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これまでの常識、実は間違っているかも!? 知識をアップデートし、正しい方法で目をケアしよう。
話を聞いたのは…
二本松眼科病院 平松 類先生
眼科専門医、医学博士。診療の傍ら、講演、執筆、メディア出演、YouTubeチャンネル「眼科医平松類」で発信を行う。著書に『眼科医だけが知っている 一生視力を失わない50の習慣』『患者が絶えないカリスマ眼科医がやっている失明しない習慣』など。
目の洗いすぎはキケン!?
油分などの必要な成分まで流れ落ちてしまうため、ドライアイの原因に! とくに注意したいのが、目の洗浄カップを使った洗眼。使用後は清潔に保っておかないと、洗浄カップにバイ菌が蓄積してしまうのだ。事前に洗顔し、目のまわりに付着した菌が中に入るのを防ごう!
コンタクトレンズの素材で
目のストレスが増減
コンタクトレンズの素材には、様々な種類があることをご存じだろうか? とくに目の負担が少ないといわれているのが、「シリコーンハイドロゲル」。潤いや傷つきにくさなどの特徴が備わっていても、そもそもの素材が悪いと意味がないため、しっかり調べてから購入を。
サングラスは色の濃さよりも
グラスの質で選べ
色の濃いサングラスがカットできるのは可視光線のみ。だが、目に悪影響なのは不可視光線である紫外線! つまり紫外線カット効果が備わっていれば、サングラスの色や濃度は関係ないのだ。ちなみに紫外線は、夏に限らずオールシーズン防止する必要アリ。白内障の発症を遅らせたり、目の充血、日焼けの防止にもつながるぞ。
ゴーヤーは
天然のサングラス!
昔から目にいいとされてきたブルーベリーよりも、近年の研究でゴーヤーのほうが効果的であることが明らかに! 目を光のダメージから守ってくれる成分「ルテイン」を多く含んでおり、天然のサングラスとも呼ばれるそう。ゴーヤーのほか、ホウレン草やケールなどもルテイン豊富だ。
スマホ・パソコンの
画面を見ているときは
意識してまばたきを
無意識に行っている「まばたき」は、目の乾燥を防いだり、休ませる効果が。ぼーっとしているときは毎分20回まばたきするのに対して、スマホやパソコンの画面を見ているときは7〜8回まで減少! 意識的にまばたきするクセを身につければ、目の負担をぐんと軽減することができる。
目は近いものを
見るほど疲れる!
「テレビの画面から離れて見ろ」という教えは正しく、近くのものを見るときのほうが、目にかかる負担は大きい! 無意識にスマホを目に近づけないための手軽な方法のひとつが、文字サイズを大きく設定すること。動画を見るときは、画面が大きければ大きいほど◎。テレビが最適だが、なければタブレットでも。
ブルーライト=悪者じゃない
最近の研究で、ブルーライト対策は、量を減らすよりも時間制限を設けるほうが効果的だと判明! ブルーライトは日光と同等に大切な存在で、むしろカットしすぎると一日のリズムが乱れて体調不良の原因にも。昼間は気にせず、夜は極力控えるのが正解。寝る直前まで浴びると、睡眠の質が低下するので注意しよう。
寝ながらスマホは絶対にNG
寝転んでスマホを使うとき、人は画面を目線より上に掲げがち。目は上を見れば見るほど大きく開き、正面のものを見ているときと比べると眼球の露出面積は2倍にも! 加えて、スマホを見ているとまばたきの回数も減るため、ドライアイを招きうる行動のひとつともいえるのだ。スマホに限らず、本や雑誌も、水平から15度下の角度に掲げるのがベストだそう。
Photos:Yumi Yamasaki Mai Shinya Kenta Sato Model:Kotaro Inai[MEN’S NON-NO model] Composition & Text:Ayano Nakanishi
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