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静けさと清らかさをまとった“お茶の香り”は、ここ数年で人気急上昇中。華やかでも、甘くもない。その曖昧さが、今の気分にちょうどいい。穏やかで研ぎ澄まされた“お茶系フレグランス”を、日常の相棒に!
- 気負わずに心地いい。お茶系フレグランス
- 香りで味わうティータイム【ティー系フレグランス 10選】
- 1|アルマーニ プリヴェユーロン
- 2|ジル サンダーブラック ティー オードパルファム
- 3| バーバリーシグネチャー ハイ ティーオードパルファム
- 4| ドルセーダンディ オア ノット G.A.
- 5.|ジョー マローン ロンドンアール グレー & キューカンバー コロン
- 6| トゥーザタイム
- 7| タンバリンズホワイト パフューム ダージリン
- 8|pesadeThe New Error
- 9|ピーセブン 茶香水耀香 RUBY BLACK TEA オードパルファン
- 10|ロアリブマインドセンス ブラックティー
- 優雅で軽やか【ホワイトティーフレグランス4選】
- 11|ラ コレクシオン プリヴェクリスチャン ディオールテ カシミア オードゥ パルファン
- 12|イヴ・サンローランリブレ オーデトワレ
- 13|ブルガリオ パフメ テ ブラン オードトワレ
- 14|シロホワイトティー オードパルファン
- 甘さと深みを閉じ込めた【抹茶フレグランス2選】
- 15|ル ラボTHÉ MATCHA 26
- 16|オブヴィアスミルクマッチャ
- ほんのりスモーキー【烏龍茶フレグランス】
- 17|ニシャネウーロンチャ
- 気持ちをスッキリとさせたい時に【グリーンティーフレグランス】
- 18|イソップヴィレーレ オードパルファム
- スパイスの甘さに包まれて【チャイティーフレグランス3選】
- 19|ラルチザン パフューマーヴェネナム オードパルファム
- 20|ラルチザン パフューマーゾンカ オードトワレ
- 21|バルチチャイ
- 焙煎した茶葉の静かな力強さを香りに【マテ茶フレグランス3選】
- 22|バイレードミックスト エモーションズ
- 23|アーキストインディゴ スモーク
- 24|メオ フシューニアンコードゥトン
気負わずに心地いい。
お茶系フレグランス
香りのトレンドが移り変わる中で、いま注目を集めているのが“お茶”をテーマにしたフレグランス。透明感と深み、清潔感と温もり。相反する要素をひとつにまとめたこの香りは、強い主張ではなく、自然な印象を残す。グリーンティー、ジャスミンティー、ウーロンティー…香りのバリエーションは豊かで、それぞれの香りがまとう人の個性を引き立てる。ここ数年の人気ぶりは、肩の力を抜きながらも自分らしくありたい、そんな今のムードを映しているようだ。
香りで味わうティータイム
【ティー系フレグランス 10選】
【¥10,000台〜】
1|アルマーニ プリヴェ
ユーロン

中国・雲南の山々に広がる茶畑をイメージしたフレグランス「ユーロン」。朝露のようにみずみずしいグリーンティとシトラスが澄んで香り、ブラックティとスモークウッドが奥行きを添える。清らかさとスモーキーさが溶け合う香りは、雲南の山霧のように神秘的。ボトルは、まるで一着のオートクチュール。ジョルジオ・アルマーニが友人への贈り物として始めたコレクションの起源を映すように、どの角度から見ても美しい、静謐な佇まい。
—香調
グリーンティ
シトラス
ブラックティ
スモークウッド
2|ジル サンダー
ブラック ティー オードパルファム

ブラックティーをベースに、アンバーとスパイスの温もりを洗練のバランスで昇華。キンモクセイの繊細な甘さと、アップサイクルシナモンのスパイシーな余韻が重なり、CO₂抽出のブラックティーが奥行きを描く。ラプサンスーチョンのスモーキーさとブラックレザーの陰影がひとつになり、深みの中に軽やかな自由が漂う。ひと吹きで心が解き放たれ、五感を通して日常の外へ。遠くの風景を思い浮かべるような、旅するティーフレグランス。
—香調
主な成分: 中国産のキンモクセイ、アップサイクルされたスリランカ産のシナモン、CO2抽出されたブラックティー
3| バーバリー
シグネチャー ハイ ティー
オードパルファム

ワンプッシュで、肌からほのかに立ち上る温かく深い香り。まるで全身をベージュで包み込むように、落ち着きと高揚が同時に訪れる。英国メゾン・バーバリーが描くのは、“アフタヌーンティー”の香りの風景。ローマンカモミールをラベンダーがそっと包み込み、マテ茶の茶葉が茶の香りを引き立てる。アクセントには土っぽいパチョリが忍び、静かでありながら奥行きのある香りの立体感を生む。香りの余韻は、夕暮れの田園に広がるラベンダー畑を思わせる。手にした瞬間、指先に触れるレザーのノットやトレンチコートのボタンのキャップまで、英国の伝統とクラフトマンシップを感じさせるアイテムだ。
—香調
ベルガモット、ローマンカモミール
ブラックティー
ラベンダー エッセンス
4| ドルセー
ダンディ オア ノット G.A.

