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気鋭のアーティスト、Shohei Takasaki氏の個展「3 HEARTS 9 BRAINS BLUE BLOOD」が11月26日から12月25日まで、Gallery COMMONで開催。衣服やクチュールの世界から着想を得て、布をコラージュにして用いたペインティングやドローイングの新作を発表する。
Shohei Takasaki
3 HEARTS 9 BRAINS BLUE BLOOD

埼玉県で生まれ、その後アメリカのポートランドとオーストラリアのシドニーに移り住んだTakasaki氏は、二項対立という幻想と二項の狭間にあるグレーゾーンを探求するような活動を長いあいだ続けてきた。
本展では、ファッションをアートと対比的に見せるように使い、衣服が身体を隠す事態と絵の具がキャンバスを隠す事態とを比較している。


Takasaki氏のコメントは以下のとおり。
「僕はこの「ファッション」が持つ性質と絵画の創作方法の一つである「コラージュ」をよく重ね合わせます。コラージュは大抵の場合、時間を大幅に省略することが出来たり、全く別の次元から思いがけないフラグメントを持ってくることが出来たり、元々アーティストの頭の中でだけビジュアライズされていた作品の完成イメージから、なるべく遠ざかることが出来たりしますよね。ファッションについて言うと「体を覆う」という性質から、頭の先から爪先まで体にはいくつものセクションが存在していて、だから、全体としてのファッションの表現はいくつものエレメントがコラージュされて(コンテキストを一才無視する)出来る一つのキャンバスなんですよね」。
Takasaki氏がファッションの「即時性と無意味さ」の側面に惹かれるのは、こうした考えから来ている。
洋服を着る、つまり「衣服のコラージュ」を創るには、数分と少しの労力しか掛からないが、これは、長い時間をかけてゆっくりと進む絵画と対比関係にある。
しかし今回は、「衣服のコラージュ」を用いて制作することで、Takasaki氏は絵画の限界を超えていき、僕らは「即時的で無意味なもの」が与えてくれる自由を感じとれるはずだ。
ファッション好きな僕らの感性に問いかける作品を観に、ぜひGallery COMMONへ!

Shohei Takasaki
1979年、埼玉県生まれ。日本で育った後、アメリカのポートランドに移り住み、現在はオーストラリアのシドニーを拠点に活動。
これまでにポートランド、ロサンゼルス、クウェート、メルボルン、香港、東京など、様々な都市で作品を発表。また、シアトルにあるスターバックス本部やポートランドのホクストン・ホテルなどのパブリック・コレクションにも収蔵されている。
Shohei Takasaki「3 HEARTS 9 BRAINS BLUE BLOOD」
開催日程:11月26日(土)~12月25日(日)
開廊時間:12時-19時 (水~日) 月火・休廊
Tel: 03(6427)3827
住所:東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
contact@gallerycommon.com
www.gallerycommon.com
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