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2025年、日本を含む世界各国で大ヒットを記録したタイドラマ『KHEMJIRA 逃れられない呪い』(Rakuten TVにて好評配信中)。メインキャストのインタビュー企画、第二弾は、主演のKeng(ケン)&Namping(ナンピン)ペアが登場。
Kengはタイ北部の少数民族に生まれ、Nampingもミャンマーとの国境に位置する北部出身。バンコク出身者が多いタイの芸能界では、どこか異彩を放つ存在だ。芸能界に興味を抱いたきっかけや、チャンスを掴んだ方法、そしてお互いから受けたポジティブな影響まで、2人の歩みをじっくり語ってもらった(取材は2025年11月中旬に行っています)。
『KHEMJIRA 逃れられない呪い』
Keng、Nampingにインタビュー。

TikTokで注目されたことが
チャンスにつながった
――お二人の生い立ちや、どんな学生生活を送っていたかを教えてください。
Keng Kengが先に答えますね。Kengはタイ北部のパヤオ県に生まれました。子どもの頃から父と母が歌手のオーディション番組を見るのが好きで、一緒に見るうちに、芸能の仕事に興味を持つようになったんです。大人になると、勉強をしたほうがいいと家族が後押ししてくれて、自分も教育に興味があったので、教育課程に進学。大学1年生の時に、大学のミスターコンテストに学部の代表として出場して、グランプリに選ばれました。
Namping NampingもKengと同じくタイ北部の、メーホンソン県の出身です。子どもの頃から高校まではメーホンソンの学校に通っていました。大学ではコミュニケーションアーツを学びたかったので、バンコクのチュラロンコン大学に進学。在学中は演技の勉強やニュース記事を書く練習など、さまざまなことに挑戦していました。

――芸能界に入るチャンスは、どうやって掴んだのでしょうか。
Keng 僕はずっと家族の経済的負担を軽くしたいと思っていたので、ミスターコンテストで優勝したのを機に、まずはテレビのオーディション番組にチャレンジしました。その後もさまざまなオーディションに参加して、モデルのお仕事やCMなどに出演したのですが、大きなチャンスは掴めず。一度は俳優になる夢を諦め、教師になるために地元に戻りました。しかし、大学卒業を目前にして、事務所の社長であるP’Aof(※)から声をかけてもらい、DOMUNDIに所属することになったんです。
※P=Phiiの略。目上の人や先輩に対して使われる敬称。
Namping 僕は、コロナ禍に始めたTikTokがきっかけ。メーホンソンの実家に帰省していた最中、TikTokで自分を表現していたら、フォロワーがたくさん増えたんです。僕の投稿を見た監督から、タイの有名なアーティスト、Nont Tanont(ノンタノン)さんのミュージックビデオに出ないかと誘っていただいて。それを機に知名度が上がり、P’Aofに誘われてDOMUNDIに所属することになりました。
――Kengさんも、TikTokで注目されたことが所属につながったとか。
Keng そうなんです。当時の僕は、大学5年生で教育実習生をしていました。タイでは、教育課程は4年間大学で勉強した後に1年間、教育実習をするんですよ。教育実習生として授業を教えていた様子を、友達が撮影してTikTokに投稿したら、翌日すごい数の人に見られていて。それがまさか芸能界に入るチャンスにつながるとは思わなかったので、驚きました。
――それぞれ、TikTokによって人生の転機を迎えたんですね。
Namping そうですね。その次に訪れた転機が『KHEMJIRA』への出演。このドラマによってタイで有名になり、新しい仕事がどんどん入ってくるようになったおかげで、今では実家に仕送りができるようになりました。
お互いから受けたポジティブな
影響を1つあげるとしたら?