ウッディとレザーが織りなす香りは、まるで粋な恋物語をそっと忍ばせているかのよう。ひと吹きで立ち上がるシトラスのフレッシュ感と、レザーの落ち着いたエレガンス。カルダモンのスパイスが太陽の光のように香り、ブラックティーやオレンジブロッサムが軽やかさを引き立てる。刺激と落ち着き、フレッシュさと深みが絶妙に交錯し、まとう人の気分を優雅に揺さぶる。“G.A.”のイニシャルは、創業者アルフレッドのオリジナルネームに由来するもの。香りをまとうことは、自由で美しい物語の一部になることを意味し、「ダンディ オア ノット」は香りで語る自由と美しさ、そして恋の二面性を体現してくれるアイテムとなる。
—香調
カルダモン、グレープフルーツ
ブラックティー、オレンジブロッサム
レザーアコード、パチュリ
5.|ジョー マローン ロンドン
アール グレー & キューカンバー コロン

英国の伝統的アフタヌーンティーをそのまま香りに閉じ込めた、「アール グレー & キューカンバー コロン」。ティーポットから注がれた温かいアールグレイの香りに、リンゴとウォーターノートのフレッシュさが軽やかさを添える。ミドルではキューカンバーがみずみずしさを受け継ぎ、ラストはバニラやムスク、ビーズワックスがエレガントな甘さをもたらす。透明感のある香りは、ジェンダーレスに寄り添い、まるで午後のティータイムにいるようなひとときを届ける。
—香調
ジャスミン、ベルガモット、 レッドアップル
アンジェリカ、キューカンバー
ムスク、 ヴァージニアシダー、ビーズワックス (蜜蝋) バニラ
6| トゥー
ザタイム

「ザタイム」は、まるで茶道の儀式のように、一瞬一瞬に敬意を払い、自分の人生を自分で生きている実感を呼び覚ますユニセックスな香り。霧の向こうに広がる茶畑を思わせる澄み渡る空気の中、カモミールとベルガモットが優しく調和し、ニガヨモギが奥行きを演出する。ブルーティーとアイリスが時間の流れを無限に拡張するかのように包み込み、アンバー、ムスク、シダーに紅茶の貴重なノートが交じり合う。シトラスがほのかに香るオードパルファンは、穏やかな調和の時間をもたらしてくれる。
—香調
ベルガモット、 ニガヨモギ、ブルーカモミール
ブルーティー、バーベナ
シダーウッド、ムスク、アンバー、ブラックティー
7| タンバリンズ
ホワイト パフューム ダージリン

“型にはまらない美しさを探求する”をミッションに掲げるフレグランスブランド・タンバリンズからもティー系の香水を発見。ホワイトシャンパンの泡と甘いフルーツが軽やかに舞い、ほろ苦いダージリンティーが優雅に香る。ティーカップの中で踊るような香りは、クリーミーなムスクとサンダルウッドの柔らかな余韻に包まれ、日常に洗練された華やかさを与える。
—香調
ホワイトシャンパン
ブラックティー、ピーチ
ムスク、サンダルウッド
8|pesade
The New Error

洗練された世界観と繊細な香りで知られる韓国発のフレグランスブランド・pesade。自由な発想でキャラクターと香りをマッチングさせる調香によって、個性溢れる香りの世界を紡ぎ出している。そんなpesadeが手がける香りのひとつが、この「The New Error」だ。マイルドなブラックティーと官能的なラム酒が織りなす神秘的なハーモニーに、柑橘のアクセントが軽やかさを与え、重厚でありながらもどこか柔らかな名残を残す。
—香調
ベルガモット、オレンジ
ローズ、ティー、ゴマ、ラム
ペッパー、シダーウッド、ムスク
9|ピーセブン 茶香水
耀香 RUBY BLACK TEA オードパルファン

