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八木莉可子「出して大丈夫!?」なすっぴん写真がくれた自信と10代の思い出【Special Interveiw】

八木莉可子「出して大丈夫!?」なすっぴん写真がくれた自信と10代の思い出【Special Interveiw】

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女優の八木莉可子さんが二十歳を記念し、初の写真集『Pitter-Patter』を出版。17歳から20歳までの約3年半、大人の階段を駆け上る様子を映し出した写真集にちなんで、八木さんに10代の思い出、ハタチの心境、そして未来への思いを語ってもらった。

完成した写真集を見て
少しだけ自分を認められた


「少しだけ、自分のことを認められたような気がしました」。自身初の写真集『Pitter-Patter』が完成したときの感想を尋ねると、八木さんは表紙を手でなぞりながら静かにそう答えた。

17歳から20歳まで、約3年半に渡って彼女の移り変わりをとらえた本書のフォトグラファーは、MEN’S NON-NOでも撮影している、石田真澄氏。3歳年上の彼女を、「友達でもないし、仕事仲間でもない。一番不思議なところにいてくださる人」と表現する。

「石田さんと初めて会ったのは17歳のとき。ある雑誌の撮影で、私の地元の滋賀県でロケをしたんです。それから不思議なくらいご縁が重なり、ちょこちょこ撮影でご一緒するうちに仲良くなって。ふたりでお茶をするまでの関係になりました。

会うたびに撮影してくれるんですけど、基本、私は私服でスッピン。ご飯を食べたり、お散歩したりの合間に、さらっと撮ってくださる感じで。作品撮りとまでいかないし、かといって、友達に撮られるのとも違うし……私の感覚としては、旅先で撮る記念写真が一番近いかな」


ニキビもあるし、すっぴんだし。
この写真、世に出して大丈夫?


当初は写真集を作る予定もなく、完全プライベートで行われ続けたふたりだけの撮影。徐々に深まる絆を象徴するように写真の数は増え続け、八木さんが二十歳の誕生日を迎えたとき、写真集の企画が決まる。

「石田さんって、私が気を抜いたときしか撮ってくれないんですよ。今ぜったい変な顔してた! と焦ることばかりで。まあ記念写真だしいっか、くらいに思ってたから、写真集になると聞いたときはほんま驚きました。世に出して大丈夫? って(笑)。

ニキビがあったり、ボケーっとしてたり。本来なら見られたくない素の姿ばかりなんですけど……仕上がりを見たら不思議と、素敵だなと思えたんです。キメてない自分もいいかも、って。ずっと自信が持てずに劣等感ばかり抱いていた私が初めて、ちょっとだけ、自分を認められた」


「ロケ先の北海道で、名物のオランダせんべいを頬張っているところ。人生で初めて食べたんですけど、めちゃめちゃ美味しくて! 見てるだけでその幸せが蘇るから、お気に入りの1枚です(笑)」

おじいちゃんから借りた
携帯電話を握りしめて東京へ


八木さんは14歳のとき、大手芸能事務所エイジアクロスのオーディションでグラプリに輝きデビュー。翌年には、新人女優の登竜門として知られるポカリスエットのイメージガールに抜擢される。

「小さい頃からずっと芸能界に入ることが夢だったんです。でも地元には、芸能人はもちろん、目指している人すらいなくて、すごく遠い世界に感じてた。だからデビューが決まったときは、まるで夢を見ているみたいで。オーディションを受けることは家族以外に言っていなかったから、グランプリを獲った翌日は学校中が大騒ぎになっていました(笑)。

芸能界のお仕事を始めたばかりの頃は、新幹線の乗り方から苦戦。おじいちゃんから借りた携帯電話を握りしめて、ドキドキしながら東京に向かっていたのを覚えています。

根っからの心配性で小心者だから、当時の自分の行動力は奇跡だったなって思うんです。改めて考えると、あの時は何も知らなかったから良かったのかも。今の方がよっぽど不安で……無邪気に楽しめていたあの頃が懐かしいな」


仕事を頑張るモデル仲間と比べて
劣等感と罪悪感を抱いてた


16歳から雑誌『Seventeen』の専属モデルを務め、ドラマ『時をかける少女』や『僕たちがやりました』などの話題作に次々と出演。順風満帆なキャリアを重ねるなかで、学業を優先するために仕事量を抑える決断を下す。

「デビュー当初から、高校卒業までは学業を優先しようと決めていたんです。シンプルに学校が好きだったし、仕事は大人になってからでもできるけど、高校生活は一生に一度しかないから……学校でしか得られない経験を大切にしたかった。

私が仕事をセーブしてもらっているなか、セブンティーンのモデル仲間は上京するために転校したり、撮影の合間に勉強したり、仕事をすっごい頑張ってて。そんな姿を見るたびに劣等感や罪悪感を抱いていました。自分が選んだ道で、正しい自信はあったけど、自分だけ“いいとこ取り”しているのが申し訳なくて。

