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挫折に負けず、つかみ取った人気作のカップル役。ドラマ『看見愛』リン・ジアヨウ(林家佑/Lin Chiayo)&エドウィン・リン(林詠傑/Edwin Lin)インタビュー!

挫折に負けず、つかみ取った人気作のカップル役。ドラマ『看見愛』リン・ジアヨウ(林家佑/Lin Chiayo)&エドウィン・リン(林詠傑/Edwin Lin)インタビュー!

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古くより同性愛をテーマにした作品を多数、生み出してきた台湾。近年はBLドラマの制作が盛んで、昨年配信された『看見愛(カンジエンアイ)~See Your Love』は、日本でも多くのファンを獲得した。ファンミーティングのために来日した主要キャストのインタビュー企画、第二弾に登場するのは、サブカップルを演じたリン・ジアヨウ(林家佑)&エドウィン・リン(林詠傑)

大学生時代から芸能界で活躍してきたリン・ジアヨウと、芸術高校在学中から舞台俳優として活動してきたエドウィン・リン。それぞれキャリアの中で味わった挫折から、台湾BLの魅力までをたっぷり語ってくれた。メンズノンノだけのオリジナルスタイリングに身を包んだ二人の、撮り下ろしショットも見逃せない。

     

役者としての挫折と大病。
それぞれの試練を乗り越えた先で
『看見愛』という作品に出会った

台湾のBLドラマ『看見愛』でカップルを演じたリン・ジアヨウ(林家佑/Lin Chiayo)さんと、エドウィン・リン(林詠傑/Edwin Lin)さん1
(左)リン・ジアヨウさん(右)エドウィン・リンさん

――メンズノンノ初登場ということで、まずはお二人が俳優を目指したきっかけと、これまでのキャリアを教えてください。

エドウィン・リン 子どもの頃はバスケットボールに夢中でプロの選手を目指していましたが、思うように背が伸びなくて。姉の影響で興味を持った芸術系の高校に進学して、舞台の音響や美術について学びました。在学中に演者として舞台に立ってみたら、あっという間に俳優の仕事に魅力されて、卒業後は舞台俳優として活動をスタート。しかし、ある時から仕事がなくなってしまい……。3年ほど他の仕事をしながら生活していたのですが、どうしても芸能の道を諦めきれなかった。アイドルグループに誘われてデビューしたけれど、直後にコロナ禍になってしまって解散したり、挫折が続く日々。30歳になり、もう諦めようかと思っていた時に、今作のオーディションに参加しました。

リン・ジアヨウ 僕は大学2年生の時にスカウトされて、大学生が意見交換するバラエティ番組のレギュラーメンバーになりました。卒業後は自然な流れで芸能界に入り、俳優としての活動を始めた矢先に、骨肉腫が見つかりまして。治療のために活動を休止し、26歳で復帰。いくつかの作品を経て、今作で初めて主要キャストに選ばれました。


台湾発BLドラマ『看見愛』リン・ジアヨウ(林家佑/Lin Chiayo)&エドウィン・リン(林詠傑/Edwin Lin)インタビュー!

――初対面では、リン・ジアヨウさんはエドウィン・リンさんを「優しい雰囲気の人」、エドウィン・リンさんはリン・ジアヨウさんを「真面目な人」だと感じたとか。お互いの理解が深まった今、相手の人柄や好きなところを紹介し合って下さい。

エドウィン・リン 彼と仲良くなるにつれて、見た目から抱いた厳格そうなイメージは、全く違うことがわかりました。実際の彼は、よく冗談を言い、イタズラ好きな一面もある。とても楽しい人です。そして、すごく優しい心の持ち主。いつも周りのことを考えて行動しています。

リン・ジアヨウ 彼の尊敬するところは、精神面がとても安定しているところ。僕はたまに感情の浮き沈みがあるんですけど、彼はいつ会っても落ち着いているんです。それから観察眼も優れていて、周囲の人に対する配慮も素晴らしく、感心しています。

台湾のBLドラマ『看見愛』でカップルを演じたリン・ジアヨウ(林家佑/Lin Chiayo)さんと、エドウィン・リン(林詠傑/Edwin Lin)さん2

――本作の、どのような点に惹かれて出演を決めたのでしょうか?

