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おしゃれなメンズは、どんな部屋で日々を暮らしているのだろう。そんな疑問を解決すべく、実際の部屋に突撃するこの連載。第36回は自宅兼店舗として3階建てのマイホームを建てた理容師の原 歩瑠さんのご自宅にお邪魔しました!
原 歩瑠さん
Instagram@cutman_amuru
理容師
2LDK+SHOP(74㎡)
おしゃれ部屋のこだわり
狭小地に建てた念願のマイホームは
バーバーショップ併設のこだわり自宅!


「物件取得の倍率もテナントの賃料も、何もかもが高い東京で理容師としての独立を考えたとき、自宅を店舗にするという選択肢が浮かびました。長年働いてきた世田谷エリアで予算を決めて土地探しを始め、見つかったのが14坪の狭小地。そこから設計士さんと相談を重ね、完成したのがこの3階建ての家です。1階に理容室、2階にLDK、3階には書斎と寝室を配置。住まいと仕事場をひとつにした、自分だけの拠点ができました。居住空間の床にはチーク材を選び、シンプルながらもぬくもりを感じられるように。2〜3階はあえて扉を設けず開放感を重視。手洗い場などの水まわりも省スペースでまとめ、狭さを感じさせない工夫を施しています。地域に根ざした床屋として、この家で妻と愛犬と慎ましく暮らしていきたいですね」(原さん)

おしゃれ部屋のインテリア
Louis PoulsenのPH 5

「リビングのメイン照明は昔から憧れていたPH5に。光源を隠しながら、光が柔らかに広がる構造が秀逸で、夜はこれひとつで部屋全体がちょうどよく照らされます。見た目も美しくて、昼間でも絵になるんですよね」(原さん)
G-PLANのダイニングテーブルとチェア

「G-PLANのダイニングテーブルは、家具を集め始めたときに最初に選んだ思い入れのあるアイテム。丸みのある天板とチーク材の落ち着いた色味が空間にしっくり馴染んで、気づけばここが家の中心になっていました」(原さん)

「同じくG-PLANのチェアは、テーブルに合わせて少しずつ集めたもの。背もたれのカーブや脚のフォルムが美しくて、見た目だけじゃなく座り心地も抜群。来客にもよく褒められる、密かな自慢の椅子です」(原さん)
GETAMAのシングルソファー

「リビングには大きなソファではなく、ハンス・J・ウェグナーのシングルソファを一脚ずつ並べて配置。レイアウトの自由度も高くなるし、圧迫感なく空間に余白を残せます」(原さん)
STUDIO THE BLUE BOYの
ムスビクッション

「お客様のブランド、STUDIO THE BLUE BOYのムスビクッションを愛用。柔らかな素材感とアートピースのような存在感で、ソファに置くだけで空間が引き締まる気がしています」(原さん)
書斎から寝室まで繋がる廊下

「各階は約24㎡とコンパクト。だからこそ書斎と寝室の間にはあえて扉を設けず、ひとつながりの空間として使っています。仕切らないことで視線が抜けて、実際よりも広く感じられるんです」(原さん)
妻のための書斎スペース

「妻の仕事はリモートワークが中心なので、落ち着いて仕事ができるように、書斎スペースを設けました。とはいえ完全に仕切ると圧迫感が出るので、空間をゆるくつなげて、お互いの気配がほどよく感じられるようにしています」(原さん)
SINRA FURNITUREのセミオーダーベッド

「チーク材のフレームの美しさに惹かれ購入したベッドはSINRA FURNITUREのセミオーダー品。かなり思い切った買い物でしたが、寝室のサイズや雰囲気にぴったり合うものが欲しかったんですよね。細部の仕上がりも丁寧で、毎日このベッドで眠れるのがちょっとした贅沢です」(原さん)

G-PLANのキャビネット

「ベッドのそばにはG-PLANのキャビネットを置いています。チーク材の重厚な雰囲気が、クリーンな寝室の中でいいアクセントになっていて、どこかホテルライクな落ち着きも感じられます!」(原さん)
1階に構えた自身のバーバーショップ

「1階はビンテージのバーバーチェアを置いた2席だけの小さなバーバーショップ。スペースは限られていますが、そのぶんお客さんとの距離も近くて、落ち着いた空間でしっかり向き合えるのがいいところ。この規模感が自分にはちょうどいいんです」(原さん)
Photos:Norito Ohazama Composition & Text:Kanta Hisajima

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