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生まれた当時から約50年がたつ今もなお、新たな形でリスナーを獲得するシティ・ポップ。その歴史をたどる。
1970’s〜1980’s
シティ・ポップの始まり
はっぴいえんどの解散とシュガー・ベイブのアルバム

はっぴいえんど
『風街ろまん』(1971)
ⓒポニーキャニオン

シュガー・ベイブ
『SONGS』(1975)
ⓒTHE NIAGARA ENTERPRISES INC.
シティ・ポップの始まりについては、明確なものはないため諸説あり。転換点としてよく挙げられるのは、日本語ロックの礎を築いたはっぴいえんどの解散(1972年)と、より都会的で洗練された楽曲を志向したシュガー・ベイブ『SONGS』のリリース(1975年)。若い世代の作り手たちが自作自演で音楽を楽しむ動きが源流にあった。
1980’s〜1990’s
80年代初めにメガヒットした楽曲

山下達郎
『RIDE ON TIME』(1980)
ⓒSony Music Labels Inc.

寺尾 聰
「ルビーの指環」/
『Reflections』(1981)収録
ⓒユニバーサル ミュージック
シティ・ポップの始まりは1970年代中頃とされているが、当時はコアな音楽好きだけが聴いていて、実は大々的にヒットしていたわけではなかった。そんなシティ・ポップが時代を象徴する音楽になるのは、少し後の1980年代に入ってから。山下達郎「RIDE ON TIME」がカセットテープのCMソングに起用されチャートで1位を獲得し、寺尾聰「ルビーの指環」や大滝詠一『A LONG VACATION』の売り上げが100万枚を超えるなど、誰もが知る流行歌が続々と誕生していく。

2010’s〜2020’s
リバイバルのきっかけ

竹内まりや
「プラスティック・ラヴ」/
『VARIETY』(1984)収録
ⓒワーナーミュージック・ジャパン

松原みき
「真夜中のドア~stay with me」/
『プラチナムベスト 松原みき』(2017)収録
ⓒポニーキャニオン
「ディスコブギ」などダンスミュージックが再評価された2010年代の流れの中で、欧米やアジアのDJたちがたどり着いたのが竹内まりやの「プラスティック・ラヴ」。YouTube上に非合法にUPされた動画が、2,000万回以上の再生数を獲得。これを契機に多くのシティ・ポップが再発見され、日本でも多くのアーティストがカバーするなど逆輸入的に再評価の火がついた。そして、松原みき「真夜中のドア〜stay with me」が2020年12月にTikTokなどで多くの注目を集め、リバイバルブームを決定づける。
2020’s〜
海外で大流行するシティ・ポップ

Ikkubaru
『Amusement Park』(2015)
ⓒハヤブサランディングス

Night Tempo
『松原みき – Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ』(2021)
ⓒポニーキャニオン
海外のアーティストがシティ・ポップの楽曲をカバーやリミックスする動きも活発に起きている。韓国のDJ、Night Tempoは日本の80年代シティ・ポップや歌謡曲をリミックスし、「フューチャーファンク」という新ジャンルを確立した。アメリカのラッパー、Tyler, The Creatorは「GONE, GONE / THANK YOU」(2019年)で山下達郎の「Fragile」をサンプリング。また、インドネシアのバンド、Ikkubaruなど、シティ・ポップからの影響を公言する海外アーティストも生まれてきている。
Illustrations:Yutaka Nakane Text:Kohei Hara Shunsuke Kamigaito
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