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芦田愛菜ロングインタビュー「自分が今できることを一生懸命やっていきたい」。

芦田愛菜ロングインタビュー「自分が今できることを一生懸命やっていきたい」。

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5歳のときに出演したドラマ『Mother』での演技が話題を集め、天才子役として一躍お茶の間の人気者となった。その後も話題のドラマや映画に出演し、最近は声優やバラエティ番組のMCとしても活躍している。最新作は、実写映画としては6年ぶりの主演作となる『星の子』。そのみごとな演技はすでに各所で絶賛され、早くも代表作との呼び声も高い。天才子役から本格女優へ。さらなる成長を遂げようとしているこの人の現在地をインタビュー。

芦田愛菜さん

ACTOR 

2004年、兵庫県出身。10年にドラマ『Mother』(日本テレビ系)で脚光を浴び、翌年の『さよならぼくたちのようちえん』(日本テレビ系)では日本のドラマ史上最年少主演を果たし、続く『マルモのおきて』(フジテレビ系)に主演、主題歌の「マル・マル・モリ・モリ!」で第62回NHK紅白歌合戦に史上最年少で出演する。映画『ゴースト もういちど抱きしめたい』(10年)で第34回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。13年には『パシフィック・リム』でハリウッドデビュー。18年の連続テレビ小説『まんぷく』(NHK)では史上最年少の"語り"を担当。現在、『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)に出演中。

信じるっていったいどういうことだろう?

――『星の子』は本当にすばらしい作品でした。何より芦田さんの演技がすばらしくて、繊細な表情の変化とか、役を深いところで理解していることが伝わってきました。演じるにあたって、どんなことを考えたんですか?

この作品を通して、私がすごく深く考えたのは、信じるっていったいなんだろうということでした。人って「その人を信じてみようと思います」とか、そういうことをよく言いますけど、それって純粋にその人自身のことを信じているのではなくて、自分が理想とする人物像を勝手に期待しているんだと思うんです。だから、何かあると「裏切られた」とか「信じていたのに」という言葉が出てきてしまう。でも、それってべつに裏切ったとかじゃなくて、その人のいつもは見えない部分が見えただけで、今まで信じていた人の知らなかった側面が見えてきたときに、「それもその人なんだ」と受け止められる自分がいることが本当の意味での信じるってことなのかなって。とはいえ、人は揺らぐものだし、周りの環境や意見に流されてしまうときだってあります。だから、あえて「信じる」と口に出すことで、自分が期待している人物像や期待している結果にすがろうとしているんだと思います。


――なるほど。信じるということでいえば、芦田さんの信念とかポリシーってなんですか?

 私は、自分が努力したことというのは、きっと信じていいものだと思っています。たとえ自分が望むような結果がつかめなかったとしても、自分が頑張ったという事実だったり、努力した過程で得られるものは間違いなくあると思います。

――幼少期から芸能活動をしていますが、お芝居をやりたいなと思ったのはいつ頃からですか?

 母に「面白そうだから、オーディション受けてみない?」と言われたことがきっかけだったんですけど、実際にやっていくうちに自分でも演技が楽しいと思うようになりました。だから、どのタイミングというよりは、私自身が誰かになりきったり、表現したりすることが好きだったので、自然と演技の仕事をするようになったっていう感じですね。

――誰かになりきることが好きということですが、そこがお芝居のいちばんの魅力ですか?

 そうですね。もちろんそうやって自分じゃない誰かの人生を生きるというのもすごく楽しいんですけど、例えば相手の方と会話のキャッチボールみたいなことをする場面で、ふたりの息がすごく合って、お互いにお互いを引き立て合うような演技ができたときは、お芝居していていちばんうれしいと思える瞬間です。その瞬間は本当に心が震えます。合唱とかできれいにハモったときに、歌っている側も聴いている側も、心が震えるような瞬間があると思うのですが、例えるならあの感覚に似ています。

――反対に、お芝居するうえでの苦労ってなんですか?

 長いせりふだとどうしても忘れてしまいやすい部分があったりして、そういうときに「あれ、この次なんだっけ?」ってなると、その瞬間に素の自分が出てしまって、それが私はすごくイヤなんです。そうなってしまうのは、やっぱりせりふを丸々覚えようとするからなのかなと思っていて、もちろんちゃんと覚えるんですけど、役の気持ちになりきって言ってないからうまく出てこないんだと思います。せりふが先にあるんじゃなくて、気持ちが先にないといけないというか。演技をしているときはちょっとでも自分の素の部分が出たらイヤなので、そこがいちばん難しいところですね。

――じゃあ、演じているときは完全に役になりきっている状態なんですね。

 それが理想です。撮影が1か月間あったとしたら、その1か月間は毎日役のことを考えているので、だんだん自分が役に似てくるような気がしていて、家族にもよく「役が抜けてないよ」って言われます。

目覚ましをかけてもなかなか起きられない

――人それぞれ言われてうれしい言葉ってあると思うんですけど、芦田さんにとっての褒め言葉ってなんですか?

 褒め言葉ですか。なんだろうなぁ。演技ということであれば、もちろん「うまい」とか「上手」とか言われたらうれしいですけど、それ以上に今回の『星の子』でいえば、芦田愛菜が演じているちひろという見え方ではなくて、作品の中で生きているちひろというひとりの女の子に対して、心が揺れたり、感動してもらうことができたらそれがいちばんうれしいですね。ちゃんと役として生きられたというか、観る人にそういうふうに思ってもらえる演技ができたということなので。

――お芝居以外にも、ナレーションだったり、バラエティ番組のMCだったり、いろいろなジャンルの仕事をされています。キャリアはすでに長いですが、まだ16歳の高校生でもあるので、仕事に関してはどういったスタンスで向き合っているんですか?

