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流行っていないから“逆張り”で。幼少期からファッション好きのカリスマ店員…そのルーツ&スタイルとは?【STANDARD?スタンダードはいらない!】

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毎号様々な読者のライフスタイルや趣味にフォーカスする連載。今回はセレクトショップのカリスマ的人気販売員とユナイテッドアローズ&サンズのバイヤーという経歴を持つ吉岡さん。幼少期からファッションへの愛情と熱が冷めることはない彼に、そのルーツとスタイルを形作るものについて教えてもらった。

  

吉岡レオさん / デニムティアーズ ジャパン ディレクター

CECUMのジャケット、Gosha Rubchinskiyのジャケット、Maison MIHARA YASUHIROのジャケット
Right:CECUM Center:Gosha Rubchinskiy Left:Maison MIHARA YASUHIRO

服が好きになったきっかけは小4のとき。2つ上の兄と、祖母と髪を切りに通っていたお店の隣が並行輸入のB-BOYショップで。兄が祖母に服を買ってもらっていて、それがめちゃくちゃカッコよかったんですよ。僕もすぐにマネをして、ニューエラやドゥーラグを巻いて小学校へ行くように。中学から高校は古着にどっぷりハマっていました。兄が原宿の古着屋さんでバイトを始めて、そこに行くことを口実にして、原宿へ通っていましたね。雑誌の『TUNE』を読みあさって、紹介されていたショップに行くことも。


ART COMES FIRST
ART COMES FIRST

高校卒業間際から大学の間は、バイト代を貯ためてひとり旅をするのがファッションと同じくらい大事な趣味に。高校生の頃、初めてひとりで訪れたのはロンドン。大学のために英語力を高めようという気持ちと、アーセナルやジョン・レノンが好きという理由で選んだ旅先でしたが、それ以来、インドやモロッコ、グアテマラなど様々な場所を訪れました。バックパッカー的なことをやってよかったのは、ひとりで考える時間がとれるところ。「この国の人たちは、なんでこういう服装なんだろう?」って思いを馳はせることで、自分のスタイリングを考えるときにも「本当にこの組み合わせなのかな?」「もしかしたらこっちかな?」とより深く思索を巡らせる時間を持てるようになったと思います。同時に、好奇心に従って行動できるようになったのも、ひとり旅のおかげ。もともとすごく人見知りだったので、後々の接客の場でも旅の経験が生きました。

ART COMES FIRST

大学では初めてファッションでつながれるような友人ができて、一緒に渋谷や原宿で遊ぶようになりました。そんな折、今も大好きなブランド「ART COMES FIRST」の存在を知って、“ジャケットってこんなにカッコいいの?”と衝撃を受けました。今もジャケットは僕のスタイリングの核になるアイテムですが、その入り口。ちょうど前職のユナイテッドアローズでART COMES FIRSTを取り扱い始めるタイミングでしたね。


デニムティアーズ ジャパン ディレクターの吉岡レオさん4

ファッション業界で働きたいとは高校時代から思っていて、大学の頃は、古着屋さんだけでなく、ユニクロやH&Mでアルバイトしていたことも。当時はファストファッションが全盛だったので、ファッション好きとしては知っておくべきだと思ってのことでした。大学卒業後は縁あってユナイテッドアローズへ。振り返ってみると、とにかくずっと服が好き、というのもあるけど、好奇心に突き動かされるままファッションに関わるものは貪欲に吸収したい、という姿勢は今も変わっていないですね(笑)。今でも食わず嫌いしないというか、いろんな要素をスタイリングに取り入れるところや、つい逆張りしたコーディネートを試したくなるところは自分のスタイルなんだと思います。今年の春からフリーランスになって、セレクトショップのディレクションをしたり、ブランドのPRをしたりしていますが、これからも服に関わる仕事は続けていきたいです。

  

デニムティアーズ ジャパン ディレクターの吉岡レオさん1

Knit Cap:HUMAN MADE
Scarf:Cartier
Knit Polo Shirt:JOHN SMEDLEY
Pants:Wisdom Tool
Sneakers:Louis Vuitton

ニットキャップはシームを見せたくて裏返しでかぶることが多いです。カルティエのスカーフは淡いニュアンスカラーのものが多くて好きで、何枚か持っています。スニーカーは渋谷店に行ったとき、あまりに気持ちのいい接客で購入しました!

  


デニムティアーズ ジャパン ディレクターの吉岡レオさん2

Hat:INDIETRO ASSOCIATION×MIYAGI HIDETAKA
Parka:Russell Athletic
Pants:Levi’s®×DENIM TEARS

流行っていないから逆張りで、ウエスタンハットをかぶりたくて。古着のパーカはリブの感じが好み。

  

デニムティアーズ ジャパン ディレクターの吉岡レオさん5

Setup:DENIM TEARS
Shoes:J.M. WESTON

スウェットの日は絶対革靴。足もとはきちんとするとバランスがいい。ピアスは祖母のおさがり。石がとれちゃったんですけど、ハンズで色石をはめてみました。おばあちゃん子なんです(笑)。

  


デニムティアーズ ジャパン ディレクターの吉岡レオさん3

Parka:USED
T-Shirt:BELINDA
Sneakers:adidas
Ring:CHROME HEARTS

このパーカは10年以上着ていて、もともとボロボロだったのがさらに味が出てきました。過剰なくらいのダメージがあるものに最近惹ひかれます。スニーカーは韓国で買った「Taekwondo」。古着と新品、ブランドも躊躇ちゅうちょなくミックスします。

  

Photos:Haruto Inomata

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