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歴代の専属モデルにインタビュー!『実録・メンズノンノモデル―創刊40周年の歴史を彩る男たち―』、集英社「よみタイ」にて連載開始

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2025年12月9日(火)発売のメンズノンノ1・2月合併号から、メンズノンノの「創刊40周年イヤー」がスタート。それに先駆けて、小社ウェブサイト「よみタイ」では、40年の歴史の中でメンズノンノの誌面を飾った歴代の専属モデルにインタビューするシリーズ『実録・メンズノンノモデル―創刊40周年の歴史を彩る男たち―』の連載がスタートした!

集英社のウェブサイト「よみタイ」で連載されている「実録・メンズノンノモデル」のシリーズロゴ

第1回は、1990年1月号で初の表紙モデルをつとめて以来実に19回、メンズノンノの表紙を飾ったマーク・パンサーさん。インタビューの冒頭部分を、メンズノンノウェブでもお届けする。

    

僕みたいなモデルが
メンズノンノには必要だと思った

「マーク・パンサー」の名が日本中に広く知れ渡ったのは1995年のこと。あの伝説的音楽ユニットglobeの登場によってである。彼が繰り出すメロディアスなラップとステージ上でのパフォーマンスは、小室哲哉が作り出すリズムトラック、KEIKOが放つ圧倒的音域のヴォーカルに新鮮なスパイスを加え、当時のPOPミュージックとは一線を画した革新的なスタイルを作り出して90年代のヒットチャートを席巻。そんな彼のアーティストとしてのルーツが、実は雑誌メンズノンノにある。メンズノンノは人気女性誌『ノンノ』の男性版として1986年に創刊。その初期から90年代の中盤にかけて、マーク・パンサーは同誌の専属モデルとして誌面を彩った。しかも現在のような誌上オーディションではなく、自ら編集部に売り込んでのデビューだった。

マーク モデルは2歳の頃からやっていましたし、ファッション誌では『チェックメイト』(※1974年から1999年まで講談社から発行されていた)をはじめいろいろと出させてもらっていました。メンズノンノに出始めたのは15か16歳の頃。自分でポートフォリオを持って行ったのが最初ですね。はじめ未成年はダメだと言われましたが、とあるカメラマンの方にプッシュしていただいて。そこからちょくちょく撮影に参加させてもらっていたのですが、当時のモデルではハーフがローリー(※桐島ローランド)しかいなくて、彼が日本人寄りの顔だったので僕みたいな外国人寄りのハーフも必要じゃないかとアピールして(笑)。それであるとき専属モデルのオファーをもらって、他の雑誌に出るのをすべてやめてメンズノンノに絞ったんです。


なぜ、メンズノンノだったのか。その理由は創刊号の「表紙」だった。記念すべき第1号の顔となったのは、女性誌ノンノの誌上オーディションによって「ノンノ・ボーイフレンド」に選ばれ、ノンノモデルのボーイフレンド役として同誌の誌面を飾っていた阿部寛。好感度の高い爽やかなファッションに身を包む男性が雑誌の表紙になるのは当時の日本では珍しく、世間でも大いに注目を集めたが、それが若き日のマーク少年の心にも突き刺さった。

マーク いやもう、衝撃でした。たしか海辺のポートレートで、顔が汗でちょっと光っていて。そのポスターがデパートとかにでかでかと飾られているのを見て、「これだ」って。当時の僕にはなにか違う世界への入り口みたいに見えたんじゃないですかね。実際その世界に入ってみると撮影は本当に楽しかった。バブル時代でもありましたら、とにかく一回一回の撮影にお金がかかっていたと思いますし、ロケで行く場所もすべてが新鮮で面白かった。

マーク・パンサーさんが初めて専属モデルとして表紙を飾ったメンズノンノ1990年1月号
創刊から43号続いた阿部寛に代わって、マーク・パンサーが初めて表紙を飾った1990年1月号。本人の言葉通り、瑞々しい笑顔が印象的だ

今も昔も、10代半ばの若いモデルがデビュー当初から“自分らしい表現”をするのは簡単なことではない。普通ならば、右も左もわからないところからスタートし、撮影本数を重ね、カメラマンやヘアメイク、スタイリスト、編集者との現場ごとの様々な掛け合いを経験しながらじわじわと培っていくものだ。しかし彼は、当初からある種のプロ意識にも近い感覚を持ち合わせていた。

マーク 阿部さんもそうですけど、当時のモデルは風間トオルさんとか加藤雅也さんとか、みんなキリッとしたカッコイイ男たちで笑顔が少ない雑誌だったから、その(少ない)ポジションを僕が埋めようと思ってやっていました。だから僕のソロはほとんど笑顔ですし、集合カットも僕が入ると自然とみんな笑顔になることも多かったですよね。それこそ、僕の小さい頃からのモットーが“SMILE IS MONEY”。笑ったほうがモノが売れるんじゃない?って。

※集英社「よみタイ」ウェブサイトへ遷移します。

     

Interview & Text: Kai Tokuhara Photo: Yudai Emmei

集英社ノンフィクション編集部発の
ウェブサイト「よみタイ」
https://yomitai.jp/

連載『実録・メンズノンノモデル―創刊40周年の歴史を彩る男たち―』
https://yomitai.jp/series/mensnonnomodel/

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