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海谷遠音、石川愛大、嵐翔真──まったく性格は違うけれど、顔を合わせれば笑いが絶えない仲の良い三人。彼らは2024年に開かれた第39回メンズノンノモデルオーディションで専属モデルに仲間入りした同期。それぞれ、当時はどんな気持ちを胸に抱き、どんなモデル像を思い描いてオーディションの舞台に立っていたのか。今年もまた夏がやってくる。未来の仲間に思いを馳せながら、彼らが経験したオーディションのこと、ゆるっと、真面目に語ってもらった。
完全に間違いなんだけど、当時は
筋肉と肩幅がすべてだと思ってた

──応募のきっかけは?
石川 僕は小さい頃から芸能活動に憧れていたんです。仮面ライダーを見て、漠然とですが演じている人をカッコいいと思ったし、バラエティで活躍する芸能人がすごく楽しそうだなって。もちろん大人になって簡単にできる世界ではないとわかったけど、憧れの気持ちは変わりませんでした。そのなかで、身長も伸びたので、モデルにも興味が湧いてきたんです。親が『メンズノンノ』を読んでいて、僕自身、メンズノンノモデルから俳優になられた坂口健太郎さんが好きなので、メンズノンノモデルになりたいと思いました。
嵐 自分は『メンズノンノ』のことはあまりしらなくて…。あるとき父から、僕が憧れている阿部寛さんがかつてメンズノンノモデルだったと聞いて、「受けたい!」って思って。
石川 阿部さんのこと、めっちゃ好きだもんね。
嵐 阿部さんと同じ成長をしたいと思ってる。モデルとして活躍して俳優を目指して、超有名人になる。
海谷 序盤はだいぶ逸れてるね?(笑)
嵐 こらこら。まだ始めたばかりだから。誤差のうちでしょ(笑)。遠音くんはどうして受けたの?

海谷 自分は過去に、事務所に入りたての頃にメンズノンノモデルオーディションを受けていて。最初はいろいろなオーディションのひとつとして受けていたけど、落ちたことが悔しかったんだよね。それから、メンズノンノモデルへの気持ちが高まっていって。
嵐 再挑戦したんだ?
海谷 うん。当時はまだ宣材写真もなくて、自分で適当に撮って送って出したんだけど、見事にすぐ落ちた。それだけじゃないかもしれないけど…。で、去年のオーディションのときは、事務所がすてきに撮影してくれて、おかげで無事通った。
石川 写真で印象が変わるから、絶対大事だよね。

──オーディションを受けるにあたって大事にしたことって?
嵐 面談からの話になりますが、コミュニケーションを大事にしていました。みんなに笑ってもらいたいなって思いながら望んでいましたね。せっかくならチャンスをつかみたいから、自分にできることは何かを考えて。自分の明るい性格を生かして、笑ってもらえるぐらいに楽しく話そうと割り切って面談に参加していました。僕にとって初めてのオーディションで、正直メンズノンノモデルになれると思っていなくて、結果気張らずできたのがよかったのかも。
海谷 面談が何回かあって、たまたま僕の前が翔真だった回があったんです。部屋の手前で待っていると、中からゲラゲラゲラって笑い声が聞こえてきて、「すごいウケてるな。こいつの後、やりづらいな」って思ってました(笑)。しかも、一人だけ体格がいいから、個人的にずっと気になっていて。
嵐 マナフィ(愛大)は同じグループのときがあったよね?
石川 5人くらいのグループ面談で、みんなで質疑応答とウォーキングをやったね。嵐は確かに目立ってた。
嵐 あのときは筋肉がすべてだと思ってたから、肩幅をガンダムみたいに広げて歩いてた。
海谷・石川 (笑)。
嵐 「こいつらより肩幅広いぞ! やった!」って。いま思い出したら恥ずかしい。よく見たら、メンズノンノモデルにがっつりマッチョなんていないのよ。
石川 どうしてそうなった?
海谷 「なんか筋骨隆々だな〜」とは思ってたけど(笑)。で、マナは終始シャイだった。

