▼ 広告枠 : front-page archive singular : header ▼

【タイのドラマが面白い!】知性派人気俳優Up Poompat(アップ・プーンパット)さんにインタビュー[前編]

【タイのドラマが面白い!】知性派人気俳優Up Poompat(アップ・プーンパット)さんにインタビュー[前編]

▼ 広告枠 : singular : article-top ▼

▼ WPの本文 ▼

動画配信サービスの拡大を受けて海外作品へのアクセスがぐっと手軽になった昨今、“韓流ドラマ”に次ぐブームを予想されているのが“タイ流ドラマ”だ。その火付け役となったのは、ボーイズラブ(BL)作品。SNSを通じて世界中に拡散され、一大コンテンツへと成長した。

作品のヒットとともに出演者たちもスターダムを駆け上り、世界を股にかけて活躍するタイ人俳優が続々と誕生。その一人が、2021年に放送されたドラマ『Lovely Writer The Series』でブレイクしたプーンパット・イアン=サマン

Up Poompat アップ プーンパット Lovely Writer The Series

アップの愛称で知られる彼は、今年28歳。俳優として活躍する傍ら、タイでもっとも権威ある難関校、チュラロンコン大学の博士課程に在籍するという才色兼備ぶりもさることながら、自ら立ち上げたアパレルブランドではデザイナー&モデルを務め、今年は歌手デビューも果たした。

まさに規格外なバイタリティの秘訣を探るべく、ファンミーティングのために来日した彼を直撃。たっぷり語ってくれたインタビューを、メンズノンノだけの撮り下ろし写真とともに、前後編の2本にわたってお届けする。前編の今回は主に、生い立ちやデビューのきっかけ、『Lovely Writer The Series』での成長にフォーカス!


    

大学の先輩に誘われた
CM出演を機にデビュー

——タイの首都バンコクで生まれ育ったというアップさん。どんな学生時代を過ごしていましたか?

子どもの頃は、すごく勉強熱心でした。成績トップを目指して頑張っていましたが、インターナショナルスクールに転校したら環境がガラッと変わり、成績が落ちてしまって。それをきっかけに勉強だけでなく、部活などの学内活動に積極的に携わるようになりました。

——インターナショナルスクール卒業後は、タイ最難関のチュラロンコン大学へ進学。コミュニケーションアーツ学部を専攻していたそうですが、具体的にどんなことを学んでいたのでしょうか。

僕は主にメディアマネージメントを学んでいました。受験目前まで学びたいことが定まっていなかったから学部を片っ端から調べて、メディアについて学べるコミュニケーションアーツ学部と、政治学部のふたつに惹かれました。ギリギリまで迷いましたが、人生がより豊かになりそうだな、というイメージで決断。それと、昔から数学がとても苦手で……数字を扱わないところも決め手のひとつでした(笑)。

アップ Up Poompat インタビュー 2022 メンズノンノ

  

——大学1年生のときに、芸能活動を始めたきっかけは?

大学に入ってからもいろんな学内活動に携わっていたのですが、そんな僕を見た先輩から、CMに出てみないかと誘われました。それまで芸能界とのつながりは一切なかったですし、正直、芸能人になりたいと思ったこともなかった。なんとなく楽しそうだな、という興味本位で参加しました。

   

俳優業と博士課程の両立は
正直めちゃめちゃハード

——大学を卒業後、外交学の修士号を取得するためにイギリスの大学院へ進学。コスメブランドの広告に抜擢されたり、ドラマに出演したりと、芸能活動が本格化していた最中に留学を決めたのはなぜですか?

