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久々に、とことん撮影散歩を楽しんだ中島裕翔。秋の柔らかな光に包まれた下町で、画角や光、構図に機材…さまざまな要素といつも以上に丁寧に向き合い、同時にいつもとは違う切り取り方を意識した、と語る。クリエイター陣と肩を並べて嬉しそうにマニアックな話に花を咲かせ、その探求心の強さで回を追うごとにこだわりの深度や写真愛が増していく姿は、GAROUを引っ張っていく館長として、頼もしい限り! 「ちょっとインタビューがマニアックすぎるかな(笑)」と本人も心配しつつ(?)の今回、たっぷりのおしゃべりも含め、どうぞお付き合いください。




赤いひさしがシンボルだけど、建物の横にこんな味のある看板も。
この町の人のお腹を満たすニラソバ食べてみたかった。





この錆や汚れに流行り廃りを感じ、少し寂しい気持ちになる。デジタルとも良い距離感を保っていきたい。
GAROUで久々に東京の街中を散歩しながら撮影しました。今回訪れたのは下町でしたが、シンボリックなものや、街のアイコンになるような要素が色々ある場所って「うわ〜、難しいんだなー!」と実感しました。誰でも知っているようなものこそ、自分の色や視点がちゃんと出る切り取り方を考えないと、普通の観光写真みたくなっちゃうんですよね。だけどそれと同時に、あまり奇をてらわず、正攻法に街並みで勝負したいとも思ったので、今回はかつてないほど“画角”を考えました。いろんな角度を探していたら気づけば上ばっかり見て歩いてて、結果的に“ザ・観光客”みたくなってましたけど(笑)。
でも、今まで出してきた自分のマニアックな視点パターンというのを割と意識的に排除したつもりです。細かい要素に寄ろうと思えばいくらでも寄れちゃうんだけど、ランドスケープをしっかり押さえたくて、この連載で初めて長玉(望遠レンズ)を持ってきました。いつも編集部から事前にロケハン写真をもらうのですが、それに加えて自分でもマップのストリートビューで調べて、“マップロケハン”をして臨んだんです。そうしたら、下町って道の抜けがいいところが結構多いんだなと気づいて。奥行きのある、長〜い道路がいくつも存在していて、それを活用した手前から奥にかけての“ボケ感”が効いてくるような写真が撮れそうだなと思ったんですよね。「70-200mm」のズームレンズでしたけど、普段は家族旅行とか、鈴鹿(サーキット)に遊びにいった時くらいしか使わないので、すごく楽しかったですし持ってきた甲斐がありました
(from YUTO 1/3)



ハンドメイド感あふれるボディになんとも言えないこの目つき。移ろいゆく街並みや人を見てきたのだろうか。





ちょっと歩くと電線だらけの道が。この鬱陶しく思える電線も、海外の人から見たら日本ならではのシンボルの一つらしい。
あとはフィルター選びもこだわりましたね。僕が写真を撮る上で、何より好きな要素の一つである“光”。下町のムードと11月の柔らかな西陽の組み合わせがすごく良くて、GAROUはやっぱり光を通して季節を感じる場所だなと思いました。
それを収めたくて、広角のレンズには最初“ブラックミスト”(レンズに装着するフィルター)をつけていたんですが、途中撮りながらレンズ自体をボンボン変えていたので、直接自分で吐息をかけながら、即席フィルターを作ったりもしました。「はぁっ!」って(笑)。外気に晒されて一瞬でサッと消えていくから、はぁっ!(吐息)…カシャカシャ(シャッター)…サッ(消える)…はぁっ!…カシャカシャ…サッ…ていう繰り返しで、肺活量が試されました(笑)。フォトグラファーのほっしーとも“ここはこのフィルターがいいっすよねぇ〜”“こういうフィルターのかけ方もあるよ”って歩きながら話したのも楽しくて…突き詰めるほど、カメラって終わりがないんですよね。ズームレンズも、70-200じゃシーンによっては意外と効かないんで、もっと望遠じゃないとって瞬間もあるし…でもそうなるとフルサイズのズームレンズだと重いから、APS-C機にして更に40-200くらいの高倍率ズームレンズがいいか~って、ま、この話は止まらなくなるんで一旦いいですね(笑)
(from YUTO 2/3)



靴下を二枚重ねしたザ・下町ファッションなおじいさん。天気が良かったのであの公園までお散歩でしょうか。





なんてことのない草も光によって育ち、輝ける。 ヒイラギシダ?というそうです。
撮る人の心持ちが写真に反映されるのではないか、という話を夏のGAROUでしましたが、今日で言うと、ものすごく純度高く写真のクオリティをあげることだけに集中していました。構図だったり、光だったり、クリエイターとしてフラットな状態でいた気がします。でもファインダーから視線を外すと、周りはいつものチームだから楽しく話したり、スタッフさんに大福やきんつばを買っていただいたり(笑)、ワイワイやりました。ちゃんと集中する時間と、リラックスできる時間、そのメリハリの中で撮影できるというのが僕はすごく好きです。散歩しながらだったので体も動かしたし、今夜はぐっすり寝れそうですね。
あとは、被写体として集中していた瞬間もありました。この連載は、ちゃんとファッションシュートとしても成立しているところに注目してほしいんです。この渋めの街並みの中で、セットアップとマウンパっていう絶妙なマッチ感、たまらなくタイプでした。そこのセンスの出方が、なんだかファッション誌の絡んでいる写真連載っていう感じがするでしょ?(笑) 撮り手というだけでなく、自分のモデルの要素も出たり、かつドキュメンタリー要素もあったり…面白いことをやれてるなって、改めて思えました。毎回撮影する場所や対象によって、違う作風や自分自身の一面も見せられるようにと思っているので、これからもGAROUに期待してもらえると嬉しいです
(from YUTO 3/3)
ジャケット¥118,800・中に着たプルオーバー(リポーズウェア)¥36,300/ホワイトマウンテニアリング その他/スタイリスト私物
Photos: Yuto Nakajima(#1、#3、#4、#6、#7、#9)Teppei Hoshida(#2、#5、#8) Hair & Make-up: NOBUKIYO Stylist: Yoshiaki Komatsu

中島裕翔(なかじま ゆうと)
1993年8月10日生まれ。東京都出身。2017年6月号より2025年12月号まで、1号も欠かすことなくメンズノンノレギュラーモデルを務めた。この写真連載「GAROU」とともに、メンズノンノとの友情はこれからも続いていく。1st写真集「Hue I am」(集英社)が大好評発売中。


『連続ドラマW シリウスの反証』

冤罪の救済に挑む弁護士たちの戦いを描く社会派ミステリー。これがWOWOWオリジナルドラマの初主演となる裕翔さんが演じるのは、冤罪被害者の救済に取り組む団体「チーム・ゼロ」に所属する弁護士の藤嶋翔太。正義と真実をめぐる重厚なテーマに巧みな犯罪トリックを盛り込んだ骨太な作品に、裕翔さんが真っ向から挑戦します!
2026年1月放送・配信予定。
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