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「自信は小手先ではなく、じっくり築き上げるもの」タイの人気俳優・Zee(シー)&NuNew(ヌニュー)スペシャルインタビュー/Vol.3

「自信は小手先ではなく、じっくり築き上げるもの」タイの人気俳優・Zee(シー)&NuNew(ヌニュー)スペシャルインタビュー/Vol.3

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共演するドラマ『Cutie Pie』をきっかけに、タイを代表する人気俳優となったZee(シー)&NuNew(ヌニュー)。インタビュー第三弾となる今回は、本作が社会に放つメッセージにまつわる質問を投げかけた。

Zeeさんが着用したのは、井野将之氏が手がけるdoublet(ダブレット)。“SHIBORI”Tシャツの名がついた、意表をつくテクスチャーはこのブランドならでは。鍛えられた身体との、エネルギッシュな邂逅。

   

同名小説を実写化した本作の主人公は、NuNew演じる裕福な旧家出身の大学生・グアと、Zee演じるやり手ビジネスマン・リアン。幼馴染の二人は家族の約束によって許婚となるが、大人になるにつれて、相手に嫌われる不安や結婚のプレッシャーから本音を言い合えず、婚約解消の危機を迎える。


同性婚が認められていないタイで、男性同士の許婚という設定は大きな話題に。また、自分自身を愛すること、相手をありのままに受け入れることによって愛を育む二人を通じて描かれた、セルフラブ&アクセプタンスの重要性は、世界中の共感を呼んだ。

社会に向けて多くのメッセージと疑問を放つ本作を通じて、メンズノンノ世代の彼らが得た学びとは? 二人が自信をつけるために行っていることや、悩みを解決する方法などを、じっくりと語ってくれた。

NuNewさんがまとうフラワーレースのシャツは、武長遼氏によるブランドJUHA(ユハ)の23年春夏コレクションから。センシュアルで繊細、しなやかで可憐。本人から放たれるムードとの見事な化学反応。

   

「自分を好きになれない。
僕にもそんな時期があった」

ーーお二人が共演するドラマ『Cutie Pie』は、愛にまつわる大切なメッセージがたくさん描かれています。本作の脚本を読んだときに感じたこと、考えたことを教えてください。

Zee 当時のタイではあまり注目されていなかったことをテーマにしていたので、印象的でした。僕自身が年齢を重ねて、愛を実感する機会がどんどん減っていたんですよね。自分を好きになれなかったり、相手を素直に受け入れられなかったり……なぜこう感じてしまうんだろう、と深く考えていた時期でもあったので、すごく心に刺さりました。

NuNew 僕はドラマに出演が決まる前から原作小説のファンだったんですけど、Hia(先輩、お兄ちゃんを意味する敬称)の言う通り、とても珍しいストーリーだと思います。とくに、僕らが演じるグアとリアンのカップルが子どもの頃からの許婚であること。タイではまだ同性婚は認められていないので、現実的に考えると不思議な設定ですよね。でも、同性婚を当たり前のものと捉えることも、この作品のテーマの一つ。僕らを含む出演者のみんなが、社会に対して何らかのメッセージを伝えたい、という想いのもとで撮影していました。


Zee 本作に携わることで、僕自身にも多くの学びがありました。例えば、愛は誰とでも生まれうるものであること。そのためには自分自身が素直であり、他人に対してもオープンでいないといけません。僕が演じたリアンは、一見パーフェクトな人間に思えますが、実際は人に弱みを見せられず自分を偽っていました。誰もが心に悩みや不安を抱えていて、それらを解消できるのは自分しかいない。そうやって成長した先に、真実の愛と出会う可能性があると知りました。

ーーリアンとグアは互いを好きなあまりに不釣り合いだと感じ、自分に自信を持てずにすれ違ってしまいます。お二人は、自信をつけるために行っていることや、心がけていることはありますか?

NuNew 僕はもともと自信に満ちたタイプではなく、自信をつけることは課題の一つ。実践していることは……例えば仕事などで壁にぶつかり、不安に押しつぶされそうになった時は、自分自身に喝を入れます。「世界中の誰もが、さまざまな壁にぶち当たりながらも乗り越えている。だから僕にだって、できるはずだ!」と自分に言い聞かせることで、心が軽くなるんですよ。

Zee 僕も自信家とは言えないし、ヘコむこともしょっちゅう。落ち込んでしまったら、自分の好きなことをして気分を上げています。自信は小手先の行動で身につけられるものではなく、時間をかけて、じっくり築き上げるものだと思うんです。その方法は人によって違うと思いますが、僕は仕事に真剣に向き合い、取り組むことが効果的。何度も何度も繰り返し訓練することによって、自分のスキルが上がり、その結果として作品の質も上がる。そうやって地道な努力を続けることで、どんな意見や困難にも左右されない、確固たる自信が身につくんじゃないかな。

NuNew 僕は、Hiaや周りの人たちのエネルギーに刺激を受けることが、自信をつけるための努力につながっています。みんな頑張っているのだから、僕も頑張ろう!とポジティブになれるので。


「相談するのは苦手。僕の悩みで
相手を悩ませるのが嫌だから」

   

ーー落ち込んだり、悩んだりした時は、誰かに相談しますか? それとも自分自身で解決するタイプですか?

