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【独占インタビュー】『鬼滅の刃』無限城編への覚悟。花江夏樹・下野紘・松岡禎丞が語る「アフレコ現場の化学反応」

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世界各地の映画館で歓声が上がり続け、人々を魅了する『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』。公開から数か月が経過した今だからこそ語ることができる役との向き合い方や、収録現場のムードのほか、そこで生まれた数々の化学反応について主要キャラクターに命を吹き込んだキャスト陣が語ってくれた。

キャスト全員で辿り着いた、
新境地で見えたもの

花江夏樹さん×下野 紘さん×松岡禎丞さん
松岡禎丞さん

声優

Yoshitsugu Matsuoka

9月17日生まれ、北海道出身。アニメ『ソードアート・オンライン』(キリト役)、『東京リベンジャーズ』(三ツ谷隆役)などに出演。2026年にはアニメ『夜桜さんちの大作戦』(夜桜嫌五役)の2期が放送予定。

花江夏樹さん

声優

Natsuki Hanae

6月26日生まれ、神奈川県出身。アニメ『SAKAMOTO DAYS』(南雲役)、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』(ビーム役)などに出演。待機作の『デッドアカウント』で羽住蓮理役を務める。

下野 紘さん

声優

Hiro Shimono

4月21日生まれ、東京都出身。アニメ『僕のヒーローアカデミア』(荼毘役)、『進撃の巨人』(コニー・スプリンガー役)などに出演。劇場吹替アニメ『ズートピア2』(日本版・ゲイリー役)が現在公開中。

[右/松岡さん]ジャケット¥81,400/アーニーパロ カットソー(ブラームスルーツストック)¥19,800/ワンダリズム パンツ/スタイリスト私物
[中/花江さん]ジャケット¥165,000/アーニーパロ ニット¥44,000/グラフペーパー 東京 メガネ/本人私物 その他/スタイリスト私物
[左/下野さん]ジャケット¥52,800/グラフペーパー 東京 ニット¥52,800/アーニーパロ パンツ(ブラームス)¥39,600/ワンダリズム Tシャツ/スタイリスト私物

 

アフレコ現場で生まれる化学反応が面白い

─現在公開中の最新作『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』も前作に引き続き、日本をはじめ様々な地域で人気を博し、全世界での累計観客動員が8,91 7万人、興行収入が1,063億円を超えました(2025年11月16日現在)。シリーズの放送や公開を重ねるごとに反響があるのでは?

花江 公開後まもなくして、たくさんの知り合いから改めて連絡をもらったり、子どもが通う幼稚園でもパパ友やママ友から「観に行ったよ」「子どもが何回も観たって」と教えてもらったりして、改めて幅広い世代に受け入れられているんだなという印象があります。

下野 別の作品でご一緒したキャストから感想をもらうこともあります。つい先日、栗花落カナヲ役の上田麗奈ちゃんにお会いした際、「下野さん、もう言われすぎてると思うのですが、善逸のシーン、本当によかったです」と伝えてくれました。うれしかったです。

花江 共演者に言われるのはうれしいですよね。

下野 テレビシリーズも劇場版も、毎回同業者の方から好評をいただいています。

松岡 僕もお二人と同じです。「無限列車編」が公開、放送されてから、新シリーズが出るたびに、声優仲間から「(本編に)出してよ」と言われることもあります。ごめんなさい、僕にそのような力はありません…。

下野 (笑)。インドに友達がいる知り合いが、(その友達に)現地の劇場の様子を聞いたところ、同じように映画を観ながら喜んでいたと聞きました。世界規模で本当に盛り上がっている話を聞いて、うれしくなりました。

─皆さんのお話から、改めて『鬼滅の刃』が世界中の人から愛されているとわかりました。本作のタイトルに名を冠した上弦の参・猗窩座をはじめ、多くの強敵と(竈門)炭治郎たちが戦いを繰り広げます。同時に炭治郎たち鬼殺隊のさらなる成長を見られます。今作での炭治郎、(我妻)善逸、(嘴平)伊之助の演技に向けて、どんなことを意識していたのでしょうか?


