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昨年、メンズノンノモデルに選ばれた石川愛大。芸能活動を本格スタートしてから、わずか半年で新ドラマ『恋愛禁止』のメインキャストに抜擢された。本作は、累計発行部数35万部を突破する人気小説 「禁止シリーズ」を手掛ける原作者・長江俊和が、ドラマのために完全オリジナル要素を書き加えた予測不能な恋愛ホラーサスペンス。石川は、3人の男に翻弄される主人公・木村瑞帆の後輩、日比野亮役を務める。初となるメインキャストを掴んだ石川に、役づくりや撮影裏話、今後挑戦してみたいことなどを語ってもらった。
石川愛大『恋愛禁止』特別インタビュー

普段からテンションを高くして
日比野亮という人物を理解
――芸能活動をスタートして半年ほどで、すでにドラマや映画の出演を3作品経験されて、今作の『恋愛禁止』で4作品目。今回はメインキャストということですが、決まったときはどんなお気持ちでしたか?
メンズノンノモデルに決まったときと同じくらい嬉しかったです! 自然と笑みがこぼれちゃう感じ。普段はテンション低めなんですけど、決まったときは気持ちが盛り上がって、はしゃいじゃいました。親や友だちにも「ひとつ仕事が決まった!」ってすぐに報告。みんな「よかったね!」って喜んでくれたのも嬉しかったですね。
脚本を早々にいただいたので、原作と併せて読み進めていったんですけど、いろんな展開があっておもしろくて、すぐに読み終わっちゃいました。題名からは恋愛要素が大きい印象を受けたんですけど、恋愛というよりはサスペンス感が強い、シリアスな内容で。前半部分は謎が多くて、後半にいくにつれて謎がどんどん解けていく。読み進めていくのも楽しかったし、ゾッとする怖さに妙に惹かれてしまいました。

――演じるのは若手社員の日比野亮。どのように役作りをされましたか?
日比野はどんなときでもテンションが高いお調子者。失敗も多くて。でも、みんなに好かれるかわいい奴なんです。僕は仕事場でテンションが高いことがないので、日比野のテンション感でずっといられるか心配でした。なので、現場ではもちろん、休憩時も撮影のとき以外も、テンションの高さを維持することを心がけました。そうすることで、日比野という役を自然に掴めたんだと思います。あと、ちょっと自分とも似ている部分があって。失敗が多いところは共感できちゃいました。
――ちなみに、どんな失敗を?
大学に通ってるんですけど、課題を出し忘れたり。マイペースでゆっくりしているので、抜けているところは多いと思います。あと、自宅の共用玄関がオートロックなんですけど、ちょっとコンビニでも行こうって鍵を持たずに出てしまって、帰ってきたら入れなくてなったこともありましたね。注意されてからはちゃんと鍵をかけるようになったんですけど、高知から出てきたばかりの頃は鍵をかけないで外出しちゃうことが多くて。……親に言ったら怒られちゃうな(笑)。

――でも、日比野を演じている石川さんを拝見すると、ビシッとした感じがありますよ。
スーツ姿なのでちゃんとした社会人の印象はありますよね。自分自身でも鏡を見ていたら、モデルというよりは会社員の雰囲気があるなって思いました。基本的に日比野はポジティブで、自信もあると思うので、胸を張って姿勢をよくすることも意識しました。
――そんな日比野の「ここに注目してほしい!」という見どころを教えてください。
日比野は伊原六花さん演じる主人公の瑞帆が働く不動産会社の若手社員。瑞帆は割とシリアスなシーンがオフィスでも多いんですけど、そんな中で元気いっぱいの日比野が急に話しかけたりすることで、場の空気がガラッと変わるんです。瑞帆に限らず、オフィスで彼が誰かに話しかけたり、言葉を発したりすることで空気が和やかになったりするのは、見どころですね。見ている方もホッとしていただけると思います。あと、日比野の恋愛物語があるんですよ。彼の小さな恋愛が裏で進んでいくので、そこも注目してもらいたいです。