Zee 悩みを包み隠さずに相談できる相手は、ごくわずか。よほど大きな悩みでない限り相談しないですね。僕が人に相談したいと感じるときは、共感やアドバイスを求めるというよりも、ただ吐き出して安心したいことがほとんど。そんな時は、心の底から安心できる家族に相談しています。

NuNew 僕も人に相談するのは苦手で、大体のことは自分で解決しています。なぜなら、自分の相談事で誰かの心を乱してしまったり、考え込ませてしまったりするのが嫌だから。でも本当は、もっと素直に相談できるようになりたいんです。他人の意見を聞いた方が視野が広がるし、相談を受け入れてもらえるだけで、幸福度も増しますよね。

ーータイでは近年、数多くのBL作品が誕生しています。それらのヒットは、タイの社会や人々の恋愛観に、どのような影響を及ぼしていると感じますか?

NuNew BLドラマのヒットによってタイのエンタメ業界の競争が増し、作品のクオリティがメキメキと上昇しています。作品の質が上がったことで視聴者も増え、作品の発信するメッセージが一層広く拡散されるようになりました。全てのBLドラマに共通するメッセージは、「世界には様々な愛の形が存在し、愛の形に“正解”や“普通”はない」ということ。BLを特別なジャンルではない、数あるドラマの中の一作品として捉える世の中になることを願っています。

Zee 僕が言いたいことを、彼が全て代弁してくれました(笑)。僕としても、ここ数年でタイのエンタメ業界は劇的に進化したと感じます。タイの作品が国際的に通用し、海外の人にも感動を届けられていることを、タイ人としてとても誇りに思う。多くの人が関心を持ち、絶大な影響力を持つBL作品に携われたことは、僕の宝です!

Pruk Panich
(プルック・パーニ)
●1992年9月10日生まれ、タイ・チェンライ出身。Zee(シー)の愛称で知られるタイの俳優。2018年にドラマ『Friend Zone』で俳優デビュー。オーディションでドラマ『Why R U?』(2020年)の主役を射止めブレイク。同年、ドラマ『You Never Eat Alone』でも主演。2022年は『Cutie Pie』の他に、サスペンスドラマ『Remember 15』の主役を務め、10年以上続く大人気ドラマ『Club Friday 14』にも出演を果たす。今後はNuNewと共演するドラマ『The Next Prince』と『Zomvivor』に加えて、『Middleman’s Love』や『Jan Sao Nai Sailom』など複数の作品が放送予定。
Instagram

Chawarin Perdpiriyawong
(チャワリン・プラーッピリヤウォン)

●2001年7月25日生まれ、タイ・バンコク出身。NuNew(ヌニュー)の愛称で知られるタイの俳優。2022年、『Cutie Pie』の主役に抜擢されて俳優デビュー。今年はZeeと共演するドラマ『The Next Prince』と『Zomvivor』に加え、『Mission Fan Possible』など複数の作品が放送予定。
Instagram

Photos: ISAC[SIGNO] Stylist:Masaaki Ida Hair & Make-up:Sukda Prasertsri, Phuwanet Rakkandee Translation:Sho Fukutomi Composition & Text:Ayano Nakanishi

【Zeeさん】カットソー¥30,800・パンツ¥41,800(ともにダブレット)/エンケル 靴¥43,450(フット・ザ・コーチャー)/ギャラリー・オブ・オーセンティック ソックス/スタイリスト私物 【NuNewさん】シャツ¥34,100/ユハ パンツ¥52,800(シュタイン)/エンケル 靴¥52,800(フット・ザ・コーチャー)/ギャラリー・オブ・オーセンティック ベルト/スタイリスト私物

【問い合わせ先】
エンケル 03-6812-9897
ギャラリー・オブ・オーセンティック 03-5808-7515
ユハ 03-6659-9915

中西彩乃

中西彩乃

ライター

インタビューやヒューマンテーマを主に担当。海外ドラマ、東南アジア、セレブのゴシップ、占いをこよなく好む。

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