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モデル、アーティストとして躍進を続ける大平修蔵が、中島美嘉さんを迎えた楽曲「THE FEELING」をリリース。そして、今号でメンズノンノモデル卒業を発表。アーティストSHUZOとして歩む新たな道、楽曲制作の裏側を語りつつ、専属モデルとしての4年半に及ぶ色褪せない思い出を振り返る。現在と未来、ふたつの節目にフォーカスを当てて。
大平修蔵の、これまでとこれから

メンズノンノモデルのほか、DJやアーティストとしての顔も持つ大平修蔵。日々世界を股にかけ、さまざまなジャンルで幅広く活躍する彼からまた大きなニュースが届いた。アーティスト名義SHUZOで、中島美嘉さんをフィーチャーしたデビューシングル「THE FEELING」をリリース。気になる楽曲の制作背景には、彼らしい感性と挑戦があった。
「もともと高校の同級生であるKENTAKEYと一緒にビートを作っていたんです。曲を作り、詞を作り、制作に携わってくれた仲間とブラッシュアップしていく中で、曲のことを考えすぎるあまり、向かうべき先がわからなくなってしまって一度ゼロに戻して、頭と体に降りてきたものをそのまま形にしようと決めました。そこから改めて制作が進み、曲名も“感覚を信じて生まれた曲”ということで『THE FEELING』に」
歌い手に、唯一無二の存在感を放つ中島美嘉さんへオファー。ここでも感覚を信じた。
「楽曲制作を進めながら、『この曲、女性のアーティストに歌ってほしいね』という話になったんです。なかでも、切ない声、儚い声を持つ人。ちょうど中島美嘉さんが『雪の華』を韓国の番組で歌っているYouTubeを観て、この声しかないと思いました。すぐに僕が仮歌を入れたデモ音源とともにお声がけしたら、『新しい曲だと思うし、歌ってみたい』とすてきなお返事をいただけて。本当にうれしかったです」
歌唱が入ることで、EDMやハウスのビートをベースにしながらも、歌謡曲のエッセンスが溶け合ったハイブリッドな一曲に仕上がった。
「今回は作詞にも挑戦しましたが、自分自身の内面や思いを言葉にする過程は新鮮でした。冒頭、“ねえねえ”というひと言から始まるのですが、詞を読んだ知人たちからは、『柔らかく語りかけるような言葉選びが、修蔵っぽいね』って言われて(笑)。性別とか自身が抱える弱さとかにとらわれず、“みんな一緒だよね”という気持ちで書いたので、思いが届いた気がしました」
アーティストやDJとして、己の感覚・感性とともに存在感を拡張・拡大していく大平は、この先どんな未来を見据えているのか。
「海外のDJって、ただプレイするだけじゃなく、アーティストとして何を伝えるかが評価されていると思っていて。僕も自分の感性で作った音楽で、言葉にできない景色や気持ちを届けていきたい。これから世界で活躍するための新しい一歩を踏み出した今、やっと自分のやりたかったことが形になってきたと実感しています」
「THE FEELING」で世界へ広がる大平修蔵とSHUZOの今後に注目していきたい。そして彼は、約4年半務めた専属モデルを卒業する。彼にとって『メンズノンノ』とはどんな存在、どんな場所だったのだろう。
「専属モデルに選ばれた19、20歳のときは、ルイ・ヴィトンのコレクションでランウェイデビューをしたり、ちょうど人生が動きだしたタイミングで、『メンズノンノ』に出演することでモデルとしての自信が生まれました。特に思い出深いのは、川沿いのコテージにモデル全員が集まって撮影した夏休み企画。(中川)大輔くんや(鈴木)仁くん、(鈴鹿)央士くんたちと楽しく撮影しながら、日頃の活動の悩みや葛藤を話すと優しく元気づけてくれて、すごく救われたのを覚えています。海外でのモデル活動や音楽活動など、表現の場を模索する中で、『メンズノンノ』は常に“素の自分”になれる場所でした」
PROFILE
Photo:Takanori Okuwaki[UM] Hair&Make-up:Hitoshi Nobusawa Stylist:Takeshi Toyoshima Model:Shuzo Ohira[MEN’S NON-NO model] Interview&Text:Hisamoto Chikaraishi[S/T/D/Y]
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