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メンズノンノモデル鈴鹿央士が、毎回1本のお気に入りの映画について思う存分語る連載。2021年から続くロングラン・シリーズの中から、25年の公開記事をプレイバック!
【鈴鹿央士の偏愛映画喫茶】総集編
『写真家ソール・ライター
急がない人生で見つけた13のこと』

伝説の写真家のドキュメンタリーが教えてくれる“大切なもの”
以前、僕が海外で撮った写真を見た友人に「なんかソール・ライターっぽいね」って言われたんです。その時はソール・ライターの写真は有名なもの1、2点しか知らなかったのですが、そのあと気になって彼の写真集を探したりしていました。それで先日、カメラマンの佐内正史さんの個展が本屋さんで開催されて、久しぶりに会いに行ったんです。そしたらその本屋さんに、この『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』のDVDが置いてあって、観たら“染みるぁ……”と。静かでとてもいい映画でした。

初めて彼の写真に触れたのは、雨の窓外に黄色いタクシーと赤い傘が映っている「赤い傘」(1955)だったと思いますが、どの写真も切り取り方が面白いんです。じっくり見ると、直線的なものと曲線的なものが絶妙に入っていて…。
『花まんま』

特別編! 僕が出演している映画『花まんま』の前田哲監督をお招きしました。
鈴鹿 監督と初めてお会いしたのは、僕が『ロストケア』のオーディションを受けた時でした。でも実際の撮影は2年先になり、だいぶ時間が空いたんですよね。
前田 そう、初めて面談した当時は、まだ20歳ぐらいだったよね!? 長澤まさみさんが演じた検事の助手役を探していたので、26歳以上の設定だったんです。なので周りから央士君は若すぎると反対されましたが、僕の中では“でも出会ってしまった……”と(笑)。央士君に恋をしてしまったので、もう仕方ない。

前田 年齢その他の設定を越える存在だと思ったので、僕は絶対にお願いしたいと思いました。そうしたら撮影が2年延期になったので、央士君の年齢が少し追いついて、いい感じになりました。…
『アフター・ヤン』

全世界に通じる優しさ。柔らかく問いかける、近未来の家族を描いたSF。
この作品は、いまだに監督が何を描こうとしたのかなど、深いところが理解できているとは正直自分で思えないんです。でも話していくうちにきっと気づいていなかった「何か」が見つかるだろうな、と。わからないなりに「もっと知りたい」「語りたい」と思わせるものがこの映画にはあります。たぶん、観る人によって感じることも色々と違うし、色んな解釈ができる作品じゃないかな、と思います。

舞台は、“テクノ”と呼ばれる人型ロボットが一般家庭に普及している近未来です。ロボットのヤンが、仕事で忙しい両親にかわって主にミカの面倒をみています。そんな一家の日常が割にローテンションで静かに紡がれていくと思いきや、いきなりハイテンションなシーンもあります。ジェイク、カイラ、幼いミカ、そしてヤンの4人が、いきなり激しい音楽に乗って家族で一生懸命踊る。
それはオンラインで開催される「ファミリー・ダンス」というダンスバトル・ゲームに挑戦する、という設定。見ているだけでメッチャ楽しくなってしまうシーンが飛び込んできて、シュールですごく面白かったですね。4人が息を合わせてダンスする姿が、可愛らしくて。…
『桜桃の味』

『桜桃の味』
ニューマスター版 Blu-ray&DVD 発売中
発売元:TCエンタテインメント 販売元:TCエンタテインメント 提供:ザジフィルムズ ⓒ1997 Abbas Kiarostami
生きる力を取り戻す一人の男。究極の説明のなさで考えさせるイランの名作
生きる力を取り戻す一人の男。究極の説明のなさで考えさせるイランの名作 以前『トスカーナの贋作』という映画を紹介しましたが、今回の『桜桃の味』も同じくイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の作品です。この作品は、97年当時のカンヌ国際映画祭でパルム・ドール(最高賞)を受賞していますが、なんと今年のカンヌでパルム・ドールを受賞したのも、イランのジャファール・パナヒ監督(『Un Simple Accident』)。イラン映画界ってスゴイんですね。そこで数年前に観た『桜桃の味』を、もう一度観たくなりました。

以前観たときは、主人公の男性バディが“自殺をしたがっている”というあらすじだけは知って観たのですが、割とサラッと観終えた記憶があるんです。ただ後半で登場するお爺ちゃんの言葉が、ずっと頭に残っていて。
そのお爺ちゃんがバディに、“あるトルコ人の話”をするんです。「ある男が“指で身体を触ると体中が痛む”と医者に見せたところ、“痛むのは身体ではなく、折れている指が痛むんだ”と言われた」と。つまり、物の見方次第で事態は変わって来る、ということですよね。ネガティブ/ポジティブにも繋がりますが、幸せっていうものも見方次第で変わる、本当にそうだな、って。そのお爺ちゃんの言葉が、「生きる」強いメッセージに感じられ、すごくいい映画だなって思いました。…
『シェフ』

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
デジタル配信中
株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
© 2014 Sous Chef, LLC. All Rights Reserved.Kiarostami
好きなこと、大切な人を思い出す。ハッピーを詰め込んだご機嫌映画
同年代の俳優の友人から、何度も「いい映画だよ」と勧められていて、ずーっと「いつか観よう」と思っていたのをついに鑑賞しました! そうしたら、本当にいい映画で(笑)。10年以上前に作られた映画なのに、それを感じさせない。SNSを取り巻く環境の描写以外は、感覚のズレや古さを全く感じさせるところがなくて、本当に楽しかったです。
本作の主人公は、一流レストランのシェフ、カール。ある日、有名なグルメブロガー、ラムジーが来店することになり、カールは大はりきりでキレキレの新メニューを考えるんです。ところが、頭の固いオーナーが口を出してきて、昔ながらの料理を作らせようとします。それでオーナーと喧嘩になって、カールがクビになってしまう――という始まりです。