創立者の潘はティーマスターであり、大の茶好き。その思いから生まれたピーセブンは、茶葉の奥深さと香りの魅力をそのまま閉じ込めたフレグランス。べっこう飴のようなほのかな甘みが立ち上がると、軽やかな烏龍茶の香りがやさしく広がり、ジャスミンの花がふわりと舞う。台湾紅茶「紅玉(台茶18号)」は、ブランデーのような芳醇さとミントの清涼感を併せ持ち、ハチミツとキャラメルが調和することで、自然で透明感のある甘さを演出する。甘すぎず、軽やかで奥行きのある香りは、日常にちょっとした贅沢を添える一本だ。
—香調
蜂蜜、キャラメル、ジャスミン、ウーロンチャ、シダー
【¥10,000以下】
10|ロアリブ
マインドセンス ブラックティー

100%植物由来エタノールをベースにしたナチュラル発想のオードパルファン。澄んだ香り立ちとマイルドな肌当たりが、日常のひとときを癒してくれる。ハーブ感のあるすっきりとしたトップから広がるのは、甘さ控えめのブラックティー。格別な茶葉の香りをハーバルティームスクが深く支え、ラストはムスクとパウダリーが穏やかにリラックスムードを演出。ボトルデザインは自然界のアートにインスパイアされ、丸石のように手になじむフォルムを採用。
—香調
マンダリン、レモン、クラリセージ
ティー、バイオレット、スズラン、ローズ、ジャスミン
ホワイトムスク、パウダリー
優雅で軽やか
【ホワイトティーフレグランス4選】
【¥10,000〜】
11|ラ コレクシオン プリヴェ
クリスチャン ディオール
テ カシミア オードゥ パルファン

カシミアのセーターに優しく包まれたような、やわらかく温もりのある香り。朝の光が差し込む庭園で、お茶を味わうひとときの親密さや、静かな安らぎを思い起こさせる。トップはベルガモットとホワイトティーの清らかな香りで、素肌に触れるたびにふんわりと透明感をまとうよう。ホワイト ムスクやホワイト フラワーの軽やかな香りが揺れ動き、マテのスモーキーなアクセントが香りに立体感を生んでいる。花の甘さにお茶のぬくもりが溶け合い、やさしく温かな余韻が長く続く。日常にそっと寄り添う贅沢なフレグランス。
—香調
ベルガモット、ホワイトティー、ホワイト ムスク、ホワイト フラワー、マテ
12|イヴ・サンローラン
リブレ オーデトワレ

みずみずしいラベンダーの香りが、空気の中で軽やかに立ち上がる。プロヴァンス産の凛としたラベンダーと、モロッコ産オレンジブロッサムの甘さが、自然なコントラストを描き出す。そこに寄り添うホワイトティーが、花々の清らかさを引き立て、素肌に触れるたびにやさしく包み込む“ハグする香り”に変化。アイコニックなボトルは、香りの軽やかさをそのまま表現するかのようにスマートでモダン。カサンドラロゴやゴールドチェーンのジュエリーのような輝きが、手元にさりげない特別感を添えてくれる。自由で軽やか、でもどこかセンシュアルな“リブレの世界”は、色香を運んでくれる存在だ。
—香調
ラベンダー、タンジェリン、ベルガモット
オレンジブロッサム、ジャスミン アブソリュ、ホワイトティーアコード
ムスク、バニラ、アンバーグリス
13|ブルガリ
オ パフメ テ ブラン オードトワレ

朝の光が差し込む茶畑で、ホワイトティーの葉が漂う。「オ パフメ テ ブラン」は、その穏やかな瞬間を閉じ込めた香りだ。チャイナホワイトティーの清らかさに、ホワイトムスクがやわらかく寄り添い、凛とした中にぬくもりを感じさせる。古代ローマ建築を思わせるボトルデザインもまた、静かなラグジュアリーを体現している。朝の支度の仕上げにひと吹きすれば、心まで整っていくよう。
—キー香料
チャイナホワイトティーSFEエッセンス
ホワイトムスクアコード
—香調
ウッディ フローラル ムスク
【¥10,000以下】
14|シロ
ホワイトティー オードパルファン

清らかで凛とした香りが魅力のオードパルファン。朝露に濡れた白茶の葉を思わせるような清々しさの中に、やわらかなシトラスと深みあるティーが溶け合う。爽やかさの奥に落ち着きがあり、日々の呼吸を整えるように心を静めてくれる。時間とともに肌になじみ、穏やかに移ろいながら、上品で包み込むようなやさしさを残す。ジェンダーレスで、あらゆるシーンに寄り添う香りとして愛され続けている。
—香調
グレープフルーツ、レモン、グリーン
グリーンティー、ジャスミン、ローズ、リリー
ムスク、ウッディ、アンバー
甘さと深みを閉じ込めた
【抹茶フレグランス2選】
【¥20,000台〜】
15|ル ラボ
THÉ MATCHA 26