ひとつを極めるよりも
いろんなことに挑戦して多くを吸収したい
――小さな恋愛、楽しみです。なんだか日比野の周りは穏やかな感じがしますね。休憩時間も共演者の方と交流を深めたり?
たくさんお話しさせていただきました。日比野の後輩役の池田朱那さんとは野球の話を。日比野が働く不動産会社の支店長役の石井正則さんとは趣味の話を。石井さんがとてもカメラがお好きで、僕もフィルムカメラを持っているので、カメラトークで盛り上がりました。
芸能活動をしていく上でのアドバイスもたくさんいただいて。僕は野球が大好きなので、野球関連の仕事をしたいなと思っているんですが、そういったときのSNSの活用法も教えていただきました。演技に関しても監督や撮影スタッフの皆さんからたくさんアドバイスをいただけて。いろんな話を伺えたり、いろんな経験をさせてもらったので、本当に勉強になることが多い現場でした。
――楽しそうですね。でも、現役の大学生で学業、メンズノンノでモデル業、そして俳優業と、たくさんのことを同時にやるのは大変じゃないですか?
僕はひとつのことだけをずっとやっていると疲れてきちゃうんです。小学生のとき、いろんな習いごとを掛け持ちしていて、その頃からひとつのことを極めるよりは、いろんなことに挑戦したい思いの方が強かった。塾だけはやりなさいって言われて通ってましたけど、基本的には僕がやりたいって言ったものをやらせてもらってました。でも、自分からやりたいって言った習いごとに関しては辞めたいって言っても辞めさせてもらえなくて。僕の小学校時代は学校行って、クラブ活動でソフトボールをして、その後に空手をやったり、ピアノ教室に行ったり…。今考えたら、理解できないような生活をしてました(笑)。そういう経験もあってなのか、いろんなことをやることによって同時に気分転換になっているんだと思います。

――いろんなことをやりたいということは、今後はいろんな役に挑戦してみたいということですね。
そうですね。今回は会社員だったんですけど、医者や警察官など、他にもいろんな職業を演じてみたいです。この前スパイ映画を観ておもしろかったので、スパイ役もやりたい。学生役もやりたいなぁ。あと、仮面ライダーとか特撮系のものも挑戦してみたいですね。
――いろんなことをやっていきそうですね。目標とする先輩の坂口健太郎さんにも近づけそうですか?
近づきたいですね。坂口さんは韓国に進出されていらっしゃる。僕も将来、韓国の芸能界でも活躍の幅を広げたいと思っているので、がんばりたいです!


読売テレビ・日本テレビ系木曜ドラマ『恋愛禁止』
原作:長江俊和
出演:伊原六花 佐藤大樹 小西桜子 小久保寿人 石川愛大 池田朱那/石井正則 渡邊圭祐
STORY
地元の静岡を離れ東京の不動産会社で働く木村瑞帆。そんな彼女の前に現れる3人の男性。1人はある時期彼女の世界の中心だった元恋人・倉島隆。彼女が多感な時期に心の支えになったことで交際に発展したが、束縛が強くなっていき、暴力をふるうまでに…。もう1人は知人の紹介で知り合い、悩んでいる瑞帆に寄り添い、交際に発展した恋人・津坂慎也。最後の1人は歪な愛を向けてくるストーカーと化した個人投資家・郷田 肇。彼はある出来事から瑞帆の存在を知り、それ以来遠くから彼女を観察し、見守り続けている。彼らは瑞帆に何をもたらすのか。瑞帆を中心とした愛が巻き起こす物語の結末とは? そして謎の事件の真相は?
ベスト(コグノーメン)¥57,200・シャツ¥52,800・パンツ¥66,000(ともにセブシグ)/サカス ピーアール ブーツ(アール)¥52,800/ティーニー ランチ
Photos:Yuko Yasukawa Hair & Make-up:Yuki Ishikawa(Three Peace) Stylist:Haruki Okamura(FJYM inc.) Interview&Text:Mayu Yamamoto

山本真由
エディター
出版社の編集を経て2018年に独立。ライフスタイル、カルチャー、ファッションなど、ジャンル問わずにさまざまな紙媒体、WEB媒体で執筆・編集を行う。
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