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2026年1月10日(土)放送・配信開始
「連続ドラマW シリウスの反証」
主演・中島裕翔
Special Interview
冤罪被害者の救済を掲げ、難攻不落の再審請求に若き弁護士チームが挑む社会派ミステリー「連続ドラマW シリウスの反証」がいよいよ1月10日(土)からWOWOWにて放送・配信開始。中島裕翔さんが演じるのは、有罪判決を受けた死刑囚と向き合い、仲間とともに真相を愚直に追究する弁護士の藤嶋翔太だ。
人が無意識に持つ偏見や先入観が生む悲劇、有罪が確定した裁判をやり直す「再審制度」の問題点など、シリアスなテーマを丁寧に描く物語に、WOWOWオリジナルドラマ初主演となる中島さんはどう取り組んだのか。メンズノンノのインタビューでもかねてより、その人物や出来事の表層をなぞるだけでは真意は得られない、というポリシーを掲げてきた中島さんだからこそ今作に込めたメッセージをはじめ、役作りや撮影現場のエピソードまでたっぷりと語ってくれた。

中島裕翔が感じた、
主人公・藤嶋翔太の魅力
――まず、今回中島さんが演じる物語の主人公、「チーム・ゼロ」で冤罪被害者の救済活動に情熱を燃やす藤嶋翔太という人物像については、どのように解釈しましたか。
脚本を読んだ時に、すごく人間性が見えるというか、“人間くさい”性格を持った人物だと感じました。僕は、何でも完ぺきにできる人より、すこし欠点があったり、人間みがあったりする人が個人的に好きなので、演じていて面白かったですね。自分が役をやる以上は、その人物像の中で共感できるところにアプロ―チをしていこうといつも心がけているんです。だからやっぱり今回の作品でも、描かれている事件や人間関係というものを藤嶋視点でちゃんと考えたいと思い臨みました。
――藤嶋と向き合う中で、難しさよりも共感する点が多かったのですね。演じるうえで特に力を入れたのはどんな点でしたか。
そうですね。これまで自分が演じてきた役の中には、もしかしたら理解の難しい人物もいたかもしれませんが、藤嶋に関しては特になかったです。それよりも一番力を入れたのは、作品を通しての藤嶋の変化の見せ方です。この作品には、“人ってバイアスがかかって何かを見てしまうことがあるよね”というのがテーマのひとつとして存在するのですが、それが藤嶋自身にも実は当てはまって。最初は偏見を持って物事を見てしまうところがあったけれど、後半にいくにつれて事件に対して真相を突きつめにいく、そして前のめりに自分から関わっていくようになるので、その変化を大事にしたいと考えました。そこの機微は慎重に(松本優作)監督と話し合いながら人物像を決めていったと思います。