エドウィン・リン オーディションについて知った当時、僕は俳優として生きることを諦めるか、諦めないか、という岐路に立っていました。だから、どんな作品でも出演したい!というのが正直な気持ち。このチャンスは絶対に掴みたい!という意気込みでオーディションに挑みました。

リン・ジアヨウ タイで撮影中にオファーをいただき、BLドラマでカップルを演じてみたいと思っていたので、即決しました。過去に今作のプロデューサーの作品に出たことがあり、安心感があったことも大きかったです。

     


完璧に有能な秘書と
おっちょこちょいのチンピラは
どうやって、恋におちたのか!?

台湾の俳優、リン・ジアヨウ(林家佑/Lin Chiayo)さん1

――リン・ジアヨウさん演じるチョン・フォンジエは、ズーシアンの専属秘書。冷静沈着で仕事を完璧にこなす一方で、ズーシアンが親に反抗することに理解を示します。対して、エドウィン・リンさん演じるワン・シンジアは、裏組織の末端からのし上がろうとするチンピラ。上に認められるためにズーシアンを殺そうとしますが、おっちょこちょいな性格が仇となり、フォンジエに捕まってしまいます。
演じた役とご自身に共通点はありますか? それぞれの役を通じて、新たな発見や学びはありましたか?

エドウィン・リン シンジアと僕の共通点は、衝動で行動するところ。さすがに彼ほど無鉄砲ではないし、ある程度は計画します(笑)。ワン・シンジアという役から学んだことは、素直に気持ちを伝えることの大切さ。臆病にならずに自分の思いを伝えられるよう、努力しています。

リン・ジアヨウ 僕自身の性格を交えながらフォンジエのキャラクター像を作り上げたので、パーソナリティの部分では、似ている部分が多いと思います。仕事でもプライベートでも全てのことに完璧さを追求するフォンジエは、僕が理想とする人物像。特に、問題が起きた時の解決能力がとても高いところをリスペクトしています。

台湾の俳優、エドウィン・リン(林詠傑/Edwin Lin)さん1

――撮影中は二人で色んなアイデアを出し合い、監督に提案することもあったとか。具体的に、どんなアイデアを提案していたのでしょうか? 採用されたシーンがあれば、教えて下さい。

リン・ジアヨウ 作品全体を通じてたくさん話し合いを重ねましたが、個人的に最も達成感があるのはベッドシーン。位置や展開はある程度決められていたけれど、他のシーンと比べてセリフも少なく、演技の自由度が高かったんです。映りの良し悪しなどを気にせずに、感覚に任せて演じました。

エドウィン・リン 同感! 二人とも、全てを出し切れたと感じています。


台湾のBLドラマ『看見愛』でカップルを演じたリン・ジアヨウ(林家佑/Lin Chiayo)さんと、エドウィン・リン(林詠傑/Edwin Lin)さん3

――ワン・シンジアをおちょくりながらも、仕事を与えるなど、何かと世話を焼くチョン・フォンジエ。そんなチョン・フォンジエを最初はうっとうしく感じていたものの、次第に惹かれていくワン・シンジア。それぞれの役は、相手のどんなところに惹かれていると解釈して演じましたか?

エドウィン・リン なんだかんだ言いながら心配して、世話を焼いてくれるところじゃないかな。拗ねて家出したシンジアを必死で探してくれたり、シンジアの仕事のトラブルをサラッと解決してくれたり。シンジアが仕事を終えて外に出ると、何時間も待っていたフォンジエと対面するシーンがあるんですけど……演じながら、フォンジエの愛を感じて感動しました。

リン・ジアヨウ フォンジエにとってシンジアは、刺激を与えてくれる存在なのだと思います。真逆の性格だから、次の行動が読めない。「次は、どんなことをするんだろう?」と考えるうちにシンジアに愛着を抱き、愛情が芽生えていったのだと、演じながら理解しました。

      

ふたりが思う、
台湾BLならではの魅力とは

台湾の俳優、リン・ジアヨウ(林家佑/Lin Chiayo)さん2

――ワン・シンジアとチョン・フォンジエのように、自分とは真逆な性質の人と恋に落ちた経験はありますか?