石川 うん、基本シャイだから、静かにしてた。僕が大事にしてたのは、見た目を整えることかな。体重を落として顔をスッキリさせるとか、美容にこだわってニキビができないようにするとか、もともとやっていたことだけど、自分で最低限できることを変わらず積み重ねていました。
嵐 えらい。すごく真面目でクールな人だと思っていたから、こっちからグイグイいっちゃいけないのかなって。
海谷 あと、プロ意識が高い人だなって。それにしても交流してこないから、話すのがいやなのかなと思ったり…。
石川 違う、違う! フツーにシャイだった…。
嵐 実際のマナフィを知ってると、想像つかないけどね。その真面目な感じが伝わったんだと思う。
海谷 そうだね。
石川 それが、自信があるように見えたのかな? でも、そのときは正直寂しかった…。感じ悪かったのなら、それは本当にごめんなさい…。
嵐 そんなことないよ(笑)。

海谷 (笑)。僕は、目の前のことを楽しもうという気持ちを大事にしていました。せっかくやるからには、縁が生まれた仲間たちと仲良くなりたい気持ちがあったから、オーディション中は応募者のみんなと話しまくっていました。特に、ファイナリストのみんなとは仲良くなって、プライベートで遊んだりして。自然とお互いに写真を撮り合っていて、結果SNSの発信も活発になった。オーディション期間はけっこう長いから、モチベーションを保つのが大変な人もいると思う。自分は普段も楽しもうという性格だから、プラスに働いたのかもしれないですね。
嵐 なるほど。自分は明るい性格が良かったんだろうな。一緒に受けている仲間に、「こんな明るい人、周りにいない」みたいなことも言われたし、それが目立ったんじゃないかなと…『メンズノンノ』さん、そこんところ、どうなんですか?(笑) 。繕うことなく、素でぶつかっていくのもアリだと思う。
石川 嵐は珍しいタイプだったのかもね。
海谷 オーディションという新しい環境で、いろいろな個性を持った人としばらく一緒にやっていくから、どこか自分を大きく見せよう、良く見せようと考えてしまうかもしれないけど、強く出過ぎるのもよくない気がした。そうすると自分がしんどくなるから。僕は素でいたから無理なく過ごせたし、ファイナリストの活動やSNSの投稿でモチベーションを持続できた。
合格した瞬間、夢をひとつ
叶えられたと思った

──選ばれたときの感想は?
海谷 もちろん喜びもあったけど、安堵感の方が強かったです。僕らの期はすごいインフルエンサーがいるわけでもなく、みんながだいたい同じスタート地点にいたと思うんです。だから自分の努力で、SNSからの票を伸ばして読者賞を狙っていました。結果的にグランプリをいただけて本当にうれしかったのですが、自分のがんばりが身を結んだという安堵の気持ちが先にきましたね。
石川 僕は結果をマネージャーさんからメールでいただいたのですが、緊張して、その場でウロウロしながら5分くらい見られなかった。勇気を振り絞って結果を見たら合格。うれしすぎて、ずっとニヤニヤしてました(笑)。僕はメンズノンノモデルになって活躍しながら、俳優としてドラマに出るビジョンを持っていたので、まずは夢をひとつ叶えられたと思い、大喜びしました。
嵐 僕も自分のミッションをひとつクリアできたと思いました。阿部寛さんと同じところに立てるんだという喜びがありました。

──実際にメンズノンノモデルになってみて、変わったことは?
嵐 体重が増えないように気をつけています。最初はあんなに肩幅を大事にしてたのに(笑)。食生活を管理しています。
石川 本当にちゃんとやってる? 体、絞れてる? どうなの?
嵐 急にガン詰めするのやめてよ。ちゃんとやってるから。
石川 ふうん。
海谷 (笑)。メンズノンノモデルの活動=やりたいことが定期的にあることでメンタルが安定しました。それまでのモデル活動では、仕事が多い月もあれば、そうでない月あったから。あと、先輩と現場でご一緒すると、培ってきたキャリアの話や経験を聞けるのは、メンズノンノモデルならではの貴重な体験。
石川 僕はブランドや美容の勉強をしています。『メンズノンノ』の価値を下げないように、服もこれまで以上にこだわって選ぶようになりました。美容に強い守屋先輩も樋之津先輩もやっていた化粧品検定の勉強もしています!
嵐 マナフィは本当に勉強熱心で尊敬。自分が言われたらできるかな〜。
海谷 大丈夫、翔真には勉強系の依頼、来ないから(笑)。
嵐 うるせいやっ! デニム検定ならがんばれるし!
海谷・石川 (笑)。