炭治郎

義勇と迷宮のような無限城を探索する中、突如宿敵・猗窩座が目の前に現れ、緊張感がぐっと高まる炭治郎。

花江 炭治郎は猗窩座と再び対峙して、激高しますが、それでもひたすら自分の中で考え続けるんです。これまでの戦いでも描かれていた炭治郎の持ち前の考察力、つまり、「思考を放棄しない」というお父さんの教えが今作でより発揮されたのではないかと僕は思っていて。戦いに集中して、必死に考えている。今回はより内に内に集中して研ぎ澄ましたお芝居をたくさんしたように思います。『鬼滅の刃』のキャストは皆さんすばらしいお芝居をされるので、「演技しよう!」と意識するというより、掛け合いの中で自然と生まれた感覚です。アフレコ現場で初めて出てくるお芝居がたくさんあったので面白かったです。個人的にも人として、隊士として、炭治郎のさらなる成長を感じるシーンがあり、ご覧になる方に見たことのない雰囲気をお見せできたと思います。

獪岳との戦いではもともと持っていたものと異なる気持ちが生まれたんです(下野)

下野 紘さん 2

下野 花江くんの言うとおり、現場でしか生まれない空気感が『鬼滅の刃』にはとにかく多いと感じています。台本をもらう前に家で何回も原作を読み、練習をして自分の中でこういうふうに意図しようと思っていても、スタッフ陣のシーンの捉え方や他のキャストのセリフの返し方が想定と異なることで、芝居が変わることがあります。なかでも主人公の炭治郎を演じる花江くんが座長的立場として、現場に大切な空気感や緊張感をつくってくれていると思います。今回は戦いごとに収録を行いました。そこで自分のパート、善逸とかつての兄弟子である上弦の陸・獪岳との戦いを収録するにあたり、引っ張っていくのは誰だろうと考えたときに、自分だなと思いました。セリフこそありませんでしたが、「柱稽古編」の最後に善逸が何かしらの覚悟を決めて無限城に落ちていくという、ラストカットを見たときに、僕自身も少し覚悟していたかもしれません。


善逸

鬼となったかつての兄弟子、獪岳と対峙した善逸。下野が語る「覚悟を決めた」表情や佇まい。触れたら切れるようなムードに包まれる。

松岡 あの善逸、カッコいいです。

下野 カッコいい。今回の善逸はへこたれたり、おちゃらけたりすることがなかったので、僕としてはとにかく気合と緊張感を保てるようかなりシリアスな雰囲気を出していました。獪岳役の細谷(佳正)くんにも「下野さん、緊張感すごいですね」と言われるほどでした。

自分の力を試したくてたまらないわんぱく小僧をイメージして演じました(松岡)

松岡禎丞さん 2

松岡 そうだったのですね。その現場僕も見たかったです。伊之助は、よくも悪くも様々なことに猪突猛進するまっすぐな性格のキャラクターです。今回は伊之助がメインに関わるお話ではないので、出演するシーンでは今の彼らしさを出したいと思っていました。あれだけ過酷な柱稽古を終えて、自分の力を試したくてしょうがない「強ぇ奴はどこにいる!」と前のめりな芝居をやらせていただきました。完全にわんぱく小僧のイメージです。

下野 わんぱく小僧か。確かにね(笑)。

松岡 やんちゃなキャラクターですが、味方のフォローに回ることもできますし、すごく頼りになります。というのも、ずっと一緒に戦ってきて、同じ釜の飯を食べてきた炭治郎や善逸、そして他の鬼殺隊のみんなに対する仲間意識もどんどん変わっていると思います。もしかすると伊之助にとって、みんなは子分なのかもしれないですが、「よっしゃいくぞ!」と仲間を鼓舞して引っ張ろうとするキャラクター性を前面に出して演じました。

仲間や家族との絆
成長していくキャラクターたち

─「竈門炭治郎 立志編」に始まり、6年あまりがたちますが、ご自身が演じている人物に関して、今作の中で改めて気づいたこと、発見したことはありましたか?


