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新進気鋭の女優・芋生遥が感じた「役と二人三脚で歩む」ことの苦しさと幸せ。

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過去に父親からの暴行を受け、トラウマを体の奥底に抱えたまま高齢者施設で働く少女、山下タカラ。映画『ソワレ』のそんな少女を、はかなげに、そして澄んだ存在として演じたのが新進の女優、芋生悠だ。

タカラは、入居者に演技を教えるため久しぶりに故郷に帰ってきた俳優志望の岩松翔太(村上虹郎)と出会うが、ある日、出所した父親に襲われたところを翔太に助けられ、そのまま先の見えない逃避行へ向かうことに。淡々と暮らしていた日常に起きた偶発的な事件をきっかけに、どこか生きる力を取り戻す。本作で芋生は、「タカラだったからこそ、初めて自然に役になることができた」という。

「物語にハードな部分もあるので、自分の心が役に引っ張られて、のみ込まれてしまわないかと、撮影の前は不安でした。外山(文治)監督は現場でテイクをたくさん重ねるのですが、何がいけないんだろうな…と再び不安になりつつ(笑)、しだいに演技の感覚がなくなってくるんです。タカラ自身、『私がこうすべき』『こうしたい』といった自我を表に出さない女の子というのもあって、役として自分を飾ることなく、いちばん自然な状態になっていました。そして、二人三脚のようにタカラと一緒に歩こうという意識が芽生えてからは、迷うこともなく肩の力を抜いてその場にいることができました」

© 2020ソワレフィルムパートナーズ


翔太と出会ったばかりのタカラは、感情が見えず、人生を諦めているような雰囲気さえある。しかし、翔太に手を取られ夜の電車に乗り込んでから、彼女の生命力は静から動へ変化する。

「タカラを演じていると一緒に苦しいし怖かったけど、同時に生きてることを感じて幸せだったんです。彼女は、自分の中の小さくてキレイなものを大切にしている子だと思っていました。それは『いつか夢を持つこと』だったり、『未来を感じること』だったり。具体的には見つかっていないけど、それを見続けようとしているという美しさを、タカラの中に感じていて。その大きさに差はあっても、私もみんなも持っていて理解できると思うので、演技の際に強く意識していました」

タイトルの「ソワレ」は、フランス語で日が暮れた後の時間を意味する。そんな短いけど長く感じる時間を描いた本作は、夜明けを待つような希望にあふれている。「明日を迎えにいこうって思えるんです」と芋生は笑顔で話す。

「いま、将来や人間関係などに不安を抱えている方もいるかもしれません。この作品を観ていただいた後に、大変なことも大切な人となら乗り越えられるんだと、自分が正しいと思ったことに挑戦することが大切なんだと感じてもらえたらうれしいです」

『ソワレ』


オレオレ詐欺の片棒を担いで日銭を稼ぎ、一人前の役者になる夢を追いかける岩松翔太。生まれ故郷の高齢者施設の入居者に演技を教える活動に参加し、従業員の山下タカラと出会う。ある日、翔太はタカラが父親に襲われ、衝動的に刺してしまった現場を目撃する。動揺しながらそのまま彼女の手を引き、2人はあてのない逃避行に身を投じてしまう。監督:外山文治 出演:村上虹郎、芋生 悠
8月28日より、テアトル新宿ほか全国公開
映画公式サイト


芋生 悠 PROFILE

1997年12月18日生まれ、熊本県出身。2015年に女優デビューを果たす。その後、ドラマ、映画、舞台、CMと幅広く活躍。近年の代表作に、映画『恋するふたり』や『左様なら』『37Seconds』、大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』などがある。

公式インスタグラム @imouharuka

Photo:Toshiyuki Tamai 
Interview & Text:Hisamoto Chikaraishi

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