──さっき海谷が「メンズノンノモデルならではの体験」を話してくれたけど、メンズノンノモデルになってよかったと思う瞬間は?
嵐 自分より確実にキャリアも経験値も格上の人を近くで見られるのが、うれしいというか、震える。
石川 震える?
嵐 「勝ちたいな」という気持ちも、ちょっと思うんだよね。同期のうちらではまだ思わないけど、そのうちライバルという気持ちも出てくるかもしれないし。
海谷 うん、僕たちは仲間であり、お互いを高め合える存在になると思う。あと、メンズノンノモデルという枠の中で、キャリアを積んでいる先輩と同じ土俵に立てるのもおもしろい。皆さんへのリスペクトを持って距離を縮めながら、いざモデルとしてカメラの前にいる瞬間は上下関係がないというか。その関係って不思議だけど、後輩にはすごくありがたい機会だよね。
石川 そう思う。あと、メンズノンノモデルの先輩をはじめ、編集部の方たちやスタイリストさん、ヘアメイクさんといった、いろいろな世代のプロフェッショナルと話せることがいい経験。本当に面白いスタッフさんが多い。
嵐 『メンズノンノ』に関わる人、編集部の人、撮影スタッフ、みんな面白い。メンズノンノモデルだからか、距離をつくらず接してくれるのもうれしいよね。
海谷 クリエイターとして、アーティストとしての感性を感じられる。現場を重ねるごとに仲良くなれるし、刺激をもらえる。それは『メンズノンノ』だから受けられるものなのかなって。
専属モデルでいることを一緒に
楽しんでくれる人を待ってる

──これから目指すモデル像、人物像は?
海谷 いまはメンズノンノモデルの肩書を生かして自分を知ってもらうフェーズ。絶対にスターが途切れていない『メンズノンノ』を見ていて、自分も将来的には一目置かれる存在になって、雑誌に恩返しをしたい。
嵐 「人類、みんな友達」っていう感じになりたい。超人気者なんだけど、なんのレアリティもない人。「あれ、あの人、嵐翔真じゃん」と思ってもらえるような、親しみのある人。あと、多くの人を笑かせる人になりたいな。
石川 僕も親しみやすさを大事にしたい。それでいて、芸能活動を通して、多くの人に楽しさや夢を与えたいです。

──最後に、どんな人がメンズノンノモデルになってくれたらうれしい?
石川 僕はみんなと仲良くなれるような、協調性があって親しみやすい人がきてくれたらうれしいな。僕がシャイだから…(笑)。
嵐 いや、「俺がやってやる!」みたいな、強烈なストライカータイプもいいと思うんだよね。個性、大事だと思うし。
海谷 うんうん、わかる。両方あったらいいよね。自分がどういうふうになりたいかという野心やエネルギーを持っていることが重要かなって。翔真みたいに表に出しまくる人も面白いし、マナみたいに内に秘めながら活動する人もカッコいいし。
石川 うまくまとめてくれた!
海谷 やりたいことや憧れの人を持っていて、メンズノンノモデルでいることをその人自身が楽しんで、さらに一緒に楽しんでくれるのを、僕は望んでる。
嵐 うん、本当にそう思う!
海谷遠音|TONE KAIYA
第39回メンズノンノモデルオーディション グランプリ&読者賞
2003年1月24日生まれ、埼玉県出身。
公式Instagram:https://www.instagram.com/tone_kaiya_/
石川愛大|MANAHIRO ISHIKAWA
第39回メンズノンノモデルオーディション 準グランプリ
2005年9月25日生まれ、高知県出身。
公式Instagram:https://www.instagram.com/manahiro.ishikawa/
嵐 翔真|SHOMA ARASHI
第39回メンズノンノモデルオーディション 準グランプリ
2006年12月5日生まれ、東京都出身。
公式Instagram:https://www.instagram.com/arashi.shoma/
【メンズノンノモデル プロフィール】
https://www.mensnonno.jp/modelprofile/
Photos:Kyouhei Yamamoto Hair & Make-up:Masaki Takada Model:Tone Kaiya Manahiro Ishikawa Shoma Arashi Interview & Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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