伊之助

無限城に導かれた伊之助たち。強い鬼との戦い、勇往邁進する彼の姿を見て、元気づけられた人も多いはず。

松岡 仲間意識を得た話にも通じますが、今の自分に鬼殺隊としてのプライドを持っていることでしょうか。伊之助はもともと粗野な野生児のような一面を持っていましたが、鬼殺隊の任務を通して、子分=仲間は俺が絶対守るという気持ちが芽生え、みんなを信頼しているように感じています。そんな伊之助がすごくいいなと思います。

下野 善逸も同じです。ヘタれた部分がある子で、ワーギャーワーギャーとうるさい性格が目立っていたと思いますが、炭治郎や伊之助と出会って彼なりにいろいろな変化があり、少しずつ成長していると感じます。それこそ、(「竈門炭治郎 立志編」で)登場したときにはまだ全然ダメでしたが、少しずつ変わってきて(「遊郭編」で)遊郭に潜入したときには、敵が怖くても女の子を守ろうと覚悟を決める。「柱稽古編」でも、最終的には善逸も岩柱・悲鳴嶼(行冥)さんの稽古まで辿り着いています。まぁ、(風柱・不死川)実弥のところはちょっと置いといて(笑)。訓練が嫌だとか行きたくないとかいろいろ言ってますが、しっかりと力を身につけて人のため、仲間のために前向きになっているという変化を感じています。

家族を愛し、愛された結果が、今の彼に出ているのかもしれない(花江)

花江夏樹さん 2

花江 みんなの気持ちがひとつになっていると感じますよね。僕は炭治郎という人間はやはり周りの人、特に家族によってつくり上げられているんだなと改めて感じました。あれほど優しくてまっすぐな子に育った理由がよりわかった気がしますし、父から教えてもらったことを今でもずっと覚えているんですよね。これまでも家族のことを契機に状況を打開していくことがありました。炭治郎は家族に愛され、彼もすごく家族に対して愛情を抱いていた結果が、今の炭治郎自身や考え方に出ているのかもしれません。

─なるほど。人としても強くなった3人に注目することが、今作を楽しむポイントのひとつかもしれませんね。毎回作品のクオリティに驚き、感動します。お芝居や映像の演出で印象に残っているシーンはありますか?


義勇,猗窩座,炭治郎

花江曰く「石田さんの声を頼りに演じた」という、緊張感あふれる戦いが繰り広げられる。

花江 まず演技の部分で石田(彰)さんが演じる猗窩座のお芝居に助けていただきました。特に、猗窩座が「無限列車編」で戦った煉獄(杏寿郎)さんに対する言葉を放ったときのリアクションをどうしようかと家で何度も考えていたんです。結果、石田さんのお芝居に自然に引き出してもらえました。その一連のシーンは、僕は目をつむって石田さんの声だけを頼りに芝居をしていました。映像面は(冨岡)義勇さんと猗窩座が戦う際に舞台がせり上がってきて、滝のように水が流れるのですが、その景色がきれいで好きです。3回目はその滝だけ観ようと目を凝らして。