エドウィン・リン 僕は経験ないな。仲の良い友人たちは、考え方が似ていたり、趣味嗜好が同じ系統の人が多いんです。でも今作で共演したメインキャストの3人は、それぞれ自分とは異なる性質だったけど、とても仲良くなれた。新しいタイプの仲間が増えて視野が広がりました。

リン・ジアヨウ あります。エドウィンと違って僕は、自分とは全く違う性質の人と付き合いたい。それは恋愛に限らず、友情でも同じです。なぜかというと、つねに新しい発見を与えてくれるから。会話をしていても、自分では思いつかないことを言ってくれたりして、そういう考え方もあるのか!と学びになります。


台湾の俳優、エドウィン・リン(林詠傑/Edwin Lin)さん2

――メンズノンノ読者に注目してほしい、本作の魅力を教えて下さい。

リン・ジアヨウ 今作は、性格もライフスタイルもバラバラな登場人物たちが、それぞれの理想的な自分を追い求める姿を描いています。困難を乗り越えながら、決心したことを最後までやり遂げる。そんな姿に、きっと勇気をもらえるはずです。

エドウィン・リン 個人的に受け取ってほしいメッセージは、誰にでも、全ての人を愛する権利があるということ。BLというジャンルにとらわれず、先入観を持たずに観てほしいです。僕自身もそうだったように、10代、20代は、まだまだ成長途中。人との出会いや経験によってどんどん変化できる状態だと思うので、できる限り多くの情報に触れて視野を広げてくださいね。

台湾のBLドラマ『看見愛』でカップルを演じたリン・ジアヨウ(林家佑/Lin Chiayo)さんと、エドウィン・リン(林詠傑/Edwin Lin)さん4

――世界各国で多くのBL作品が作られている昨今。お二人が思う、台湾BLならではの魅力を教えて下さい。

リン・ジアヨウ 台湾の歴史的背景が関係しているのかもしれませんが、他国のいいところを取り入れながら、台湾らしさもしっかり感じられるバランスの良さが魅力だと思います。台湾らしさの例を挙げるならば、愛情表現。ストレートに気持ちを伝えるのではなく、時を重ねながらじっくり愛を育んでいく恋愛模様は、BL作品を含む台湾のラブストーリーの特徴の一つではないでしょうか。

エドウィン・リン BLと言っても恋愛にとどまらず、色んな要素が楽しめるところ。今作でも、聴覚障害を持つ人のライフスタイルや直面する問題、家族との関係など、さまざまな視点から楽しんでもらえる作品に仕上がっています。それから、台湾人はカッコイイです!

リン・ジアヨウ (うつむいて笑いを堪えながら)すごいな……僕はそんなこと言えないよ。

エドウィン・リン 自分のことじゃないから!! 一般的に、って話!(笑)

     


同性婚が法律で認められてから
街の雰囲気がピースフルに
なったと感じます

台湾の俳優、リン・ジアヨウ(林家佑/Lin Chiayo)さん3

――台湾は、アジアで初めて同性婚が認められた国。同性婚が認められた前後で、街の雰囲気や人々の意識の変化を体感することはありますか?

エドウィン・リン 同性婚が認められてから、自分のアイデンティティについて正々堂々と話す人が増えている印象があります。そんな変化を感じて、以前は話すのに勇気が必要だったんだな、と気付かされました。自分を素直に表現できるって素敵なことだし、とてもいい変化を迎えていると思う。

リン・ジアヨウ 街の雰囲気が、以前よりもピースフルになったと感じます。排他的な意識を持つ人が減っていることの表れなのかな、と。個人的には、ゲイバーなどに入りやすくなり、あらゆるセクシュアリティの人たちとオープンに交流できる機会が増えたことも嬉しいです。

――最近ハマっているファッションアイテムやスタイルは? 

エドウィン・リン ワイドパンツ! 中でもワイドデニムをよく履いています。

リン・ジアヨウ 僕は、クロップド丈のトップスをよく着ます。台湾の若者の間でも、流行っている印象があります。脚が長く見えて、スタイルアップできるところもいいですよね!

