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コンテンツ飽和時代と言われる昨今に、世界的ヒット作を続々と輩出しているタイのエンタメシーン。ブームの火付け役となったBLドラマは、タイ政府がソフトパワー産業の一つとして注力するまでに。制作数の増加に伴い競争がますます激化する中、2024年にもっとも注目を集めた作品の一つが『MY STAND-IN〜身替わりの君〜』だ。
本作でダブル主演し一躍人気ペアとなったUp(アップ)とPoom(プーム)は、現在、再共演作『Love of Silom』の撮影真っ只中。今月ついに同作のファーストルックが発表されると、瞬く間にXでトレンド入り。そんな話題沸騰中の2人のインタビューを、メンズノンノだけの撮り下ろしカットとともにお届けする。

今回が3度目のメンズノンノ登場となったUpと、初登場のPoom。『MY STAND-IN〜身替わりの君〜』での成長を改めて振り返ってもらいつつ、タイと日本のエンタメ業界の交流から、タイのエンタメ業界にみられる変化、タイの俳優がサイドビジネスを行う理由、さらに二人の資産運用事情まで、たっぷりと聞いた!
Up(アップ)&Poom(プーム)
スペシャルインタビュー!

Poomはイケメンで心が優しく
努力を欠かさない人!
――今回、3度目のメンズノンノ登場となったUpさん。読者に向けて、初登場のPoomさんを紹介してください。
Up (日本語で)はい、紹介します! 皆さんに、ぜひPoomを知って欲しいです。とても可愛いらしくて、性格が良くて、イケメンで、世話好きな人です。(日本語で)優しい心。
Poom OH〜。ありがとう!
Up 俳優としては、すべての役に全力で取り組む努力の人。よく準備してキャラクターになりきり、どのシーンも一生懸命に演じます。それからファンミーティングでも全力で歌うなど、何においても努力を欠かしません。
――ドラマ『MY STAND-IN〜身替わりの君〜』で初共演したお二人。以前からお互いを知っていましたか?
Up Poomとは、オーディションで初めて会いました。
Poom P’Up(※)の作品はいくつか観ていました。『フンパヨン 呪物に隠れた闇』も観た!(※P=Phiiの略。目上の人や先輩に対して使われる敬称)
――今作で、Upさんは自己中心的で感情の起伏が激しい大富豪の御曹司・Mingを、Poomさんは撮影中に命を落とし別人に転生してしまうスタントマン・Joeを演じています。それぞれとても難しい役どころだったと想像しますが、今作を経て俳優としての成長は実感していますか?
Up あははは、Mingのイメージが悪いなぁ。おっしゃる通り、Ming役は大きなチャレンジでした。本来の自分とはかけ離れた人間だったので、役作りにかなり時間がかかりました。Mingという難しい役を演じられたことで、演技力のレベルが上がったと実感しています。チャレンジを乗り越えた自分を、誇りに思う。
Poom P’Upと同じく、僕も自分の成長を実感しています。死んだ後に他人の体で生まれ変わるという展開はもちろん、Joeは生い立ちも複雑。さらに今作は、どの視点に立ってキャラクターや物語を見るかで解釈が大きく変わるので、Joeのキャラクター像を確立させるのにとても苦労しました。最終的にうまく演じられたと満足していますし、達成感でいっぱいです!

――ドロドロの三角関係やキャリアにおける葛藤、仲間との深い絆、家族との確執など、様々な要素がギュッと詰まった今作。メンズノンノ読者に、見どころをアピールしてください!
Poom まだ観たことがない人は、とりあえず1話だけ、という気持ちで観てみてください。1話からとても濃い内容になっているので、きっと続きが気になるはず。
Up Poomの言う通り、内容も濃いし展開も読めない。BLといっても、爽やかなラブストーリーではありません。複雑で胸が締め付けられるような場面もあるけれど、とても心に残るストーリーになっているので、ぜひ観て欲しいです。「Rakuten TV」で購入できます!
Poom 僕自身も初めて脚本を読んだとき、1ページ目からワクワクが止まらなかったんですよ。僕もP’Upも情熱を持って取り組んだ作品なので、ガッカリはさせない自信があります。
日本のドラマに出演した
タイの俳優仲間に嫉妬!

――最近はSnow Manの向井康二さんがタイのドラマに出演したり、タイの俳優Great SapolさんやGulf Kanawutさんが日本のドラマに出演したりと、日本とタイのエンタメ業界の交流が深まっていると感じます。お二人は、そういった実感はありますか?
Poom AH〜! 日本の俳優さんが出ているドラマについて、SNSで見ました。
Up P’Greatは10年来の友達で、彼のSNSで日本のドラマの告知を見たし、GulfのSNSでも見ました。日本のドラマに出演できた彼らに、嫉妬する! あははは、冗談です。彼らと同じくらい、僕も喜んでいます。タイの俳優が活躍の場を広げているのは、素晴らしいこと。いつか僕も日本の作品に出たいです。日本の芸能界で唯一の友達の(中島)健人さんとも共演してみたい。撮影現場の雰囲気とか、どんな風に撮影を進めるのか、すごく気になる。
――日本の作品に出演するとしたら、どんな作品や役がいいですか?
Poom Netflixの『First Love 初恋』を観たことがあって、とても良い作品でした。でも僕自身は、なんでもチャレンジしてみたい! どんな作品でもありがたいです。
Up 僕も、日本の映画が好きでよく観ています。作品の内容や役の希望はありません。チャンスを与えてもらえるのならば、全力で挑戦します!

