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俳句とイラストで綴る恋の風景【フルーツポンチ村上健志の17音のラブストーリーズ】Vol.11

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お笑い芸人としてだけでなく、独特の視点とセンスで詠む短歌と俳句が話題の、フルーツポンチの村上健志さんの連載。メンズノンノWEBでしか読めない、季節感あふれる”恋”にまつわる俳句とエッセイ、そしてイラストを隔週でお届けします!

鍋は良い。野菜が沢山取れるし、ポン酢やキムチの力を借りればどんな安い肉だってご馳走になる。何より締めが良い。うどん、ラーメン、普段全然食べないのに鍋の時に異常に魅力を放つちゃんぽん麺。雑炊も、もちろん最高だ。「麺と雑炊どっちにする?」「麺いっといて、後で雑炊もってのはどうですか?」というやりとりは好きな会話ランキングでここ数年上位にランクインしている。独り鍋が寂しいみたいな言われ方することには全く納得いかないが、やはり皆で鍋を囲むのは冬の楽しみだと思う。

もつ鍋の綺麗に並んだニラを箸で押してじんわりと汁に沈める時。「野菜はもういけると思うけど、、」と言いながら鍋の鶏肉を一つ取り、火の通りを確認するために齧り「肉も、もういけるわ。」と鍋奉行のGOサインが出る時。鍋してるな~と幸せな気持ちになる。

店の鍋も旨いが家でする鍋もまた良い。いわゆる鍋パーティー、鍋パだ。ドレスを着なくても良いこのパーティーが僕にとって最も身近なパーティーだ。パーティーは買い出しから始まっている。鍋の味を悩み、食材や酒を買い揃え、誰かが餅やウインナーを秘密兵器のようにこっそりカゴに入れる。「ウインナー買ったの誰?マジわかってる!」と彼は大手柄をあげたような賞賛を浴びることになるだろう。自分も手柄をあげたくて鍋の後に食べるアイスを買うことを提案しようとするが、後でアイスを買い出しに行くペアを決めるジャンケンがしたくて言わないでおく。

派手に髪を染めているが、手際よく野菜を切る女友達。スーパーから買ってきたあまり冷えていないビールを冷凍庫に入れてキンキンに冷やそうとしている奴。ガスボンベを買い忘れ、スーパーに向かう奴。カーテンレールにはいくつものコートが掛かっている。

「私、アク取りだけはプロなんだよね。」と言った君が丁寧に鍋の面倒を見ている。ありがとうと言うのは恥ずかしくて「俺は食べる係に専念するわ。」とつまらないことを言う。火を弱めるためコンロを覗きこんでいる君。その無防備な君の耳を見る。じっと君を見るチャンスが鍋パにはある。手際悪く雑炊を作っていると、見かねた君に卵を奪われる。「うまっ」と君の雑炊を褒める。初めて君のことを褒めることが出来た。

★Profile/1980年生まれ。茨城県出身。お笑いコンビ”フルーツポンチ”のボケ担当。TV『プレバト!!』(MBS系・毎週木19:00~)での奮闘ぶりが話題に。また、情報サイト『好書好日』の連載をまとめた『フルーツポンチ村上健志の俳句修業』(春陽堂書店)も好評発売中。自身のYouTubeチャンネル『フルーツポンチ村上の俳句の部屋』での俳句実況もチェックを!

Haiku & text & illustration : Kenji Murakami

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