台湾の俳優、エドウィン・リン(林詠傑/Edwin Lin)さん3

――台湾は、日本で大きな人気を誇る旅行先です。メンズノンノ読者におすすめしたい、台湾のオチ押しスポット&アイテムを教えてください。

リン・ジアヨウ 僕が生まれ育った新竹市の名物、ビーフン(米粉)と肉団子(貢丸)を味わってほしいです! 新竹の肉団子はプリプリしていて、とても美味しい。台北でも食べられるけど、やっぱり本場の味は格別です。台北から30分ほどで行けるので、ぜひ足を伸ばしてみてください。

エドウィン・リン (苦笑いして)僕は台湾よりも日本の料理が好きで、いつも和食のお店にばかり行っているんです。台北の中山區には赤峰街と呼ばれる地域があり、日本食の美味しい店がたくさんあります。台湾で日本食が恋しくなったら、ぜひここへ!(笑) 台湾らしい古い街並みが残っていて、散策するだけでも楽しいですよ。近くには、寧夏夜市という有名なナイトマーケットもあります。

俳優

リン・ジアヨウ(林家佑) さん

1993年12月16日生まれ。大学時代に台湾のバラエティ番組、『大學生了沒』のレギュラーメンバーとして出演し、芸能の道へ。モデル、俳優として活躍。俳優としての代表作に、『Be Loved in House 約・定~I Do』、『國際橋牌社2』(ともに2021年)など。6月から放送されるドラマ『惡靈世界』にメインキャストとして出演。

俳優

エドウィン・リン(林詠傑) さん

1995年3月8日生まれ。芸術高校を卒業後、舞台を中心に活躍。『看見愛~See Your Love』でテレビドラマ初出演を果たす。

     


どこで観られる?
『看見愛』作品情報

裕福な一族の三代目として生まれたヤン・ズーシアン(ライデン・リン)。家業のビジネスの交渉をするために台湾を訪れるが、何者かに襲われて怪我をする。家業を継ぎたくないズーシアンは、そんな状況を利用して、自身の監視役を務める秘書のチョン・フォンジエ(リン・ジアヨウ)から逃れようと画策。耳が聞こえない青年ジアン・シャオポン(ジン・ユン)を介護者として雇い、シャオポンの不注意を狙って家を抜け出そうとする。

ドラマ『看見愛』場面写真
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ワガママな御曹司のズーシアンを嫌いながらも、親を安心させるために仕事を引き受けるシャオポン。衝突を重ねながら、それぞれが胸に秘める苦悩を知り、二人はお互いに心を開き始める。一方で、ズーシアンを殺そうとした人物を探し回るフォンジエは、ワン・シンジア(エドウィン・リン)の襲撃を受ける。シンジアが自分をズーシアンだと勘違いしていると知り、フォンジエはズーシアンになりすまして、シンジアに接近する……。

Rakuten TV、ビデオマーケットにて配信中。


『看見愛』作品情報

■出演/金雲(ジン・ユン)、林宇(ライデン・リン)、林家佑(リン・ジアヨウ)、林詠傑(エドウィン・リン)、陳柏文(ナット・チェン)
■監督・チーフプロデューサー/宋鎵琳(アニタ・ソン)
■脚本・プロデューサー/ 林珮瑜(リン・ペイユー)
2024年/台湾/25分×13話  原題:看見愛

■Rakuten TV 販売ページ
https://tv.rakuten.co.jp/content/490870/
■ビデオマーケット作品ページ
https://www.videomarket.jp/title/41503J

Photos : SAKAI DE JUN Hair & Make-up : Eiken Ou Stylist : Takumi Urisaka Composition & Text : Ayano Nakanishi

【衣装クレジット】リン・ジアヨウさん着用
ジャケット(インカミング)¥80,300/コンクリート Tシャツ(レノマ パリス)¥19,800/アントリム パンツ(トーガ ビリリース)¥47,300/トーガ 原宿店 靴(ナイキ スポーツウェア)¥25,300/ナイキ カスタマーサービス

エドウィン・リンさん着用
ベスト(ニードルズ)¥46,200/ネペンテス シャツ¥49,500/ダイリク カットソー¥13,200/ネーム 中に来たノースリーブ¥12,980/エイチ ビューティー&ユース ネックレス(トーガ トゥ)¥187,000/トーガ 原宿店 靴(アデュー)¥111,000/バウ インク

中西彩乃

中西彩乃

ライター

インタビューやヒューマンテーマを主に担当。海外ドラマ、東南アジア、セレブのゴシップ、占いをこよなく好む。

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