抹茶が単なる飲み物以上の意味を持つように、「THÉ MATCHA 26」は自己を見つめる静かな時間を閉じ込めた香り。さらさらとした抹茶にクリーミーなイチジク、落ち着きのあるベチバーとシダーウッドが融合し、ビターオレンジがそっと高揚感をプラス。内省的で慎ましやか、“足るを知る”気づきをもたらす、日本人の美意識が宿る香りに仕上がっている。繊細で優しく、ウッディでフレッシュな印象。落ち着きと調和を携え、心を静かに整える極上のフレグランス。
—香調
ビターオレンジ、ベルガモット、イチジク
グリーンティーアコード
ベチバー、シダーウッド
16|オブヴィアス
ミルクマッチャ

何気ない日々を、特別なひとときに変えるフレグランス。「ミルクマッチャ」は、朝の習慣のように穏やかに心を解きほぐす香り。抹茶の青々とした渋みと深みに、バニラとオレンジブロッサムのまろやかさが調和し、抹茶ラテのような温かみと意外性を生む。軽やかな柑橘とスパイスが立ち上がると、抹茶のまろやかさを引き立てるフローラルがやさしく広がり、最後はバニラとオレンジブロッサムの柔らかな甘さがふんわり残る。
—香調
ジンジャーオイル、タンジェリンハート、マンダリンオイル
抹茶アコード、オレンジフラワー(Abs)、マテオイル
バニラビーンエクストラクト、トンカマメ(Abs)、バルサムオイル(ペルー産)
ほんのりスモーキー
【烏龍茶フレグランス】
【¥10,000台〜】
17|ニシャネ
ウーロンチャ

イスタンブール発のニッチフレグランスブランド「ニシャネ」。シルクロードを渡りトルコに届いた中国産烏龍茶は、カップに注ぐとベルガモットやオレンジ、マンダリンの弾ける香りが立ち上がり、ムスクとフィグがほのかに漂う。スパイシーさを感じながらも、爽やかな茶葉の香りが肌に溶け込み、柔らかな余韻が一日の始まりを静かに彩る。ふとした瞬間、カップ一杯のお茶を味わうような落ち着きとささやかな贅沢を思い出させる香り。
—香調
ベルガモット、オレンジ、アオモジ、マンダリン
ウーロン茶、ナツメグ
ムスク、フィグ
気持ちをスッキリとさせたい時に
【グリーンティーフレグランス】
【¥10,000台〜】
18|イソップ
ヴィレーレ オードパルファム

イソップの「ヴィレーレ」は、風にそよぐ緑の光を閉じ込めたような香り。シトラスの透明感に、ペッパーのようなグリーンスパイスの軽やかさが重なり、ハーブの清涼感が静かに広がる。時間が経つほどに、アーシーでドライなウッドの香りが落ち着いた温もりを残して、イチジクの木陰でひと息つく午後を思い出させる。青々とした葉の香りとマスティックの樹脂が調和し、肌の上で広がりながら表情を変える。香りをまとうというよりかは、自然のリズムを自分の内に取り込むような感覚に。
—香調
ベルガモット、フィグ、グリーンティー
スパイスの甘さに包まれて
【チャイティーフレグランス3選】
【¥20,000台〜】
19|ラルチザン パフューマー
ヴェネナム オードパルファム

甘さとスパイスのあいだを揺れ動く、危うくも心地いい香り。ニッチフレグランスの世界の中でも、官能と静けさが見事に共存する一本だ。インドのマサラチャイを思わせるスパイスノートが、クリーミーなサンダルウッドと混ざり合い、炊き立てのライスのような温もりを残す。ピリッとした刺激の奥で、次第にまろやかさが顔を出し、穏やかで包み込むような甘さへと変わっていく。その香りは、まるで遠い異国で出会ったシャーマンが調合する“甘く危険な薬”のよう。名前の“ヴェネナム”は、ラテン語で“毒”を意味する。けれどそれは、破滅ではなく陶酔のための毒。日常の隙間に甘美な危うさを溶かし込むような、モードでミステリアスなムードに。
—香調
マサラチャイアコード、ライスアコード、サンダルウッドエッセンス
20|ラルチザン パフューマー
ゾンカ オードトワレ

