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90年代後半から脚光を浴びたミクスチャーとは、パンクあるいはハードロックとヒップホップを融合させたようなジャンル。J-POPではドラゴンアッシュの名が挙がるだろう。数々のヒットを飛ばしたが、わかりやすい楽曲は通算6枚目のシングル「I ♡ HIP HOP」。サンプリングネタはジョーン・ジェット姉さんの「I LOVE ROCK’N ROLL」。ジャケットネタは僕がエンパイアステートビル展望台の売店で買った「I ♡ NEWYORK」のトートバッグ、これホントの話なんだよ(笑)。リリース後、楽曲使用料の請求書が届き、支払ったらしい。
もともとヒップホップとロックは相性がよくて、86年にRun-D.M.C.がエアロスミスの「Walk This Way」をサンプリングして大ヒットしたのが始まりかな。日本ではロック界とヒップホップ界それぞれにすんなり受け入れられなかったミクスチャーだったが、99年に居場所を獲得してシングルチャート4位、ドラゴンアッシュの功績は大きい。J-POP全体に大きな変化を感じた年でもあり、世代交代を感じた。若い世代に寄り添うような思いをのせたみずみずしいラップ。フロントマン=ヴォーカルの降谷建志は高揚感と圧倒的存在感で勢いづき、このジャンルの代表格に上り詰めた。様々な音楽を組み合わせたり融合させたりするセンスやテクニックは日本人が得意とするところ。この後ミクスチャーバンドがどんどんメジャーで活躍していった。
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