▼ WPの本文 ▼
9月だ。
今年の夏にタイトルを付けるなら「終わりなき雨宿り」だった。嗚呼。濡れまくった。8月コノヤロウ。風邪を引きかけたよ、ありがとう。
残暑くんの仕業で延長戦な日は、サマーメモリーをゲトる最後のチャンス。スタートラインに並ぶ“思い出無き人々”がピストルの合図で一斉に駆け出していく。夏のカケラを拾い集めに走る姿は、お買い物競争のよう。ゴールがあるのは素敵なことだ。常にナナメに構えて生きてきた僕には、あさっての方角へまっしぐらな僕には一生、ゴールテープなど用意されない。人生やり直します。でもどこからやり直せばいいんですか? 来世に期待。
…そこの君! あっちへ行かなくていいのかい? もし僕とここに残るなら、一緒に何か楽しみを考えよう。その時間が思い出になるさ。涼風が季節を連れていく頃に。
第一巻三章より引用
発掘! ソング・ホライズン
~名曲は時代を超えて~
説明しよう! このコーナーは、知っている人が少なそうだけど聴けば感動しちゃう日本の昔の音楽を、兒玉の自己満で紹介するブログ内連載である。7曲目はこちら!
9月の海はクラゲの海/ムーンライダーズ
この曲を知ったのは20歳の頃だったなあ。
友人が教えてくれて何となく聴いて、それからは毎年9月に思い出しては再生している。その友人とはもうすっかり会っていないけれど、あいつもどこかで働いているんだろうか、としみじみ。いまだにあの頃と変われずにいる自分に“9月の海”という表現がぴったりで、年々、染みてくる感じ。
曲調の浮遊感が詞の切実さを強調していて、心の青臭い部分をえぐり出してくる危険な曲でもある(笑)。聴いてみてくれると嬉しいです。
ではこのへんで。
お身体に気をつけてくださいね。
▲ WPの本文 ▲