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最大級の泥沼不倫を描いたドラマ『そこから先は地獄』。登場するのは、夫への愛情を暴力でしか表現できない「DV妻」や既婚者マッチングアプリに手を出す「不倫夫」、妻を見下す「モラハラ美容外科医」といった訳あり人物たちだ。歪んだ関係性の中で各々が“幸せ”と“愛情”を追い求めていくのだが、果たしてこの物語に救いはあるのだろうかと思うほどハラハラした展開が続いていく。今回は、主人公・矢嶌莉沙を演じる井桁弘恵と、城内 涼を演じるメンズノンノモデルの豊田裕大にインタビューを敢行。2人の思う本作の魅力や演じる役の人物像など、物語の切迫した世界観とは打って変わって穏やかな雰囲気のなか話してもらった。
泥沼不倫劇を演じるのは
相当な覚悟がいる

――三組の夫婦を軸に泥沼の不倫劇が展開されますが、台本を読んだ時は本作に対してどのような印象を持ちましたか?
井桁 演じる側から見てもなかなか救いのない作品だなと感じて、これはしっかりとした覚悟を持って臨まないと向き合いきれないなと思いました。なので、自分の中で物語を整理して理解する、という準備期間はちゃんと取りましたね。一見するとファンタジーかな?と思うくらい内容が飛躍しているようにも思えますが、表面に出ていないだけで意外と日常に潜んでいるテーマでもあると思うんです。隠している部分が描かれるからこそ辛く感じますし、そういった意味で生々しい作品だなという印象を抱きました。
――莉沙を演じる覚悟を持つまでに時間は掛かりましたか?
井桁 タイトな撮影スケジュールの中で、自分の体力や気力が持つのかということも最初は心配で。でも同時に、こういう作品を経験することで「自分がどういう心理状況になるのか?」や「どういうお芝居ができるのか?」というのも気になったんです。不安よりもチャレンジしてみたいという気持ちが勝ったので、思い切ってこの物語の中に飛び込んでみようと決心がつきました。

――豊田くんは本作の印象をどのように捉えましたか?
豊田 人間の欲深さを生々しく描いている点に怖さを感じたのですが、登場人物それぞれが信じている世界があって、その世界に沿って物語が進んでいくんです。まさに僕自身が生きている現実社会ともリンクしているので、このドラマで描いているのはリアルな話なんだなと思いました。演じる涼は妻からのDVに苦しんでいる役柄です。僕はこの問題を身近に感じることはありませんでしたが、夢物語でも嘘でもなく、現実としてちゃんとある話なんですよね。
――本作で「逆DV」という言葉を初めて耳にする方も多いと思います。役としてDVを受ける側ですが、演じる中でどういった感情が湧いてくるような感覚でしょうか?
豊田 演じている時は必死なので辛さは感じるのですが、純粋に「なんでこんなことになってしまったんだろう?」という想いの方が強いです。この問題に直面している人は、暴力の大小に関わらず切迫した危機を感じていると思うんです。受ける傷の大きさ云々より、張り詰めた空気感が出せればなと思います。
役柄から分析する
人間の本質と魅力とは?

――演じる役柄についても伺わせてください。井桁さんが演じる莉沙は夫の不倫と自身の不妊に悩む女性ですが、人物像はどのように捉えていますか?
井桁 莉沙はちゃんと自分の考えを持っているし、しっかりとしているように見える人物で。不妊という悩みが出てきたことによって「想像していた人生と違うかもしれない」と不安を抱えながらも、私たち夫婦はきっと大丈夫だと思っているんですよね。敷いたレールから外れることに恐怖心があるからこそ必死に生きているのですが、些細な心の揺らぎから涼の存在が大きくなっていき、積み上げてきたものがバラバラと崩れていく。「自分はこうしたいと思っているし、こうしているつもりなのに」という葛藤が多い人だなと思います。
豊田 涼は掴みどころのない人物で、動物でいうと猫みたいな(笑)。今日、最終話までの台本をいただいて読んだのですが、最後まで読んでやっとなんとなく分かってきました。リアルでも、自分のことが自分でも分からなくて、自分で自分を騙しているような瞬間ってあるじゃないですか? 涼はその感覚が強いような感じがしていて、そんな彼を追い掛けながら演じているところです。

