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俳句とイラストで綴る恋の風景【フルーツポンチ村上健志の17音のラブストーリーズ】Vol.13

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お笑い芸人としてだけでなく、独特の視点とセンスで詠む短歌と俳句が話題の、フルーツポンチの村上健志さんの連載。メンズノンノWEBでしか読めない、季節感あふれる”恋”にまつわる俳句とエッセイ、そしてイラストを隔週でお届けします! 今回は、雪にまつわる優しいストーリー。

雪を見ると、もうあまり思い出さなくなった過去を思い出してしまう。昔、雪の日に何か特別なことがあった訳ではない。ただ雪が美し過ぎるのだ。ザ・ビートルズの『レット・イット・ビー』を流せばどんな映像もいい感じになると言う話を聞いたことがある。しかし『レット・イット・ビー』のあまりのパワーに映像よりも曲が主役になってしまうことがあり映画やドラマでは使うのには注意が必要らしい。そんなチートな力が雪にもあるのかもしれない。

うっすらと雪の積もった道についた靴跡は、もしかしたらあの人のものかもしれない。空を舞う雪は言えなかった言葉、近づけなかった距離の生まれ変わりかもしれない。そんな未練が空を覆っている。雪合戦をしている少年よ、君が丸めているその雪は僕が言えなかった「よかったら家でもう少し飲む?」の生まれ変わりなのだぞ。今度はきちんと命中させてくれ。


ベランダに雪だるまを作りだす君。僕も雪集め班として手すりの雪を君に捧げる。
「こちら、かなり上等な雪になります。」
「うむ。ご苦労。」
小さな雪だるまを完成させ、何かあったかいもの食べたいねとスーパーに出かける。寒すぎて一歩も外に出たくないと言っていたのに、僕らは食欲には従順だ。君はわざと雪のある道を選び、足跡をつける。鍋を食べ、映画を見終えた君はさっき作った雪だるまの夜の様子を窓越しに見ている。


さすが雪だ。ない過去まで思い出している。未来を妄想しているのかもしれない。その時が来たら「君は雪がとっても似合うね。」と言おう。雪の降る夜には、ラブソングが書けそうな気になる。

★Profile/1980年生まれ。茨城県出身。お笑いコンビ”フルーツポンチ”のボケ担当。TV『プレバト!!』(MBS系・毎週木19:00~)での奮闘ぶりが話題に。また、情報サイト『好書好日』の連載をまとめた『フルーツポンチ村上健志の俳句修業』(春陽堂書店)も好評発売中。自身のYouTubeチャンネル『フルーツポンチ村上の俳句の部屋』での俳句実況もチェックを!

Haiku & text & illustration : Kenji Murakami

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