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あの名シーンをプレイバック
ヒロアカ愛、語らせて!
ヒーロー・敵〈ヴィラン〉問わず登場人物が魅力的で、読めば誰かと語りたくなる。ヒロアカを愛する生見愛瑠が熱く語り倒す魅力とは?

芯を持って笑顔で生きるミリオに憧れます。

悩み、戦うヒーローに見るボロボロの美学
確かな演技力と“ヒロアカ愛”で、2024年には劇場版『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』のオリジナルキャラクター、アンナ・シェルビーノの声優に。生見愛瑠さんが惹かれたのはヒーローの“生きざま”だ。
「“バトルもの”は苦手だったのに、ヒロアカには夢中になれました。カッコいいヒーローの中に峰田(実)(みねた(みのる))みたいな癒し系もいて。ハラハラするだけじゃなく、たまに和めるんです。
好きなエピソードは、デクがプロヒーローのサー・ナイトアイの下でインターンをするところ。後半で敵〈ヴィラン〉組織の『死穢八斎會(しえはっさいかい)』と戦うのですが、ラストが切ないんです。ナイトアイは未来予知できる“個性”によって、人の最期がわかるなど、“知りすぎる”ことに悩んでいる。彼の生きざまを見たら、『先ばかりを見ても仕方ない』『現在と向き合うことで未来を変えていこう』と思えるようになりました。
ナイトアイの事務所でインターンをしていた通形(とおがた)ミリオも大好き。『死穢八斎會』編でヒーローにとって命ともいえる“個性”をなくしてしまうんです。それなのにずっと笑顔なのがカッコいい。最強のヒーロー・オールマイトとはまた違った強さを感じて、どうすれば彼のように芯を持って生きられるのだろうと憧れます」
自身が演じたアンナ・シェルビーノも、思い入れのあるキャラクターのひとりだという。
「特定の人間の能力を大幅に強化し、適合しない者は苦しませるという“個性”を持っているんです。自分自身もその強大な力に苦しめられながら、愛する人のために勇敢に戦うのがすてき。アンナのことをもっと理解したくて、アフレコのときには、彼女が好きそうなリボンやお花を身につけて臨みました。声優と俳優では発声に求められる要素が違うなど、学びになることも多かったですね」
登場人物の勇姿を堪能できる原画展。生見さんが特に楽しみにするのは、やはりあの場面だ。
「『死穢八斎會』編の原画です。敵〈ヴィラン〉にとらわれた女の子・エリちゃんを“ヒーロー大集合”で救出する場面や、ミリオのアツい戦いを見たいですね。堀越先生の絵は登場人物がボロボロになってもなぜか痛々しくなくて、むしろきれいなんです。それもヒロアカがバトルもの好きだけでなく幅広い人に愛される魅力のひとつだと思いますね」

©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

生見愛瑠(ぬくみ める)
俳優・モデル
2002年生まれ。10歳でモデルデビューし、ファッション誌を中心に活躍。現在は俳優として映画などに出演。23年には日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。8月1日(金)公開の劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~ 南海ミッション』に出演。
Photos:YUKI KAWASHIMA Hair&Make-up:Hikaru Sakaki Stylist:Natsumi Sato Composition&Text:Koki Yamanashi
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