骨太な物語と、情熱を燃やす主人公。
タフさが必要とされる作品と、どう向き合ったか
――スリリングな展開に引き込まれる今作は、純粋にエンタメとしても魅力的ですが、今仰ったように人の持つアンコンシャスバイアスの危険性や、司法制度の課題に切り込む側面があるなど、問題提起も多分に含まれています。緊迫したシチュエーションも多い中、熱量を持って事件と向き合う藤嶋を演じるのには、パワーが必要だったと思います。
いや、本当にそうなんですよね!
――中島さん自身は、どのようにそのモチベーションを最後まで維持したのでしょうか。
軽んじることができないテーマを持つ作品ということで、しっかり向き合っていきたいなと思い臨みました。そのいっぽうで、僕は何か始めると没入しすぎてしまうタイプなので、なるべくスタンバイ時間には共演の方々と和気あいあいと話したりして、スイッチをオフにするように意識していましたね。でも、そうやってキャストの皆さんと実際の関係性を築き上げていったからこそだと思うのですが、“この人を失ったら嫌だな”という感情が演じる時にいっこ乗ったんですよ。ネタバレになるので詳細は伏せますが、ある事件を境に藤嶋の事件解決への熱意のギアが上がる瞬間があるんです。そういうシーンを演じる時、たとえば共演者である仁村(紗和)さんや金子(大地)君の顔を思い浮かべることでより感情が乗ったなぁと思っていて。それって、一緒に作品をつくる方々から僕が受け取ったものなんですよね。皆さんからそんな気持ちを頂くことができて本当によかったと思いましたし、その分普段の関係性の築き方っていうのはやっぱりすごく大事だなって改めて実感しました。
――中島さんご自身の体験や感情からも、演じるうえでのリアリティを引き出したのですね。
そうですね。そこが伴っていないと映像に出てしまうというか、観てくださる方にもバレちゃうなとも思いました。なので松本監督率いるこの組での撮影がいいムードで進んでいったことがすごくよかった。信頼して撮れるチーム作りができたというのが、そもそも幸せなことだなと思っています。
現実での関係性とリスペクトが、
良い作品を生む
――他の出演者の皆さんとコミュニケーションをとるなかで、特に印象深かったことはありますか。
名だたる豪華なキャストに囲まれて、最初は緊張していたんです。でもチーム・ゼロの皆さんは年齢が近いこともあり、好きな映画だったりゲームだったりの話題で打ち解けることができて、ずっと笑っていましたね。こういうシリアスな作品だからこそ、分け隔てなくいられる憩いの瞬間を大事にしていました。特に金子(大地)君はすごいムードメイカーで! 金子君がトレーニングにはまり始めて、「裕翔君やっぱり、お尻と腿は鍛えないとダメですよ」とか言って、空き時間にスクワットしていたんです。もう言っちゃうんですけど、彼、メイクが仕上がった後にもやるんですよ(笑)。で、めっちゃ汗をかくんです(笑)。でもメイクさんもすごく懐が広くて、「わかったわかった、後で直してあげるから」ってお母さんみたくなってて、とにかく周りから愛されていましたね。僕もその横で「いける、あと2回、あと2回!」「もっと深く! もっと深く!」ってコーチングするのがルーティンになっていたりして。そういう他愛もないやりとりをしていました。
――演技の面で生かされるということの他に、そうして共演者の方と打ち解けてリラックスした時間を過ごすのも、主演として大事にしていたのでしょうか。
心がけてはいますね。自分の携わる作品はせめて和やかであってほしいなっていう願望はつねに持っているので、できる限り自分がそういうふうに働きかけることが多いです。でも今回は、チーム・ゼロを一緒に演じた仁村さんと金子君は特に年齢が近いのもあるし、どちらもムードメイカーだったので、ちょっと甘えた部分もありましたね。
――稗田刑事正役の緒形直人さんとのエピソードも教えてください。
緒形さんとは共演シーンが少なかったので、ワンシーン、ワンシーンをすごく大事にしたいなと思っていたんです。特に覚えているのが、僕より先に緒形さんの撮影が終わった日があったのですが、出られる際にわざわざメイク中の僕のところにいらして、ちゃんと顔をのぞき込んで「じゃあね、お疲れ様でした」と言ってくださったこと。もう、惚れてまうやろ状態だったんですけど、あぁ素敵だなぁと思って。だから一緒に撮影した時には、緒形さんの胸をお借りしてぶつかりに行くことができたんじゃないかなと思います。あとは、ある撮影の待ち時間に監督が、刑事正室の後ろの壁に飾られている賞状の向きを気にしていたことがあって。「ちょっと曲がってる」とか言ってたと思うんですけど、それを聞いた緒形さんが「あ、俺らの芝居より賞状見てるんだ~」みたいな冗談をおっしゃって、笑いが起こったんですよ(笑)。そうやって合間に時おり冗談を交えて、場の空気を和ませてくださるベテランの方の佇まいって見習いたいですよね。その柔らかな空気にすごく助けられました。
――セットのお話が出ましたが、美術スタッフのお仕事ぶりにも感動したそうですね。
隠れた見どころだと思います。弁護士の話なので、事務所には六法全書から始まって、いろんな資料が雑多とあるじゃないですか。それがものすごい量で、美術スタッフさんたちが頑張ってくださったのだと感動しました。撮影のたびに毎回細部まで同じセットを作り込む必要がありますが、自分だったら絶対どこに何があったか覚えられないので、かなり苦労なさっただろうなと。でもそのおかげで素晴らしいセットになっています。それから藤嶋の部屋にも注目してほしいです。“シリウスの反証”というタイトルにも関係しますが、彼はかつて天文部にいたという設定だったんです。なので実は飾ってある絵などが、天文、天体にまつわるものだったりするんですよ。タイトルや人物像に関連するものをしっかり用意して置いてくださっているのも、本当に素晴らしいお仕事だと思いました。

