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若い世代の間で、いま再び注目を集める麻雀。運と実力、理論と感覚。相反する要素が絶妙なバランスで交差するこの競技の魅力を年齢もキャリアも異なる二人が語り合う。
麻雀、奥深きその魅力


理屈では説明のつかない流れがあり、運だけでは勝ちにたどり着けない。思考の競技である麻雀の本質を、麻雀を愛する二人が掘り下げてみる。
[鈴々木]ジャケット(フストヒメーノ)[参考商品]/シップス インフォメーションセンター シャツ¥69,300/スタジオ ニコルソン 青山 タンクトップ(フルーツオブザルーム)[6枚パック]¥6,985/プロップスストア パンツ(コウザブロウ)¥60,500/1729AGENCY
[岡田さん]ニット¥28,600・スカート¥39,600(ともにアンセム エー)/エンケル ネックレス/スタイリスト私物
負けず嫌いであればあるほど向いている
岡田


鈴々木
僕は事務所の先輩の影響で3年前から麻雀を打っていて、最初の頃はルールを覚えるのがやっとで全然勝てませんでした(笑)。負けず嫌いな性格なので、その悔しさが練習する原動力に。岡田選手を前に宣言するのも気が引けますが、今はプロをめざしています!

岡田
負けず嫌いな人は麻雀の上達が早い気がします。私もそのタイプ(笑)。一局に限って見れば運の影響も大きい。けれど対局を重ねるうちに実力の差が出る。どこでリスクを取って、どこで我慢するか。その判断の積み重ねが結果に表れる。麻雀の面白さはそこにあると思います。

鈴々木
考え方や経験の違いが自然と結果に出るんですよね。努力すればうまくなるし、学んだ成果を実感できるのも楽しいところですよね。

岡田
相手の手を想像したり、どんな意図でその牌を切ったのかを考えたり。最初はまったくわからなかったことが、打つたびに少しずつ理解できるようになっていく。そうして経験値がたまるとレベルアップする瞬間が訪れるんです。そうなるともう麻雀が圧倒的に楽しくなる!


岡田
座学のような勉強と勝負勘、両方必要なのが麻雀。虎の巻で基礎を学ぶこともあれば、実戦で「ここは押すべき!」と直感が働くこともある。確固たる理論と、場の流れを読む嗅覚。そのどちらも欠かせない要素です。

鈴々木
だから勝てるようになるまでには、かなり時間がかかりました(笑)。一方で、どれだけ理屈を重ねても運の影響は大きい。完璧な判断をしたと思っても一牌で形勢が変わる。その理不尽さも含めて面白い。流れを読み切るなんてまだ僕にはできないけど、その極致をめざしたいです。

岡田
勝ち負けだけじゃなく、考える深さもこの競技の魅力。同じ局面でも選択肢がいくつもあって、どのルートを選ぶかで後の展開が変わる。最善を尽くしても正解とは限らない。その曖昧さこそが難しさであり、面白さだと思います。

鈴々木
理屈では説明しきれない流れや感覚があって、そこを読もうとするほど、どんどん奥に引き込まれていく。考えれば考えるほど、次の一局が打ちたくなる。いくら勉強しても終わりがないからこそ、ずっと続けられるんですよね。
こんなに面白い世界、ほかにない!
鈴々木


岡田
麻雀を始めると、まずは覚えることの多さに驚くと思います。牌の種類、役の組み合わせ、点数計算、流れの読み方…最初は何から手をつければいいかわからない。でも、その覚える過程も楽しいんです。

鈴々木
ひとつひとつ理解していくたびに、世界が少しずつ広がっていく感覚というか。最初は役の名前を覚えるだけでも精いっぱいだったのが、「この形はリーチを狙える」とか「この牌を残せば点が伸びる」とわかるようになっていく。そうなれば対局がより深く、面白くなっていくんですよね。

岡田
覚えるステップが多い分だけ、学びの機会も多いということ。麻雀は知識を覚えて終わりではなく、実戦の中でそれをどう生かすかが勝負!


鈴々木
時間が溶けるように没入できるのも麻雀の魅力。仕事終わりに集まって気がついたら朝になってる、なんてことも。食事もとらずに12時間ぶっ通しで打ったこともあります(笑)。

岡田
プロになるとさらに、一局、一手にかかるプレッシャーが大きいほど面白くなります。勝敗やどんな役をつくれたか以上に、「これに勝てたら…、負けたら…」という思いが強い場面ほど、味わい深い一局になる。

鈴々木
卓のまわりだけ現世と隔絶されて、時空が歪んでいっているとしか考えられない。この没入感は、他のどんな遊びとも違う。麻雀の魅力というか、もはや魔力といったほうが近いのかもしれません。
卓をともにすれば、
どんな人かがわかる!
岡田


岡田
打ち方に性格が出ますよね。慎重な人は守りを重視するし、攻めるタイプはイチかバチかでリーチをかける。考え方や癖が可視化されやすい。何局か対戦すると、お互いの人柄がわかると思う。

鈴々木
僕はどちらかというと感覚派で、勢いで押してしまうことも多いです(笑)。

岡田
それも性格! 私は冷静に全体を見ながら打ちたいと思っていますが、本質的には情熱的なタイプですね。相手の勢いや場の空気にのまれないよう、できる限り自分の麻雀をくずさないようにいたい。さらに言えば、プロになってからは、勝負そのものよりも“人”を見る時間が増えました。相手の一打に迷いがあるか、どんな場面で勝負に出るのか。大事な局面でこそ、性格が大きなヒントになるんです。

鈴々木
人気とはいっても、一般には難しそうと思われがちな麻雀。でも今はネット麻雀やスマホアプリで気軽に始められるし、YouTubeでルールを覚えて実際に卓を囲む人も増えましたよね。

岡田
雀荘の雰囲気も昔とずいぶん変わって、明るくクリーンなお店が増えている印象です。今日のようにクラシックな空間も味があるけど、初心者にはハードルが高いかも(笑)。Mリーグのように配信で対局を観られる時代になって、カルチャーとして麻雀が広がりつつある。打つだけじゃなく、観る楽しさも増えた気がします。


岡田
Mリーグ所属のプロとして、そしてひとりの麻雀好きとして、この競技の奥深さや魅力をもっと多くの人に届けるのが私の目標。勝ち負けだけでなく、打ち手のスタイルや哲学に注目してもらえるような対局を意識したい。観る人が「自分もやってみたい!」と思えるきっかけになれたらうれしいです。

鈴々木
僕もプロをめざす身として、岡田さんのように麻雀を通して人を惹きつけられるプレーヤーをめざします。まだ学ぶことばかりですが、いつか同じステージで勝負できるように頑張ります。

プロ雀士・モデル
岡田紗佳 さん
2017年に日本プロ麻雀連盟に所属する女流プロ雀士となる。その後、KADOKAWAサクラナイツから指名を受け、Mリーガーに。また、テレビや雑誌にも出演し、さまざまな角度から麻雀業界を盛り上げる。自身のYouTubeチャンネル「岡田紗佳のぴぴぴちゃんねる」は、チャンネル登録者数は20万人オーバー。
Photos:Naoto Date Hair&Make-up:Moeka Kanehara Stylist:Masashi Sho Models:Hibiki Suzuki[MEN’S NON-NO model] Sayaka Okada Text:Kanta Hisajima

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