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高円寺の名店にして穴場。ミリタリー、ダウン、ネルシャツetc.王道のヴィンテージがこの価格!?【プロが推す東京の古着屋⑫スラット本店 前編】 

高円寺の名店にして穴場。ミリタリー、ダウン、ネルシャツetc.王道のヴィンテージがこの価格!?【プロが推す東京の古着屋⑫スラット本店 前編】 

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おしゃれプロが推しの古着屋を紹介する連載。坊主頭がトレードマーク、スナップ企画でもおなじみのワグインク 石川大樹さんが、高円寺の行きつけの古着店を紹介してくれた。ヴィンテージからレギュラー古着まで超良心的価格に、きょうも感動!

ワグインク プレスアシスタント

石川大樹 さん

秋田県出身。大学進学を機に上京し、古着屋の多い町田市に行く機会が増え、古着に目覚める。大学時代から国内外のブランドをPRするワグインクでインターンを始め、卒業後に就職。今のファッションの源流となる古着が好きで、休日は古着屋めぐりがルーティーン。パタゴニアのシンチラやアディダスのジャージなどが目下の蒐集アイテム。

高円寺 Slat本店(スラット 本店)

ミリタリーからトラッドまで豊富な
品ぞろえと買いやすい価格が魅力

SHOP PROFILE

高円寺南口から徒歩5分ほど。さまざまな店でにぎわうパル商店街でも、店頭のアメリカ国旗に吸い寄せられるスラット本店。2006年にオープンして、現在は高円寺に5店舗を構える人気店だ。オーナーの藤原和彦さんは、原宿の有名古着店ベルベルジンでスタッフをしていたという経歴の持ち主。古き良き時代の、王道の古着店の佇まいを持つ、高円寺屈指の名店でもある。

角地の路面店ということもあり、どこか開放的なムードが漂う店内。広々とした空間に、リズムよく古着が並ぶ。スタッフが直接アメリカに買い付けに出かけ、1カ月に2回のペースで古着が入荷する。インスタグラムではライブ配信も行って、入荷情報をマメに伝えるのもスラットが支持される理由。


スラットはミリタリーやスウェットなどヴィンテージの品ぞろえが豊富なことでも、マニアに一目置かれる存在。しかもその価格がとても良心的で、ファンが多いのもうなずける。またカウンター奥のヴィンテージコーナーだけでなく、ダウンジャケット、デニム、スタジャンなどそれぞれのコーナーに、レギュラーにまじって60’s、70’sのヴィンテージが並び、お宝探し気分で商品をチェックできるのも楽しいポイント。

 

高円寺 Slat本店(スラット 本店)

STAFF PROFILE

大学時代に古着やモードブランドに傾倒し、現在はディッキーズのダブルニーパンツをベースに古着をミックスする自分のスタイルを確立した石川さん。古着屋めぐりで高円寺を回ることも多く、スラット本店スタッフの板倉亮太さんとも古着屋で知り合った。「板倉さんはヴィンテージからレギュラーまで古着の知識が素晴らしく、スラット本店で働くようになってからは、高円寺に来たら真っ先に行くようになりました」(石川)。

板倉さんは石川さんと知り合った頃は、ラグジュアリーブランドで働いていた。古着愛にあらがえず、3年前にスラット本店に転職。長身を活かした着こなしと、豊富な古着の知識に裏打ちされたなめらかなトークで看板スタッフに。アメリカでのバイイングに同行することもあり、インスタライブにもレギュラーで登場するなど八面六臂の活躍ぶり。


笑顔が素敵な板倉さん。50’sのオキジャンに60’sのUS NAVYスウェット、パンツはなんと40’sのUSMC P-44! ギュパールの眼鏡とレッドウィングのラインマンブーツ以外はハットやジュエリーもヴィンテージというスタイリングだが、今っぽく見えるのが見事。

普段着はほぼ100%古着。この日もオキジャン(スカジャンの沖縄版)にモンキーパンツとして知られるヴィンテージのUSMC P-44パンツをさらりとコーディネートしていた。「個人的にはヴィンテージのスウェットを集めています。今日もインナーはお気に入りのUS NAVYものをセレクト。カジュアルがベースですが、スニーカーよりもブーツを合わせることが多いですね」(板倉)。

スカジャンと並んで古着界では注目を集めるオキジャン。フロントはロングヘアに隠れていてモチーフが判別しづらかったが、背面を見ると龍の刺しゅうが! 辰年の1月(取材は1月中旬)にこんなアウターを選ぶ感性にも惚れてしまう。

 

高円寺 Slat本店(スラット 本店)