弁護士という役を
自分のものにするために
――いっぽう、中島さんは弁護士という役作りをするうえではどんな準備をしたのでしょうか。
いわゆるリーガルものの作品はいくつか観ましたね。冤罪をテーマにしている作品って探すと意外になかったのですが、韓国映画の『弁護人』と、クリント・イーストウッド監督の『リチャード・ジュエル』の2作品は、すごく心が動きましたね。どちらも人情に厚い弁護士が出てくるんですけど、“この人を助けるんだ! 命がかかってるんだ!”っていう重いものを背負ったうえで事件に取りくんでいく諦めない姿は、この作品の中でもすごく大事にしたいなと思っていたので、そこからある種アプローチのヒントを得たといいますか、人物像を勉強した部分はあります。
――普段使わない専門用語も多かったと思います。
セリフ覚えということに関しては、作業でしかないですよね。耳馴染みのない用語をスラスラ言えるようにするという作業です。でも、そのセリフの内容だったり言葉の真意だったりを落とし込むっていうのはまた別だと僕は思っていて。そこはゆっくり時間をかけて読解していくことが必要かなと思っていますし、わからないことがあれば都度調べます。難しい言葉、聞き慣れない言葉だからといって、自分の中にちゃんと落とし込まずに作業で覚えたものって、ちゃんと伝わらない気がするんですよ。さらに今回はセリフ量もあるし、全5話の中でコンパクトに見せないといけないとなると、テンポ感も必要だったんですよね。そうなると、より一言一言をちゃんと視聴者の方に届ける意識を持たないといけない。何かひとつ聞き逃しちゃうと、“え、何て言った?”ってノイズになって集中できないじゃないですか。だからそこの丁寧さはかなり大事にした気がします。テンポを保ちつつ丁寧に、みたいな。ちなみに観ていただくとわかるのですが、「手提げ金庫」っていうのが頻出ワードで、何回言ったんだろうってくらい出てくる言葉なので、注目してください(笑)。
――「チーム・ゼロ」は、実在する非営利団体「イノセンス・プロジェクト・ジャパン」をモデルにしているとのことですが、中島さんは事前にこの団体はご存じでしたか?
以前に弁護士の役を演じたことがあるので、詳しく知っていたわけではありませんが、その存在は聞いていました。無罪判決を勝ち取ることがどれだけ難しいことなのか、役の準備をするうえで学びましたし、特に今回はよりハードルの高い再審請求に挑むという話なので、実際にそういうことに取り組まれている方がいらっしゃって、台本の中に書かれているようなことが行われているんだなと考えると、本当に重く受け止めてしまいますよね。冤罪に苦しんでいる方々がいても、全員を救えるわけではないというどうしようもない葛藤というのがリアルさをもって描かれている作品だなと思います。

バイアスを自覚することの重要性と、
自身が持っていたいポリシー
――最後に、今作のテーマの一つに“バイアスがかかってしまうことの危険性”があると仰っていましたが、犯罪や冤罪に限らず、思い込みや先入観を持つことについての弊害について中島さんはどう捉え、それを防ぐためにどうしたらいいと考えますか。
よくあることだと思うのですが、まあこれは本当に難しいですよね。特にネットでは誰もが簡単に好きなことを書ける時代ですし、それを受けてどこまでちゃんとリテラシーを持って、ひとつひとつのことを自分自身で調べて答えを出せるのか。情報過多になっている社会だからこそ真偽を見極めていかなきゃいけないですし、正しい取捨選択が非常に求められるところなんじゃないかなと。「シリウスの反証」は、そこにも切り込んでいるというか、暗にそういったメッセージを持っている作品だと思うんですよ。観終わった後に“自分もちょっとバイアスを持って見ちゃうときがあるわ”って気づかせてくれるかもしれません。僕自身も台本を読み進める中で、 “いやこれは絶対に犯人だろ”と決めつけてしまったことがありました。特に科学捜査なんて、そんなの間違えようがないんじゃないのって思い込んでしまいますよね。むしろそこが人間なんだよなっていうところでもあるんですけど、なるべく固定概念や偏見は持たずにいたいですよね。
――作品を通して改めて、ご自身もそういった姿勢でいたいと感じたのですね。
そうですね。でも表に出る仕事をしていることもあり、もしかしたら僕のほうが偏見なんかを持たれることもあるかもしれませんね(笑)。今作は、人のバイアスにはそれによって真実が変わってしまう恐ろしさや危険性をはらんでいるという警鐘にもなっていると思いますし、その点こそが見どころじゃないかと。僕自身も自分の目で見て考えて、今後いろいろなことをしっかり見極めていきたいなと思います。

『連続ドラマW シリウスの反証』

冤罪の救済に挑む弁護士たちの戦いを描く社会派ミステリー。これがWOWOWオリジナルドラマの初主演となる裕翔さんが演じるのは、冤罪被害者の救済に取り組む団体「チーム・ゼロ」に所属する弁護士の藤嶋翔太。正義と真実をめぐる重厚なテーマに巧みな犯罪トリックを盛り込んだ骨太な作品に、裕翔さんが真っ向から挑戦します!
2026年1月放送・配信予定。
詳しくはコチラ
中島裕翔さんの写真連載
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