松岡 そこに全集中していたのですね。

花江 はい。無限城のほの暗い不気味さの中に、明るい滝が映えて美しい。

下野 確かに。善逸の戦闘シーンの音楽は、これまでの戦闘シーンで流れる音楽からさらにインパクトがプラスされているように感じました。すごくワクワクしましたし興奮しました。原作を読んでいたときには、獪岳というキャラクターはひたすら善逸にとって憎らしい相手で、いいところなんてひとつもないぐらいに思っていて。ですが、善逸のセリフを言葉にして気持ちを代弁していくうちに気持ちが変化していきました。確かに獪岳は嫌な奴ですし、仲よくはなれないのかもしれないけれど、単純に憎いだけではなくて、兄弟子としては尊敬すべき点もあって、演じていくうちに獪岳はかわいそうなキャラクターなのかもしれないと感じるようになりました。自分が下野 紘として読んでいた原作と、我妻善逸として演じた劇場版とで、新しい感情が生まれたことは、とても興味深い体験でしたね。

松岡 この流れでいったら、僕はやっぱり胡蝶しのぶ×童磨の戦いを挙げたいです。

下野 そうですよね。

松岡 そもそも、僕たちが原作を読んでいて、「こういう映像になるのかな」と考えていた想像を、(アニメーション制作を担う)ufotableさんは超えてきます。もちろん制作に関わる方々は大変だと思いますが、あまりにも高いクオリティで、「ここをそういうふうに表現するのか」と、いつも驚いています。そのような映像のすばらしさも加わり、童磨の顔や振る舞いを目にした途端、「本当に倒したい!」と本編を観て感じました。童磨役の宮野(真守)さんの演技もすばらしいので、さらに感情が揺さぶられます。

上弦の鬼に入るなら強みは
メガネに鍋に即興ソング!?

─最後に皆さんのプライベートを伺いたく、「これに関して自分は柱になれるレベルかも」と思えるほどハマっていることやこだわっていることはありますか?

花江 メガネを買うのが好きでして、所有数なら負けない、かな。100いかないぐらい……きっと80本はあると思います。

下野 全部使ってるんですか?

花江 はい。この服にはこれ、この髪型にはこれという感じで合わせてます。これは今かけないなって思っていても、3年ぐらいたつと順番が回ってくるんですよ(笑)。

松岡 このレベルが先に出てしまったら、どうしましょう……(笑)。

花江 松岡さんはハンバーグじゃないですか?

松岡 好きですけど! でも、そんなに行ってないんですよ……!

花江 そしたら、料理とか?

松岡 確かに料理がありました! 料理を作るのが好きで、最近はずっとお鍋を食べています。とにかく種類を作って試しています。最近は塩ちゃんこにハマっています。

花江 おいしそう! この時季に食べたい。

松岡 いろいろな種類を作ることにハマりつつ、キノコをどっさり入れて食べるのがこだわりです。とにかく体にいいし、おいしいです!

下野 食べたいですね〜。自分は……即興ソングじゃないですかね。

花江 おおお〜!

下野 少なくとも声優業界の中で、急にお題を振られてすぐ歌えるのは僕だけだと自負しております。

松岡 下野さんの右に出る人はいないです。イベントで生披露していますからね。

下野 タイトルを言ってもらったら、ワンコーラス分ぐらい歌えます。次回、時間に余裕があれば、「メンズノンノ」をお題にして即興で披露します(笑)。

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編
第一章 猗窩座再来』

『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』

来たる鬼との決戦に備えて、炭治郎たちが柱による合同強化訓練“柱稽古”に挑んでいる最中、鬼殺隊の本部である産屋敷邸に現れた鬼舞辻無惨。お館様の危機に駆けつけた柱たちと炭治郎であったが、無惨の手によって謎の空間へと落とされてしまう。炭治郎たちが落下した先は鬼の根城である無限城。広大な空間を探索する中で、炭治郎は煉獄杏寿郎の仇である、上弦の参・猗窩座と再び対峙する。鬼殺隊と鬼の最終決戦がついに始まる。
●全国にて公開中。

 

Photos:Hiroki Oe Stylist:Sora Murai Interview&Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]

力石恒元

力石恒元

エディター

ファッションからインタビューテーマまで幅広く執筆。音楽、映画、カルチャー、ガジェットなどに精通。

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