――日本語が堪能なUpさんは、全て日本語で演じられるのでは!
Up (笑いながら)無理無理!! ……でも、求められたら頑張ります!
――Upさんは以前のインタビューで、タイBLが世界的にヒットしたことによって、タイのエンタメ作品の質が向上したとおっしゃっていました。それから2年が経ちますが、状況はさらに変化していますか?
Up またさらに変化していると感じます。ドラマの予算も増えているし、質もどんどん上がっていると思う。Netflixの『マッド・ユニコーン』がいい例です。従来のタイのドラマでは、考えられないスケールの大きさ! すごく面白かったので、これも是非観てほしい。
Poom 僕もそう思う。BLドラマに関しては、以前はピュアなラブストーリーが多かったけれど、近年は『MY STAND-IN〜身替わりの君〜』のようにサスペンス要素の強いものなど、さまざまなジャンルの作品が作られるようになりました。タイの作品が世界中のいろんな地域で広まり、それによって俳優の知名度も上がり、規模がどんどん拡大していると感じます。
Up 俳優も増えているから、ライバルが多くて大変です(笑)。

――かつて、タイの俳優の多くは20代でサイドビジネスを始めて、30代を過ぎると引退を考え始めると聞いたことがあります。お二人は、将来についてどのように考えていますか?
Up 実際、そういう人もいます。キャリアの考え方はそれぞれで、サイドビジネスをするのは全く問題ないと思う。でも僕自身は、演じることにパッションを持っています。サイドビジネスが成功すれば素晴らしいけれど、それによって演じるための時間や体力を削られたくない。これからも全力で演技を続けるつもりです。
Poom P’Upと同じく、今の僕は演技が好きだし、演じている瞬間が何よりも幸せ。楽しさや幸福感を感じなくなる時が訪れるまでは、全力で続けていきたいと思っています。ただ、サイドビジネスを頑張る人の気持ちもわかる。自分や家族のことを養っていかなければいけないからね。
Up 演技だけで食べていくのは、タイの芸能界では難しいんですよ。なぜなら、出演料が高くないから。例えばドラマ1本の撮影期間は平均3〜4カ月で、演技レッスンなどの準備期間を含めると、半年以上を費やすことになる。十分な収入を得るためには複数の作品を並行しなければいけないけれど、体力的にもスケジュール的にも難しい。そういった理由から、ビジネスを検討する人が多いんだと思います。

Poom 僕の俳優の友達も、1年1作品では家族を養えないと言っていました。最低2〜3本は出ないといけないけれど、うまい具合に仕事が入るわけではないから難しい、って。
Up タイの俳優がファンミーティングをしたり、企業のイベントに出演したりするのも、それが理由です。海外の俳優と比べて、タイの俳優って何でもするよね?
Poom MCをしたり、歌を歌ったり、ダンスをしたりね。
Up そう。(日本語で)大変です!
――日本では最近、資産運用や投資などへの関心が高まっています。お二人は、いかがですか?
Up 実はつい最近、投資を始めたばかり。株とゴールドを買いました。独学で少しずつ勉強しているんだけど、難しい!
Poom 僕も金は買ってあります。少しだけど。株は知識がないから、失敗しそうで怖いんです。
Up 将来のためにも、日本で作品に出たいです。(日本語で)よろしくお願いします!
Poom (Upさんを真似て)よろしくお願いします!!
インタビュー後編は
10月26日(日)に公開予定!

俳優
Up Poompat さん
本名Poompat Iam-samang。1994年12月4日生まれ、タイ・バンコク出身。名門チュラロンコン大学在学中、先輩から誘われて芸能活動をスタート。2015年に映画『Gifted』で主役ウェーブを演じ、俳優としてデビュー。2021年、ドラマ初主演作『Lovely Writer The Series』でブレイク。映画『フンパヨン 呪物に隠れた闇』(2023年)、ドラマ『Start Up』(2024年)などを経て、中国で絶大な人気を誇るBL小説を原作としたドラマ『MY STAND-IN〜身替わりの君〜』でPoomとダブル主演。同作は世界的ヒットを記録し、今夏Poomとの再共演作『Love of Silom』が発表された。
Photos:SAKAI DE JUN Hair : 555555by_k Make-up : Tong Sutipat Stylist:Takumi Urisaka Interpreter:Miwa Takasugi Composition & Text : Ayano Nakanishi
Upさん
ベスト(トーガ ビリリース)¥39,600・ネックレス(トーガ トゥ)¥22,000/トーガ 原宿店 シャツ¥46,200・リング¥37,400(ウジョー)・パンツ(ソージュk)¥22,000・メガネ(ジェントルモンスター)¥42,900/エム 靴¥59,400/メゾン ミハラヤスヒロ トウキョウ
Poomさん
カーディガン¥69,300/メゾン ミハラヤスヒロ トウキョウ シャツ(キミー)¥41,800/サカス ピーアール タンクトップ(マーカ)¥11,000/パーキング パンツ¥61,600/リトルベッドルーム 靴¥69,300/OAO サポートセンター ネックレス(ジル プラットナー)¥82,500/アルファ ブランド コンサルティング)
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