――お二人とも、実家に仕送りをしているのでしょうか。
Keng&Namping はい。
Namping 僕たち二人は、裕福な家庭の出身ではないので。二人とも、いい生活を送りたい、お父さんとお母さんに楽な生活をさせたい、という同じ夢を持っているんです。
――ケムと出会い愛の温もりを知るパラン、ジェットと出会い仲間の大切さを知るケムなど、さまざまな出会いを通じて成長していく本作のキャラクターたち。お二人が、お互いと出会い絆を深めていく中で、相手から受けたポジティブな影響を一つ挙げるとしたら?
Keng (Nampingに向かって)先に言って!
Namping P’Kengからは、大人になるということを学びました。以前の自分は、ライフスタイルや仕事との向き合い方が、すごく子どもっぽかったんです。対して彼は、真面目かつシリアスで、きちんと人生の計画を立てている人。そして自分の目標のために、今まで全力でいろんなことに取り組んできたんです。
たくさんオーディションを受けたり、教師になるために努力をしたり……それらは決して簡単なことではなかったはず。彼の負けない姿勢と努力の積み重ねが、今につながっているんですよね。そんな彼の影響を受けて、自分も物事を真剣に考えられるようになりました。そして、絶対に諦めない気持ちで戦っていこう!という強い意志が育まれたんです。

Keng Nong(=Namping ※)から受けたいい影響の一つは、ボディランゲージを使って愛を伝えること。僕はこれまでスキンシップをしたことがなく、家族とハグをしたこともありませんでした。一方でNongはスキンシップが好きで、ガッカリした時も嬉しい時も、ボディランゲージで感情を表現する。そんなNongと一緒に過ごす中で、スキンシップによって孤独が和らいで、心が温まるのを感じたんです。
※Nong=年下の人や後輩に対して使われる敬称。
自分はこれまで、家族の重荷を軽くしたいという思いから、自分に対してかなり厳しく頑張ってきました。辛いことがあっても自分一人で向き合い、心のどこかで孤独を感じていたんです。でもNongと出会って、自分も愛情を求めていいんじゃないかと思えるようになった。そして久しぶりに実家に帰った時、Nongがいつも僕にしてくれるようにボディランゲージで愛を伝えたくなって、両親と姉と初めてハグをしました。それを機に、僕の家族はスキンシップをするようになったんです。
二人にとっての
個人的なラッキーチャーム

――『KHEMJIRA』でお二人が演じたキャラクターは、それぞれネックレスやブレスレットなどのお守りを身につけています。タイではアクセサリー型のお守りを身につけている人が多いですが、お二人は持っていますか?
Keng 父が尊敬するお坊様からいただいたコインを僕にくれて、それを大切に持っています。自分が守られている気持ちになるし、安心するんです。ちなみに、父はお坊さんの絵が描かれたペンダントヘッドのネックレスを身につけています。
Namping Nampingも、縁起のいいチャームがついたネックレスやストーンなどをたくさん持っています。幸運をもたらしてくれるといわれる、ガネーシャやパヤナークという龍王の柄のものをいつも身につけているんです。それから、スマホの待ち受け画面も縁起のいい画像にしています。ラッキーナンバーとか、パヤナークの絵とか、タロットの太陽のカードの絵柄とか。タイでは多くの人がそうしているんだけど、日本ではどうだろう? スマホを見るたびに元気をもらえて、自分に自信がつくんですよ!

[衣装クレジット]Kengさん
ジャケット¥41,800/メゾンスペシャル 青山店 パーカ¥39,600/リフォメッド Tシャツ(サミュエル ゼリグ)¥30,800/バランス 中目黒 パンツ¥66,000/ディーゼル ジャパン 靴(ニューバランス)¥24,200/ニューバランスジャパンお客様相談室 ネックレス(エンド)¥17,600/オーセンティック・シュー&コー
Nampingさん
ジャケット¥104,500/リフォメッド ニット¥65,890/ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ 丸の内店 パンツ¥52,800/タイガイガリ 靴¥83,600/ディーゼル ジャパン ネックレス¥20,900・スティックパールチャーム¥5,500・ボールパールチャーム¥4,400・ゴールドチャーム¥16,500/ラムダ
▶インタビューPart.3(Tleさん&FirstOneさん編)は12/29に公開予定!
Photos: SAKAI DE JUN Hair: @janehair2517(Keng&Namping) Make-up: @Thanatop.makeupb(Keng&Namping) Hair&Make-up: @ninumpss_mua(Tle&FirstOne) Hair&Make-up Assistant: @phuwanet_r(Tle&FirstOne) Stylist: Takumi Urisaka Interpreter: Miwa Takasugi Composition & Text: Ayano Nakanishi
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