RECOMMENDED ITEMS

アメリカ買い付けで、しかもトレンドに左右されず、オーセンティックなアメカジをメインにラインナップしているのがスラットの強み。トレンドの元ネタになったアイテムが売れ筋に上がることがあっても、スラットの軸はブレない。「アメカジだけでなくテーラードジャケットやコート類も数多くラインナップしていますが、今回はスラットらしいヴィンテージを中心にセレクトしました」(板倉)。


1_バックステンシル入り
A-2デッキジャケット

80’s A-2デッキジャケット¥32,780

アメリカ海軍の甲板作業用ジャケットとして60年代に登場したA-2ジャケット。「オフィシャルな軍モノでオリジナルカラーです。ボアのライニングが付いていることから、冬用ジャケットとして狙っている方も多く、隠れた人気アウターとなっています」(板倉)。

価格設定が良心的なことで知られるスラットの中でもやや高めなのは、背面にステンシルが入っているから。「80’sと年代はそこまで古くありませんが、背面に当時のステンシルがここまできれいに残っているのは珍しいんです」(板倉)。文言も含めて初期パンクのミュージシャンが着ていそうなステンシルが、ストリートムードを醸し出す。


2_ブランケット裏地のカバーオール

50’s~60’s カバーオール¥43,780

ヴィンテージデニムの中でも、Gジャンやジーンズほど価格が高騰していないジャンルでもあるカバーオール。ブランケット裏地付きの冬仕様のものは、現行品ではほぼ見ないレアアイテム。「この年代のブランケット裏地付きで、ここまでコンディションがいいものは少なくなってきます」(板倉)。

タグが取れてしまっているが、「ボタンの形状からワークマスターのものではないかと推測しています」(板倉)。ヴィンテージのワークウエアマニアの間で、近年脚光を浴びているワークブランドだ。ヴィンテージのカバーオールはほぼ100%ボタンにロゴが入っているので、アノニマスなこのデザインは希少だ。


3_エディ・バウアーのポーラーパーカ

70’s エディ・バウアーのダウンジャケット¥17,380

アメリカで初めてダウンジャケットをつくったブランドとして、リスペクトされるエディ・バウアー。「たくさんのモデルがある中でも、フードにファーの付いたポーラーパーカは、高品質なダウンがパンパンに詰まっていてあたたかく、氷点下の気温にも耐えられるという名品です。着たときのシルエットも今っぽく、この価格はかなりお買い得かと」(板倉)。

70年代に使われていた黒字に金色の黒タグが付く。ブランド名の下にEXPEDITION OUTFITTER (遠征用アウトドア用品)の文字が記されているように、60年代にはアメリカ人のエベレスト初登頂にエディ・バウアーのダウン製品が使われ、70年代にもさまざまな遠征をサポートしたことで名を馳せた。さらにPREMIUM QUALITY GOOSE DOWNとある通り、最高級のグースダウンを使用した製品であることがわかる。


4_青×黒チェックネルシャツ

80’s ファイブブラザーのネルシャツ¥9,790 

アメカジの定番として、またグランジなどロックの文脈からも注目されるネルシャツ。「パターンと配色のいいネルシャツは動きが早く、ここ最近は青×黒チェックがよく売れています」(板倉)。ファイブブラザーはタグにも記されていように、1890年にNYで始動したワーク、アウトドアウエアの老舗ブランド。ヘヴィウェイトのネルシャツはファイブブラザーの看板アイテムだ。

5_チャンピオンのヴィンテージニット

30’s~40’s チャンピオンのヴィンテージニット¥19,580

最後はリバースウィーブのスウェットでおなじみ、チャンピオンのミリタリースタイルのニット。「ミリタリーのA-1タイプのセーターです。袖にGMSのワッペンが付いているので、軍モノではなさそうですが、このミックス調のネイビーは珍しいんですよね」(板倉)。1919年にニューヨーク州のロチェスターで創業され、1920年に「チャンピオン・ニッティング・ミルズ社」と改名した歴史を感じさせる一品。


重ね合わさったVネックが特徴のA-1タイプ。「CHANPIONとKnitwearの間に四角囲みでランナーのマークがあしらわれた通称“ランナータグ”は、ヴィンテージの証です」と、板倉さんの流暢な説明にしばし聞きほれた。

【後編】では
ワグ プレス アシスタント石川さんが
気になったアイテムやコーディネートを紹介!

SHOP DATA

住所:東京都杉並区高円寺南4-6-1 1階
TEL:03-5913-8470
営業時間: 12:30〜19:30(土曜のみ~20:00)
定休日:不定休
Instagram:
@slat_vintage_clothing
@r_itton
WEBサイト:https://slutalb.base.shop/

Photos:Yumi Yamasaki
Composition & Text : Hisami Kotakemori

小竹森久美

小竹森久美

エディター

「僕らの永久定番ファイル」や「コレクション速報」などファッションテーマを幅広く執筆。

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