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せっかくのハレの日の記念撮影がスマートフォンではあまりに味気ない。カメラ好きが“沼る”理由を知ったら、キミもきっと自分だけの愛機が欲しくなる!
最高の瞬間を切り取って
永遠に残せるのは写真だけ

PROFILE
シャツ¥50,600・Tシャツ¥19,800(ともにノーメンテナンス)/オン・トーキョー ショールーム パンツ(セブンス)¥47,630/バウ インク ネックレス¥29,700/マリハ 靴/スタイリスト私物
光のよし悪しは関係ない。
自然な表情が撮れたら
最高の写真になる

フォトグラファーとしても注目を集める、お笑いコンビ「かが屋」の加賀翔さん。上京したばかりの頃、アルバイト先のコンビニの店長にすすめられたことが、カメラを始めるきっかけに。しかもその理由が、店長が加賀さんと一緒に趣味の競馬観戦に行きたかったから、という風変わりなものだった。
「店長が一眼レフを持っていて、カメラなら僕が興味を持ちそうだと思ったのか、『馬を一眼レフで撮ったら楽しいんじゃない?』と。実際に競馬場で撮影してみたら、楽しくてまんまとハマってしまいました(笑)」
カメラについて、もっと深く知りたいと思った加賀さんはすぐにカメラのキタムラへと走った。
「10万円で買えたらいいなと思っていたけれど、欲しいカメラは予算オーバー。安いものを買おうと思って店員さんに相談したら『奮発して買わなきゃダメだ』と言われて。確かに、満足できずに新しいものが欲しくなるのも目に見えているなと思い......結果的にレンズなどの装備を含めたら50万円近い買い物になっていました(笑)」
そうして購入したニコンのD800で競走馬を撮りつつ、様々な写真家が撮影した写真を見ていくうちに、人を撮ることへの興味も湧いてきたそう。
「特に魅了されたのがフランスの写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソンの“決定的瞬間”を押さえた写真。土門拳さんや木村伊兵衛さんの写真も日常の切り取り方がすばらしくて、よく見ていました」
たくさんの写真を見たことが今、写真を撮るうえで生きていると加賀さんは語る。
「すてきな写真をたくさんインプットしておくことで、自分がどんな写真を撮りたいかわかるようになる。僕は、周りの人たちの何げない瞬間を写真で切り取りたいんです」
自分がはしゃぐことで
相手の最高の笑顔が引き出せる

そんな加賀さんが人物を撮影するときに一番気をつけているのは空間づくり。
「光がよかろうが悪かろうが、撮られる人の自然な表情が撮れたら、それは僕にとって最高の写真。だから撮影するときは、とにかく僕自身が一番はしゃぎます。最初は恥ずかしいかもしれないけれどこれが一番効果的な方法なので、ぜひやってみてください。次に重要なのが枚数を撮ること。それもあって最初の1台にはデジタルカメラがオススメです。とにかくめちゃくちゃたくさん撮ってください。そうすれば1枚くらいは当たりがあると思うし、撮影することにも慣れてきます。『たくさん撮った!』と思えたところから3倍くらいシャッターを切って、ようやくOKライン」
加賀さんにハレの日にいい写真を撮るためのアドバイスを聞いてみた。
「新郎新婦を撮るときは、とにかく動き回って様々な角度から撮影してください。自然な笑顔を引き出したいならムチャクチャ『おめでと〜!!』と言いまくりながら撮影するのがオススメ。ケーキカットや両親への手紙を読むタイミングなどで真剣な表情を撮りたいときは逆にそっと望遠で狙うのがいいですね。同じテーブルになった友達同士を撮影するときは、横に一列ではなく、プリクラだと思って前後に並んでもらってギュッと集まると間延びしません。集合写真は、主役の二人がよく撮れていても、周りの誰かが目をつむってしまっていると、日本人は優しいからボツにされがち。とにかく枚数を撮ってください」
加賀さんがハレの日に撮影した写真の中で最も印象に残っているのが、お笑い芸人のどんぐりたけしさんと、ヤバイTシャツ屋さんのメンバー・ありぼぼさんの結婚式だという。

↑「どんぐりたけしさんとありぼぼさん、二人の個性がしっかり写せたお気に入りの1枚」
「僕がニコンのカメラを使って写真を撮っていると聞きつけたどんぐりさんから『今度結婚するから写真撮ってよ』と言われて、気軽な気持ちでOKしたんです。当時はいいレンズを持っていなかったので知り合いに借り、お二人の衣装もヘアメイクもバッチリという、すばらしい条件がそろったことですごくいい写真が撮れたんです。完全に下駄を履かせてもらった状態だったのですが、このときに撮影した写真が評判になり、周りの方々に僕が写真を撮ることを認知してもらえるようになりました。今ではいろいろな芸人さん家族の写真も撮らせていただく機会が増えて本当にありがたいです。知り合いの結婚式や家族写真を撮っているときが、一番の幸せです!」
カメラに出会ったことで、加賀さんの人生にどんな影響が及んだのかも気になるところ。
「プラスしかないです。ハレの日はもちろん、友達と集まるとき、スポーツ観戦、ライブ...あらゆる場所に持っていけるので、すべての物事がちょっとずつ楽しくなった感じかな」
加賀 翔のオススメカメラ
機能美あふれるオススメの1機
ミラーレス Nikon Zf

有効画素数:2450万画素
「オススメのカメラを聞かれたら必ず挙げるのがこれ。昔ながらのデザインで、すべての設定を手動で決められるので、好みの写真が撮りやすい。僕はこれに古いレンズをつけて撮るのが好きです」
毎日持ち歩く相棒カメラ!
ミラーレス Nikon Z8

有効画素数:4571万画素
「365日持ち歩いているカメラがこれ。めちゃくちゃ重くてキャリーケースが必須だからじゃまになる。でもそんなことはどうでもよくなるくらい、人も風景もばっちり撮影できるスグレモノです」
ふんわりとしたレトロな写真が撮れる
ミラーレス Nikon 1 V3

有効画素数:1839万画素
「最近中古で手に入れた、2014年発売のカメラです。完全にサブ機として常に持ち歩いているんですが、レンズが少し壊れていて。そのおかげで全体的にピントが甘くなり、独特の雰囲気の写真が撮れるんです」
Photos:Yuko Yasukawa Hair&Make-up:Yumiko Chugun Stylist:Masanori Takahashi Interview&Text:Misato Kikuchi
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