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みうらじゅんオリジナルインタビュー「愛があれば変態じゃない」

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BOOK

JUN MIURA

みうらじゅん

1958年、京都市生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。在学中に漫画家デビュー。1997年、造語「マイブーム」が新語・流行語大賞に。2018年、仏教伝道文化賞 沼田奨励賞を受賞。著書に『アイデン&ティティ』『マイ仏教』『「ない仕事」の作り方』や『見仏記』シリーズ(いとうせいこうとの共著)など多数。


「愛があれば変態じゃない。愛があれば“ラブノーマル”です」

「マイブーム」「ゆるキャラ」など、今や誰もが使う造語をつくりだし、いとうせいこうさんとの『見仏記』シリーズや、自らの青春時代をモデルにした小説『色即ぜねれいしょん』など、ジャンルを超えて活動をしてきたみうらさん。最新刊の『永いおあずけ』は5つの短編を収めた小説集だ。

「文芸誌の官能小説特集に書いたのがきっかけですが、かつて自分が書いた青春小説のダークサイドを書きたくて。どれもミュージシャンが主人公なのは、煩悩渦巻く世界の住人としてわかりやすいと思ったからです。僕のテーマは昔からバカ・エロ・カッコイイ。40年間その繰り返し。それが自分のバランスなんです」

最初の一編「変態だ」は、一時は脚光を浴びたミュージシャンが主人公。人気低迷後も愛人との関係を断ち切れないのだが、そこには隠された性癖が。

「SMって言葉は今じゃライトになっているけど、僕が映画や小説で知った当時は決して人には公言できない趣味だったんです。なんならセックスそのものがすごく“後ろメタファー”丸出しのものだったしね」

他人には絶対に言えない隠し事。それはサスペンスが生まれる土壌になる。

「どの短編も松本清張っぽく書いたつもりなんですがね(笑)」

表題作となっている「永いおあずけ」はバンド仲間の葬儀で、かつておあずけを食らった美魔女から誘惑される物語。

「官能の背中合わせにあるのがホラー。自分の常識では計れないことって怖いでしょ? でも、そういう女性と出会ったらどうするか? そんなとき、僕の頭の中にボブ・ディランの『LIKE A ROLLING STONE』のHow does it feel?がリフレインするんです。どう感じてる? お前ならどうする?って」

お前ならどうする? という問いかけは、価値観への揺さぶりでもある。

「例えば“変態”って何だろう? SMが変態なんじゃなくて、カミングアウトできない状態が変態だと思うんですよね。きっと二人に愛があれば変態じゃない。アブノーマルじゃなくて“ラブノーマル”。ラブが足りないから困ったことになるんです」

5つの短編に共通するのはラブが欠乏した人たちの物語であること。ダークだが、同時になぜか滑稽でもある。

「どれもとらえようによっちゃコメディなんですよね。当事者は真剣でも、はたから見ればコント。それって人生の本質でもあると思うんです」

 


『永いおあずけ』


新潮社/¥1,760



山奥のフェスに愛人と向かったミュージシャン。彼がたどったあっけにとられるような末路(「変態だ」)。あこがれのスターを学園祭に呼んだ大学生が体験した地獄の不倫旅行(「僕のスター」)。大学時代に寸止めされた女性と再会した男がはまった甘い罠(わな)(「永いおあずけ」)など5編を収録。ミュージシャンたちのとめどない煩悩が招いた危険な情事の行方を描く。

Photo:Naoto Usami Interview & Text:Kenji Takazawa


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