芸能活動が忙しくなったのは大学4年目で、すでに留学することが決まっていたんです。お仕事は楽しかったけど、当時はまだ、俳優として生きる心構えはなかった。自分が興味を持って受けた学部でもあったので、とりあえず行こうかな、と(笑)。

留学を決めたのは3年生のとき。卒業に必要な単位をほとんど取り終えていたから、自由時間がたくさんあったんです。日々、趣味の読書をしたり、ニュースを観たりする中で国際関係に興味を持ち、独学で学ぶように。ぼんやりとですが、外交官を目指していた時期もありました。

  

——外交官になっていたら、今とは全く違う人生を歩んでいましたね! 帰国後は芸能活動を再開すると同時に、チュラロンコン大学で博士課程に進学。現在も在学しているそうですが、俳優業との両立は大変なのでは?

正直、めちゃめちゃ大変です(笑)。博士課程には、それほど強い思い入れがあるわけではなく……試しに申請したら、たまたま受かったんです。なんとかなるだろうと思って始めたものの想像以上にハードで、試験期間中はドラマの撮影現場でも勉強していました。無事、大きな試験をクリアできてホッとしています。

試験と仕事が重ならなければ問題ないですし、今のところ辞める予定はありません。決して勉強が好きなわけではないけれど、興味のあることについて研究するのは楽しいので。博士課程は修了期限がないし、のんびり続けるつもりです。


   

先輩の卒業課題作品に出演して
お芝居の楽しさに開眼!

——そんなアップさんが現在、打ち込んでいるのが俳優としてのキャリア。初めての主演作は、2015年、大学3年生のときに出演した映画『The Gifted』ですね。

実は、この作品は大学の先輩が卒業課題として作ったもので、芸能活動とは全く関係ないんですよ。役者を雇う予算がないため、僕を含む後輩が駆り出されて(笑)。それまでちょこちょこ芸能の仕事はしていましたが、演技に関しては素人同然。主役に選んでもらったおかげで、初めて本格的にお芝居と向き合い、演じることの楽しさを発見しました。

——具体的に、どんなところが楽しかったですか?

自分とはまったく違う人間として生きられるところかな。それは今も変わらず、作品によって異なるキャラクターを演じられることが一番の楽しみです。

   

——役作りをする上で、こだわりはありますか?

原作がある場合は何度も読み、オリジナル作品ならば脚本家や演出家と話し合って、自分が演じる役のバックグラウンドをしっかり理解します。例えば、そのキャラクターはどんな幼少期を過ごし、どんな人生経験を積みながら成長したのか、とか。役の経歴を知ることで、現在の性格や仕草などのイメージが膨らみやすくなるんです。

   

徹底的に準備を行った
BLドラマでブレイク

——ドラマ初主演作は、ボーイズ・ラブ(以下、BL)をテーマにした『Lovely Writer The Series』。BLに関する知識はほとんどなかったそうですが、出演が決まった時の印象は?

BLドラマで演じるためには、役者として自分の枠を超えなければいけないと直感し、今まで出演した作品のなかでもとくに入念に準備しました。原作小説を読み込んでから、監督と脚本について話し合いを重ねたり、監督に同席していただき演技のワークショップに参加したりしました。

また、本作で共演したガオ(ノッパカーオ・デーチャーパッタナクン)や、『Manner of Death/マナー・オブ・デス』のトゥンさん(パーコーン・タナシーワニットチャイ)とマックスさん(ナッタポン・ディロックナワリット)など、BLドラマへの出演経験を持つ先輩方にも、たくさんアドバイスをいただきました。徹底的に準備したおかげでジーン役になりきり、しっかり演じきれたと感じています。


——本作は世界中で大ヒットし、アップさんの出世作になりました。

本当にありがたいです。僕自身が成長できたことはもちろんですが、ファンという家族ができたことが最大の収穫。どんなときも応援してくださる皆さんの存在に、すごく支えられています。

この作品をきっかけに仕事の幅もぐんと広がり、様々なことにチャレンジできて毎日が充実しています。今はまだ勉強途中で課題はたくさんあるけれど、全力で取り組むのみ! もちろん、結果が出るのは今日、明日ではないし、1年後、もしくは数年後かもしれない。でも、いつか必ず成長できると信じています。

   

社会問題や人間関係など
BLドラマは学びの宝庫

——『Lovely Writer The Series』のほかにも、『TharnType/ターン×タイプ』や『2gether』など、タイのBL作品は世界各国で社会現象を巻き起こし、“タイ流ドラマ”ブームの火付け役となりました。タイのBL作品が広く親しまれる理由を、どう分析されますか?

