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“プロトタイプ”とは試作品のこと。企画段階でサンプル製作段階まで辿り着いても、何らかの理由で市場に出回らなかったテストモデルだ。
人気ブランドの「Reebok(リーボック)」にも、いくつかこのようなプロトタイプが存在する。90年代に開発されたテニスシューズ「PUMP COURT(ポンプ コート)」がそれだ。

この幻のプロトタイプ「ポンプ コート」が4/11に待望のリリース。当時の関係者の間で話題になっていた、ポンプシリーズ最初期を語るうえで欠かせないシューズが日の目を見た。
基本デザインはオリジナルを踏襲。最新のフルレングスソールを搭載しアップデートされた。

最大の特徴は、「リーボック」独自の“ザ・ポンプテクノロジー”によって空気が入るポンプブラッダー部分と、プロトタイプの特徴となるストラップ一体化型のアッパーだ。
この「ポンプ コート」は、リーボック社が誇る「インスタポンプ フューリー」のデザイナーであるスティーブン・スミス氏が1992年に試作したもの。一般発売には至らなかった。

当事のプロトタイプの写真がこちら。
ソールの“Reebok”ロゴ以外、大きな変更点は見あたらない。ちなみに、ランニング向けの「インスタポンプ フューリー」に対して「ポンプ コート」はテニス用の企画だった。

このたびの生産背景には、昨年春に東京・原宿で催された展示イベント「Reebok 90s House」でのファン評価が挙げられる。
独特のレトロカラーとポンプテクノロジー、そして同一デザイナーであるという背景が、復活待望の声として「インスタポンプ フューリー」ファンの間で湧き上がったたようなのだ。

ちなみにこの「ポンプ コート」、今回のプロトタイプカラーを皮切りに今後も様々なデザインが登場予定とのこと。期待しよう!
発売日:2020年4月11日(土) / 価格:¥20,000 / サイズ:23.5cm~29.5cm(ユニセックス) / 問い合わせ先:リーボック アディダスお客様窓口(TEL:0570-033-033)
https://reebok.jp/
※価格は全て税別です。 Text by Takafumi Hojoh
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