 とにかく感謝という気持ちですね。たくさんの方に支えていただいてこういう仕事ができているので、本当に当たり前のことなんですけど、常に感謝の気持ちは忘れず、できるかぎりちゃんと口に出して伝えるようにしています。


――目標としているゴールみたいなものは何かあるんですか?

 自分の理想の姿みたいなものを考えて設定することも大切なのかなとは思うんですけど、今は遠くのことよりも近くのことというか、自分が今やれることだったり、自分が今しなきゃいけないことをちゃんと積み上げていくほうが大事なのかなと思っています。まずは自分が今できることを一生懸命やっていきたいです。

――小さい頃の夢ってなんでした?

 夢というほどのことではないんですけど、人が見てないところで努力できる人だったり、誰かのために進んで動ける人はかっこいいなと思っていました。自分自身もそういう人になれたらいいなと思います。

――生きているかぎり、好きじゃないことや興味がないこともやらざるを得ないときも出てくると思うんですけど、そういうときはどうしていますか?

 先ほどお話しした努力することみたいな話につながるかもしれないんですけど、どんなにそれが嫌いなことであっても、まったくもって自分のためにならないことってないと思うので、そういうふうに考えれば何事もきっとできるのかなって。あとになってやっておいてよかったなと思えるようになったら、それってとてもすばらしいことですよね。

――自分はまだまだだなって思うことってありますか?

 まだまだだらけです。目覚ましをかけてもなかなか自分では起きられないですし(笑)。

――それは意外ですね。

 結局いつも起こしてもらったりしているので、そういうところはまだまだだなって。でも、林間学校とかだと誰よりも早く起きて、音を立てないように顔を洗ったりとか、髪を整えたりしているんですよ(笑)。それと同じように普段からちゃんとできたらいいんですけどね。

――でも、そういう部分があるんだなってことがわかって、ちょっと安心しました(笑)。

 私のことをよく知っている人ならわかりますけど、けっこうずぼらなんです。「時間どおりにきちきちやっていそうですね」みたいなことを言われたりするんですけど、もう全然で。スケジュールとかも立てて満足しちゃうというか、結局その時間どおりに動けなかったりするタイプです。ずぼら人間なんです、私。

猫と遊ぶことが私の生きる糧

――芸能の仕事以外で、何かやってみたいなと思うことってあるんですか?

 演じることがすごく好きですし、ほかの仕事というのはあまりイメージできないんですけど、いろいろなことに興味を持って視野を広げていくことは大切だと思っているので、とりあえず興味を持ったことがあれば本を読んで調べたり、実際にやってみたりすることが重要だなって思っています。

――芦田さんといえば、無類の読書好きとして有名です。年間100冊以上読むそうですが、本を読むことの面白さってなんですか?

 私にとって本を読むことは、歯磨きをしたり、ご飯を食べたりといったことと同じくらい身近なことで、本を読むと本当にリラックスできますし、本を読まないとそわそわしちゃうくらい、もう活字中毒です。読書を通じて知らなかったいろいろな世界を体験できますし、自分じゃない誰かになることもできる。そういうところは演技をすることと似ているのかもしれないですね。

――どういう基準で本は選んでいるんですか?

 人にすすめられたりすることもありますし、本屋に行ったときは導かれるというか、何か本から話しかけられているような、そんな感じで自然と手に取っていることが多いです。

――それこそ小説とか、自分で何か物語を書いてみたいと思ったことはないんですか?

 実は考えたことがあって、ちょっと挑戦してみたこともあるんですけど、やっぱりなかなかうまくできなくて。起承転結の転というか、物語ががらっと変わっていくようなそういうきっかけみたいなのが思いつかなくて、やっぱり作家さんってすごいなと思いました。私は読む専門です。

――読書以外の息抜きって何かあるんですか?

 最近、猫を飼い始めたんです。ずっと飼いたいと思っていたので、本当にかわいくて、うれしくて。猫と遊ぶことが息抜きというか、もはや私の生きる糧になっています(笑)。家で猫が待ってくれていると思うだけで、つらいことがあってもちょっと頑張ろうという気になれますね。

『星の子』公開中

監督・脚本:大森立嗣
原作:今村夏子『星の子』
出演:芦田愛菜、岡田将生、黒木 華、永瀬正敏、原田知世ほか
©️2020「星の子」製作委員会
配給:東京テアトル、ヨアケ

大好きなお父さん(永瀬正敏)とお母さん(原田知世)から愛情たっぷりに育てられたちひろ(芦田愛菜)。その両親は、病弱だった幼少期のちひろを治した"あやしい宗教"を深く信じていた。中学3年生になったちひろは、ひと目ぼれしてしまった新任のイケメン先生(岡田将生)に、夜の公園で奇妙な儀式を行う両親を見られてしまう。そして、彼女の心を大きく揺さぶる事件が起きる――。

ワンピース(ズッカ)¥46,000/エイ・ネット

Photos:Eri Okamoto Hair & Make-up:Hiromichi Kuji[KIBI] Stylist:Ayumi Hamamatsu Composition & Text:Masayuki Sawada

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