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おしゃれプロが推しの古着屋を紹介する連載。今回はスタイリスト荒幡征諄さんが、下北沢一番街の奥に構える気鋭の古着店、シノを案内してくれた。古着系YouTube界隈で話題の名物オーナーもMEN’S NON-NO WEBのために登場!
下北沢 SHINO(シノ)
今回のお店を訪ねたのは…
【どんな店?】
服バカのオーナーがファッション目線で
自分の感性に合う古着をピックアップ

下北沢駅の北側に広がる歴史ある商店街「下北沢一番街」の奥に、2022年8月にオープンしたシノ。オーナーは祐天寺の人気古着店、オン ザ ヒル(ON THE HILL)出身の小川雄大さん。小川さんは大学時代からオン ザ ヒルとビームスでアルバイトを始め、そのままファッション業界へ。

卒業後も両方の店舗で働くハードな生活を続け、26歳で結婚を機に独立。自身の店を持つことを決意した。古着好きの人はもちろん、学生など若い人たちにもゆっくり古着を見てほしいという思いから、古着店がひしめく下北沢の中心地ではなく、はずれに出店。人生を変えてくれた、愛娘の名前(紫乃)を店名にした。
ウエスタンとフレンチカジュアルに注目

小川さんは古着を“ファッションの一部”ととらえ、「自分も着る古着」をコンセプトに、そのときどきの感覚を大切にセレクトしている。自身が影響を受けたストリートファッション、いわゆるサーフ・スケートカルチャーに紐づく90年代のスタイルとアメカジやヴィンテージをベースにしつつ、今の自分が惹かれるアイテムも積極的にピックアップ。

例えば最近は、ウエスタンやフレンチカジュアルが気になっているそうで、ジーンズはリーバイス®︎ 517ブーツカットを、ジーンズのラックとは別にパンツコーナーの椅子の上に並べてフィーチャー。チェックシャツもワーク、アウドドア系だけでなく、ブルックス ブラザーズのきれいめタイプや多色使いのチェック柄をピックアップするなど、随所に小川さんの“今の気分”が反映されている。
隅々までオーナーの趣向が行きわたる

靴もここ数年はスニーカーより革靴派ということもあり、ドレッシーなストレートチップやウィングチップ、カジュアルにも合わせやすいドクターマーチンの3アイシューズ(プレーントウ)が並ぶ。一方でスニーカーはコンバース オールスター、ヴァンズのオールドスクールと、サーフ・スケーターカルチャーに紐づく定番モデルをセレクト。

試着室にはウータン・クランやアイス・キューブなど、小川さんの好きなアーティストのヴィンテージ・ポスターが額装され、空間の細部にまで趣味や嗜好が落とし込まれている。

店のカウンターの後ろには、ドンと積み上げられたストックが。毎日少しずつ店頭のラックに移動されるとのことで、あえて隠さないむき出し収納が、「また来たくなる」動機づけとして機能しているようだ。
【スタッフはどんな人?】
ハードワーカーな服好き店主と
丁寧な接客に定評のあるスタッフ

オーナーの小川さんは静岡県出身。地元にいる頃から古着屋に通いはじめ、東京の大学に進学するために上京。さらにファッションにのめり込み、大学3年のときには古着屋とセレクトショップのバイトを掛け持ちするまでに。仕送り、バイト代はもちろん、借金までして欲しい服を買った、筋金入りの服好きだ。身銭を切って身に着けたファッションの知識が、今の礎になった。
現在27歳の葛生さんは、大学時代に友人を介してアシスタント時代の荒幡さんと出会い、影響を受けて古着業界に進むことを決意。下北沢の別の古着店を経て、2023年10月からシノのスタッフに。その頃から荒幡さんと登山を始め、プライベートでも頻繁に遊ぶようになった。今回荒幡さんは、気心の知れた葛生さんが勤める店ということもあり、シノを紹介してくれた。
ちなみに葛生さんはシノの常駐スタッフだが、小川さんは現在、三軒茶屋の姉妹店、ジュース(juice/2025年5月にオープン)にいることが多いそうだ。
下北沢 SHINO(シノ)の
おすすめ古着5選
今のファッションに精通し、トレンドの先端を行く小川さんが、シノらしさを体現する5アイテムを選んでくれた。自身が影響を受けたストリートの名品、トレンドカラーのヴィンテージニット、注目のウエスタンスタイルにハマるジーンズなど、今の気分が反映された多彩な古着が並ぶ。
1_ナイキのウールジャケット

ナイキとドレイクの共同ライン、ノクタ(NOCTA)から昨年末に発表された「ノクタ コード」のルーツとなった一着。「2000年初頭、トニー・スパックマンがデザインした『ナイキ コード』シリーズのジャケットです。かなり実験的なデザインで、モードブランドが手掛けたかのような佇まい。『ノクタ コード』の登場で、にわかに脚光を浴びています。市場に出ることが少ない古着ですが、以前から好きで、見かけたら買い付けています」(小川)。

関節部分をオープン仕様にすることで動きやすさを実現した、機能的かつ前衛的なデザイン。背面のヨークに小さくスウッシュのロゴが刺繍されただけの、アノニマスなルックスも今のテック系ラグジュアリーブランドに通じる。
2_カーハートのシベリアンパーカ

現在もカーハートWIPにラインナップされているシベリアンパーカ。「カーハートはデトロイトジャケットなどがヴィンテージ市場で高騰していますが、個人的には80~90年代にビースティ・ボーイズが着ていたシベリアンパーカが好きです。僕も若いときに着ていました。内側はキルティング仕様で、防寒性も高いのが魅力です」(小川)。
3_ヴィンテージのモヘアカーディガン

トレンドカラーのパープルが目を引くヴィンテージのモヘアカーディガン。「今のブランドから出ていそうな、毛足の長いカーディガン。現代においては、これだけのクオリティでモヘアニットをつくることがコスト面でも難しくなっています。シノでは古着ならではのアイテムのひとつとしてラインナップしています」(小川)。
4_L.L.ビーンのチェックシャツ

イエロー×グリーン配色がモダンな印象のチェック柄ネルシャツ。「7~8年前だったと思いますが、僕が好きなブランドでもあるアンユーズドがこのチェック柄をサンプリングしていたことがあって。買い付けで出会ったとき、素直にうれしくなって、ピックアップしました」(小川)。
5_リーバイス®︎ 517ブーツカット

ブーツが履きやすいように少しだけ裾が広がった「ブーツカット」シルエット。90年代の渋カジブームの際には、古着の517が大ブレイクした経緯も。「ウエスタンが気になっているので、デニムもブーツカットに注目しています。ハイゲージのニットと合わせて、足元はレザーシューズといった、フレンチカジュアル的な感覚で着こなすのがおすすめです」(小川)。

シノではフレンチカジュアルスタイルを想定して、色落ちの少ないクリーンなインディゴブルーを中心にピックアップ。517はメイド・イン・USAにこだわってセレクトしている。
次回は、スタイリスト荒幡さんが気になった
アイテムやコーディネートを紹介!
SHOP DATA
住所:東京都世田谷区北沢2-40-18
TEL:03-6416-8652
営業時間:12:00~20:00
不定休
Instagram:https://www.instagram.com/shino_clothing_store/

Photos:Kaho Yanagi
Composition & Text : Hisami Kotakemori
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