近年、タイではBLドラマの競争が激しさを増していて、そのおかげで作品の質が向上しています。僕は日本を含め、いろんな国のドラマや映画を観ていますが、タイのドラマは世界中の良質な作品に引けを取らないほどに面白い。

世界から注目されることで、BLに限らず、タイのエンターテインメント全体がレベルアップしていると感じます。グローバルに勝負できる作品が続々と増えているので、ぜひ注目してほしいです!

——メンズノンノ読者に伝えたい、BLドラマの魅力とは?

“BL”とひとくくりに言っても、恋愛だけがテーマではないし、作品ごとにストーリーも登場人物の性格もさまざま。僕が出演した『Lovely Writer The Series』ならば、家族や友人関係の問題や、仕事やキャリアとの向き合い方なども大きなテーマのひとつ。タイ独自の文化や、実際に起きている社会問題を学べる内容になっています。男性だからBLを見ない、というステレオタイプにとらわれず、ストーリーを重視して観てみてください。

   

※インタビュー後編は11月22日(火)公開予定!

   

PROFILE
プーンパット・イアン=サマン
●1994年12月4日生まれ、タイ・バンコク出身。アップの愛称で知られるタイの俳優。国内きっての名門チュラロンコン大学在学中、先輩から誘われて芸能活動をスタート。Eスポーツをテーマにしたドラマ『GGEZ』や、高校を舞台にしたミステリースリラードラマ『転校生ナノ』などを経て、2021年にBL小説を原作としたドラマ『Lovely Writer The Series』の主役・ジーンを演じブレイク。2020年に自らデザイン&モデルを手がけるアパレルブランド『U.W.C Studios』をローンチし、今年6月にはシングル『Up to You』で歌手デビューするなど、マルチに活躍中。今後の作品として『Step by Step』、『Start Up』などを控えている。 

Photos:Yukiko Sugawara Stylist:Syohei Fujinaga Make-up:Sutipat Pinchum Hair:Kongkiat Krissakree Translation:Miwa Takasugi Composition & Text:Ayano Nakanishi

ニット¥58,300/サカス ピーアール(ユウキハシモト) シャツ¥47,300/モールド(チノ) パンツ¥30,800/ドワグラフ(サスクワァッチファブリックス) 
ネックレス¥24,200(ミクシマイ)・リング¥35,200(フリカ ジェエリー)/ともにショールーム シャルメール シューズ¥29,700/エドストローム オフィス(エイティーズ)

【問い合わせ先】
エドストローム オフィス 03-6427-5901
サカス ピーアール 03-6447-2762
ショールーム シャルメール 03-6384-5182
ドワグラフ http://www.sasquatchfabrix.com
モールド 03-6805-1449

中西彩乃

中西彩乃

ライター

インタビューやヒューマンテーマを主に担当。海外ドラマ、東南アジア、セレブのゴシップ、占いをこよなく好む。

▲ WPの本文 ▲

▼ 広告枠 : singular : article ▼

▼ 広告枠 : singular : article-center ▼

最終更新日 :

▼ 広告枠 : singular : article-bottom ▼

RECOMMEND

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-cxense-recommend ( trigs ) ▼

FEATURE

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-feature ▼

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-popin-recommend ▼

MOVIE

MEN’S NON-NO CHANNEL

YouTubeでもっと見る

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-movie ▼

REGULAR

連載一覧を見る

▼ 広告枠 : front-page archive singular : common-footer-under-special ▼

▼ 広告枠 : front-page archive singular : fixed-bottom ▼