「ゾンカ」とは、ブータン王国にある、今は仏教寺院となっている要塞を意味する「ゾン」が由来。祈りや自然への敬意が息づくその響きは、この香りがもつ穏やかな強さとどこか似ている。雨の音に包まれた山寺で、自分の呼吸と向き合うような、そんな“内なる静けさ”を思い出させる一本。トップでふわりと立ちのぼる透明感に、スパイスがさざ波のように広がる。やがて、チャイティーとイリスが絡み合い、しっとりとした温もりを帯びながら、日焼けしたレザー、暖炉の煙のニュアンスが重なり、落ち着いた深みへと変化していく。まるで、苔むした石壁に手を触れたときの冷たさと、そこに宿る命の鼓動を同時に感じるよう。
—香調
イリスバター、チャイティーアコード
レザーアコード
21|バルチ
チャイ

オランダの調香師、スピロス・ドロソプロスが博士課程の頃に出会い、魅了された一杯のチャイ。 彼はその温もりと複雑なスパイスの旋律を、香水という形で再構築した。トップには、生姜とカルダモンの軽やかな刺激。 ミドルでは、温かな紅茶とスチームミルクがとろけ合い、香りがまるで湯気のように肌の上で揺らめく。 やがて、ラストにはシナモンとバニラのような甘さが残り、ほのかな余熱を残して消えていく。 チャイの湯気の中に立ち上がる“スパイスの小宇宙”。 それは、甘さと刺激、安心と冒険が共存する香り。寒い朝のぬくもりと、異国の夜のロマンをひとつに閉じ込めた、まさに嗅覚の万華鏡。
—香調
シナモン、クローブ、ジンジャー、カルダモン、ペッパー
ブラックティー、スチームミルク、ココア、ローズ
バニラ、ムスク、レザー
焙煎した茶葉の静かな力強さを香りに
【マテ茶フレグランス3選】
【¥30,000台〜】
22|バイレード
ミックスト エモーションズ

波乱に満ちた現代を映す、複雑で予測不能な香り。「ミクスト エモーションズ」は、マテの温もりとカシスの鋭く甘やかなトップノートで始まり、ラックティーの落ち着いた存在感とコントラストを描き出す。香りの中心にはバイオレットリーフが意外性を添え、奥行きと微妙なニュアンスをプラス。繊細なウッドベースがしなやかな芯の強さを与え、全体を静かにまとめ上げる。日中は自分を整えるパートナーとして、そして少し背伸びした自分を演出する香りとしても活躍してくれる。心地よさと複雑さが絶妙に調和し、現代のほろ苦い緊張感をそのまま映す、大人のためのフレグランスだ。
—香調
ブラックカラント, マテ
バイオレットリーフ, セイロンブラックティー
バーチウッド, パピルス
23|アーキスト
インディゴ スモーク

1646年、中国・福建省の武夷山。清軍の侵攻を逃れた僧侶たちは、松の火で茶葉を燻し、食料を守った。その偶然が、のちに世界で愛される燻製茶“ラプサンスーチョン”を生んだ。「インディゴ スモーク」は、その伝説を香りで再構築したフレグランス。立ち上がりは、ラプサンスーチョンを思わせる焦がした紅茶の深み。焚かれた松のスモーキーな香りが空気を満たし、やがてドライフルーツのとろけるような甘さと、マテ茶の穏やかな苦みが重なり合う。冷たさと温もり、静けさと熱。相反する感情がひとつに溶け合い、肌の上でゆるやかに変化していく。スモーキーでありながらも柔らかく包み込む“モダンな煙”が、心を落ち着かせ、静かな炎を灯すように香り続ける。
—香調
ベルガモット、マンダリンオレンジオイル、ラプサンスーチョンアコード、ベチバー
アプリコットアコード、カシスオイル、キャロットシードオイル、ガイアックウッド
マテ茶(Abs)、シダーリーフオイル、松脂、インセンス
24|メオ フシューニ
アンコードゥトン

静かな午後、冷めかけたマテ茶のカップと、テーブルに落ちたひとひらの花びら。その瞬間を永遠に閉じ込めるように、「アンコードゥトン」は穏やかな熱をまとう。調香師メオ・フシューニが、妻との旅の記憶から紡いだ“愛の香り”。キンモクセイの甘さとマテ茶の湯気が重なり、過ぎゆく時間の儚さを静かに描き出す。ベルガモットが淡くきらめき、やがてウッドが余韻を残す。まるでモノクロームの恋の記憶を辿るような、詩的なフレグランス。
—香調
ベルガモット、マンダリン、オスマンサス、マテ茶、シャンパカ、マグノリア、サンダルウッド、ベンゾイン
Photos:Teppei Hoshida Composition & Text:Maya Kondo
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