もう、僕、このオーナーが本当に嫌でした(笑)。だって、オーナーが口出ししなければ、きっとカールは斬新な料理を作って高く評価されていたんです。しかもカールがそのレストランと契約する時に「キッチン内のことには(オーナーが)口を出さない」と約束をしていたのに、それも急に撤回すると言い出して。そういう大人っていちばんダメじゃん、と思いながら観ていました。…
『アバウト・タイム
~愛おしい時間について~』

『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』
ブルーレイ: 2,075 円/DVD: 1,572 円 (税込み) ※2025年9月時点
発売・販売元: 株式会社ハピネット・メディアマーケティング
(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
ハッピーなコメディなのに、胸にしみわたる家族の愛の物語
最近は、AIが勝手におススメしてくれる配信作品の中からチョイスして家で観ることが多いのですが、その中にこの作品が入っていました。自分では観た気でいたのですが、よく考えると内容が思い出せないなーと思って改めて観てみたらすごくいい映画でした!

主人公の結婚式など、覚えていたシーンもありましたが、全体に「こんなにもタイムトラベルしてたっけ!?」と記憶以上にファンタジー設定で驚きました。でもそれを「我が家には秘密がある」と主人公のティムがナレーションで説明してくれるストレートな始まり方がすごくよかったです。そして純粋に「いい映画だなぁ」と感動しました。
お父さんから知らされたその秘密というのは「うちの家系は男性に限って21歳になるとタイムトラベルが出来るようになる」ということ。しかもその方法というのが、メッチャ簡単で(笑)! クローゼットやトイレなど誰にも見られない狭い空間に入って、手をギュッと握って力を入れたら、頭に思い浮かべた日に戻れるって、すごいお手軽なんです。…
『THE GUILTY/ギルティ』

大好きなジェイク・ギレンホール。役者も脚本もすごすぎる衝撃展開。
『遠い空の向こう』という映画で知った、ジェイク・ギレンホールさんという俳優が一時期とても好きで、出演作を色々と観ていました。『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』や『ナイトクローラー』など、観る作品ごとに「ジェイク・ギレンホールって、スゴイじゃん!!」となって。その流れで“ジェイク・ギレンホールの一人芝居”と謳われているこの作品、『THE GUILTY/ギルティ』も観たんです。そうしたら、もう中盤から終盤にかけての展開にメッチャ衝撃を受けました。「え、そっち!?」って。
ポスタービジュアルで耳にマイクをかけている姿を見たことはありましたが、“ジェイク主演の映画”という以外、全く何も知らない状態で観ました。彼が演じるジョーは、緊急通報センターのコールオペレーターとして働いているのですが、元々は事件現場で捜査をする警察官だったことがだんだんとわかって来ます。彼がなぜここで働いているのかな、と思いながら最初は観始めました。

ある日ジョーは、誰かに車で拉致されているらしき、取り乱した声のエミリーという女性からの通報を受けます。ジョーはどうにかして助けようと、少しでも情報を聞き出そうとするのですが、電話が切れてしまって……。隙を見てまたかかって来て、少しずつ情報を得て推理して、拉致したのは夫であることや、幼い少女と赤ちゃんが家にとり残されていることなどがわかって来ます。そこでジョーは遠隔操作で、警察や元の同僚警官を動かそうと訴えるのですが、必死で助けようとすればするほど、職務上の一線を越えてしまうし、ジョー自身が段々と常軌を逸して来てしまうんです。…
『ホールドオーバーズ
置いてけぼりのホリディ』

心を開くために“時間をかける”大切さ。
この『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』、物語の舞台は真冬のクリスマス休暇。昨年の劇場公開時に、ずっと映画館で観たいと思っていたけれどタイミングが合わなかったんです。友人から「面白かった」と聞いていたので、配信されてすぐに観たらメチャクチャ感動。本当にいい、これはみんなに観てほしいなと思いました。まず、なにが面白いってセリフの感じ……言葉が面白いんです。頭がいい人たちの会話って聞いているだけで面白くて、楽しくて、それもよかったです。
舞台は70年代初頭のアメリカ。寄宿制の名門男子校で、まさにクリスマス休暇(冬休み)を迎えるところ。冒頭、生徒たちに成績表が返されるのですが、歴史のハナム先生は気難しくてメチャクチャ厳しくて、落第点をバンバンつけてしまう。だから生徒たちから嫌われているし、同僚の先生たちからも煙たがられているんです。そんな中で、主人公のアンガス君はB+をもらっていたので、きっと相当、頭がいい生徒なんですよね。ちょっと反抗的な感じでもありますが。

生意気盛りのアンガスが先生にちょっと意見したら、年明けにクラス全員が追試験を課される羽目になって、逆にみんなに文句を言われてしまいます。クリスマスだ、年越しだ、新年だって浮かれた休み明けに再試験だなんて、絶対に嫌ですよね! 休みの間に勉強して来いよ、なんてあり得ない。もう、嫌われる先生ランキング第 1位だなって思って(笑)。僕も前半は、あんな先生が近くに居たら、絶対に近づきたくないと思ってしまいました。…

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