▼ WPの本文 ▼

この夏、情熱を注ぎ向き合った写真集の発売、千秋楽まで命を燃やした舞台と、大仕事をやり遂げ、その間に32歳を迎えた中島裕翔。旅公演からの帰京後、半日だけの夏休みに「おつかれさま、お誕生日おめでとう」と、森の静寂のなか労をねぎらうささやかな時間が設けられた。写真集の制作に専念するためしばらく“準備室”として臨時開館していたこの「GAROU」は、今月からまた裕翔館長の作品を発表する場となる。
新たな決断を経て、秋の気配とともに届いた写真たち。溢れるように次から次へと言葉を紡ぐいつものインタビューの代わりに、本人がじっくりと丁寧に今の思いを込めて手掛けた写真とタイトル、キャプションを展示する。当館では初お披露目となる、ハッセルブラッド 907X & CFV 100Cを通して見た景色とは?




朽ちてもなお命を宿す自然のサイクルに神秘さを感じざるを得ない。
この木は朽ちていると言えるのか。



木漏れ日からなる木や葉っぱの隙間が模様に見えて、天然のゴボが幻想的な光を演出してくれる。
この光の中で味わう森の香りが最高だ。
※ゴボとはスポットライトなどで投影する光に模様をつけるためのパターンの入った板。



今にも雨が降りそうな雲と草を輝かせる西陽が共存してるちょっと不思議な一枚。C-PLフィルター持って行っていたら水面も撮りたかったな。



たくさんの木に囲まれてる中、自分らしく堂々と生きている。そんな強さを感じる木。



焚き火に使われるのを待っている丸太。
そんな丸太にもこうして光を浴びる時は来るのです。
衣装すべて/スタイリスト私物
Photos: Yuto Nakajima(#1~#5)Teppei Hoshida(collage photos) Hair & Make-up: hara[RUNO] Stylist: Yoshiaki Komatsu

中島裕翔(なかじま ゆうと)
1993年8月10日生まれ。東京都出身。2017年6月号よりメンズノンノのレギュラーモデルを務め、以降1号も欠かすことなく出演。1st写真集「Hue I am」(集英社)が大好評発売中。2025年11月8日発売のメンズノンノ12月号をもって、卒業が決まっている。

▲ WPの本文 ▲