――容姿端麗であり、美しさを極めた人物でもありますよね。
豊田 台本をいただいた時に「涼はとにかく美しい人です」と言われたんですけど――現実世界でも、そこに存在していないかのような魅力を放っている人っているじゃないですか? きっと涼はそういう人物なんだろうなと思うので、その雰囲気を出していけたらいいなと思います。
――涼の魅力は単にカッコ良いというものではなく、その人にしか出せない唯一無二なものを纏っているのかなと。“美しさ”を表情や動作で表現するのは難しい部分でもありますが、そういった細かな演出で意識していることはありますか?
豊田 魅力が滲み出る部分って、欲望や望んでいることの大きさだと思うんです。歳を重ねていくほど欲が大きくなって、魅力として現れるのかなと思いますね。涼に関してはもちろん造形云々もありますけど、ゆっくり瞬きをするとか相手の唇を見詰めるというのは監督とも話しているところです。
お互いの印象と
毎日継続していることは?

――お互いに惹かれ合う人物を演じますが、お二人とも今作が初共演になります。第一印象はいかがでしたか?
井桁 『MEN’S NON-NO』の表紙で拝見していたのですが、すごくクールな方なのかなと思っていて。独特なお洒落モードがあるじゃないですか?(笑)
豊田 あれ、バカにしてる……?(笑)
井桁 いやいや(笑)。そういったモードが漂っている方なのかなと思ったのですが、初顔合わせの時に緊張されていたのか全く話さなくて。でも、撮影初日にたくさん話すことができて、実はめちゃくちゃ面白い方なんだろうなと思いました。あとは目が透き通っていて、明るくて綺麗だなと。そこは涼とも通ずるところがあり、そういったところに莉沙は惹かれていくんだろうなと思いました。
豊田 僕はメディアで井桁さんを拝見していて、そこで抱いていた印象と変わらなかったですね。健康的でフレッシュで真面目というか、その点は莉沙とも通ずるなと思います。あと、笑顔が素敵ですね。

――女性としての美しさを保つために涼の経営するジムに通い始めたことが出会いのきっかけになりますが、お二人は日常の中で「これを維持するために頑張っている」といったことはありますか?
豊田 僕はメモを取ることを心掛けていますね。思い付いたことは何でもメモです。あとはビタミンCを摂ることですね(笑)。
井桁 大事です(笑)。私は毎日、家に帰ったら芸人さんのYouTubeを観ています。どんなに忙しくて遅くなっても、自分のメンタルリセットのために欠かせなくて。YouTubeを観て、自分の心を日常生活に戻すようにしています。

『そこから先は地獄』
演出:菅原伸太郎、長尾くみこ、保母海里風、仙田晋之
脚本:早船歌江子、神谷克麻
出演:井桁弘恵、豊田裕大、落合モトキ、奈月セナ、小西桜子、小久保寿人、和田聰宏、山崎紘菜、他
●毎週火曜24時24分より〈日本テレビ〉系にて放送中
純粋で真面目で「私が不倫するわけがない」と思っていた矢嶌莉沙。そんな彼女が出会ったのは、妻からの暴力に苦しむ美しい男性・城内 涼だった。彼を救いたいというお節介な気持ちがいつしか愛情に変わり、莉沙は地獄のような不倫関係へと堕ちていく。
公式HP:https://www.ntv.co.jp/deep-jigoku/
Models:Hiroe Igeta Yudai Toyoda[MEN’S NON-NO model]
Photos:Sayuri Yamada[Y’s C Inc.] Hair&Make-up:Sayaka Takegawa Stylist:Marii Minami
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