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さて世間は夏休み間近だが、就職活動中の諸君もいるだろう。内定が決まった人はおめでとう。しかしまだ決まってない人もいることと思う。つらいし、焦る気持ちが募る一方だろう。「志望する企業に新卒で入社したい」と。
しかし最後まで諦めないほうがいい。「最後まで」というのは卒業まで、というわけではなく死ぬまでという意味でだ。たとえ新卒で入社できなかったとしても転職という手段もあるし、「やりたいこと」だけを考えたら起業したほうがいいかもと思うかもしれない。
「いやでもそんなこと言っても、入社して数年たったら身も心も老けて気力もなくなっちゃうだろう…。それに新卒の若いやつらを迎え入れたほうが企業も得だろうし…諦めるよ、洋平さん」
確かになぁ。残念ながらほとんどの場合それが現実だろう。しかし、それでも思い込みは大事だと言いたい。私自身が実感しているからだ。
話は逸れるが、年齢というのは思い込みでなんとかカバーできる。「もう30代なのか…」と「まだ30代かよ!」というセリフ。簡単な話これだけでも響きがだいぶ違うが、実際に前者か後者、どちらのセリフが生き方の根底にあるか? で老け具合が決まると思う。フェスの現場やプライベートでもロックバンドの諸先輩方と(光栄なことに)腰を据えて話をする機会がたまにあるが、びっくりするほど全員若い。そしてそのほとんどの方々が後者の考えだ。口では「老けた~」とか言っておきながら、誰も自分たちのことを心の底からそんなふうに思っていない(それは態度やライヴなどからハッキリとわかる)。私もたまに「もう30代なんだから強気な発言とか控えてほしい」とか一部のファンに言われるが、お前と一緒にするなと言いたい。
ひとりで勝手に老け込んでください、と。ステージからオーディエンスを眺めると結構年齢層が幅広いことがわかる。10代〜20代の若者が中心ではあるが、30代はもちろん40代~60代の人たちも結構いる。MC中はハッキリと顔が見えるため年齢がなんとなくわかる。正直顔に出ている。しかしいざ演奏が始まると、顔のしわが消える。どいつが何歳なのかが全くわからなくなる。というより全員キッズに見える。不思議なもんだ。その瞬間だけ、若き日の輝きが蘇る。
「ロックは若者のためのもの」と言われてきたけど、もはや現代においてロックは「若い気持ちの人のためのもの」なんだと思う。いろんな意味で。
…と話が逸れすぎてしまったが。何も最初の就職先に骨を埋める必要はない、と個人的には思う。皆さんが新社会人として入社することは確かに一度しかないが、本当にやりたい仕事を探す機会、その仕事に就ける機会はまだ残っている。
難しいけど。やっちゃってください。
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