高校3年間ずっと悩んでたけど、誰にも言わなかったです。自分の選択に責任を持ちたかったのと、相談しても解決できないと思ったから。私が友達やマネージャーさんの立場だったら、“じゃあもっと仕事したらいいじゃん!”って思いますもん(笑)」


スーパーのおばちゃんに
親近感を感じた新生活の幕開け


悩みながらも充実した高校生活を送り、「デビュー前と同じように学生生活を送れたことで、人間として大きな糧になった」という八木さん。東京の大学へ進学すると同時に、ついに上京を果たす。

「家族や友達と離ればなれになるのは寂しかったけど、新生活へのワクワク感の方が勝っていました。それまでは仕事が終わったら地元にとんぼ返りしていたので、行ってみたい場所ややってみたいことが沢山あった。気兼ねなくお仕事に集中できるのも楽しみでした。

だけどコロナの影響で入学式はおろか、授業も中止に。ようやく始まってからもリモート授業のみで、友達作りも外出もできず……孤独でしたね。人と会わなすぎて、近所のスーパーのおばちゃんに親近感を感じてましたもん(笑)。これなら滋賀にいたほうがいいな、と思い、早々に実家に帰りました」


大人だから失敗しちゃだめ。
ハタチを目前に暗黒期へ突入


思いがけず滋賀に舞い戻って大学生活を送るなか、今年配信予定のNetflixオリジナルシリーズ『First Love 初恋』への出演が決定。北海道で行われる撮影のため、人生で初めての長期ロケ生活を経験する。

「撮影の期間から規模まで、これまで経験したなかで一番大きなお仕事。そのせいか、“失敗できない!”っていうプレッシャーを自分自身にかけてしまったんです。わからないこと、できないことがあるたびに落ち込んで、沈んだ気持ちのまま翌日また失敗して落ち込んで……。高校時代の悩みなんて比べものにならないくらい、しんどかった。

私、仕事とプライベートの切り替えが激しいタイプで。これまではほとんど実家から通っていたから、帰宅するたびにリセットできてたんですけど、ロケ先ではスイッチの切り方がわからず。改めて、心安らぐ地元のありがたみを実感しました。

“もうすぐ二十歳だし大人にならなきゃ”っていう自覚も悪く作用しちゃったんだと思います。子供の頃は大人になることが楽しみだったのに、実際にその年齢になってみると、私まったく成長できてない! っていう焦りしかなかった。その結果、この仕事に向いていないかもな、と思った時期もありました」


「大丈夫だよ」。石田さんの
一言に心から救われた


そうして2021年7月7日、「人生で一番辛い暗黒期」に二十歳の誕生日を迎えた八木さん。未だに心のモヤモヤは解けていないものの、写真集の完成をきっかけに、少しだけ気分が楽になったそう。

「写真集の撮影をしたのは17歳から20歳にかけての3年半。私がいっちばん悩んでた時期なんです(笑)。方向性を見失って悩み、そういう自分が嫌でさらに悩む。マイナスにしか考えられなくなっていた自分の表情を“素敵だな”と感じたことで、悩んでもいいのかなって。悩む自分を肯定できるなんて、とビックリしました。

実は石田さんにも、1度も悩みを打ち明けたことがなかったんですよ。今年の頭、北海道のロケ先に遊びにきてくれたときに“写真集にメッセージを書きたいから、当時の心境とか思い出を教えて”と言われて、初めて全てを話しました。

驚くこともせずに静かに聞いてくれたあと、一言“大丈夫だよ”って。すごくシンプルだけど、めちゃめちゃ心強かったし、ホッとしました。もともと私が人に悩みを相談しないのは、相手がどう感じたか不安になるからなんです。言わなければその不安はないけど、もとの悩みも消えないわけで。石田さんの一言に救われて、もう少し心を開いて行こうかな、と思えるようになりました」


やりたいことがありすぎて
人生100年じゃ足りない!


そう話しながら次第と表情が明るくなる様子から、八木さんの素直さがひしひしと伝わって来る。10代を振り返ってもらった最後に、やり残したことを聞いてみた。

「なんだろう。いっぱいある気がするんだけど、パッと思いつかないなぁ。私ってやりたいことだらけで、つねに“人生100年じゃ足りない!”って焦ってるタイプなんですよ(笑)。

でもこれまでの人生に後悔はないし、最善の選択をしてきたつもりだから……やり残したことはないです! 沢山のやりたいことのなかで一番を選べたなら、それ以外はやらなくて良かったこと。そう思うようにしています」


八木莉可子(やぎ・りかこ)

●2001年7月7日生まれ、滋賀県出身。2015年11月に開催された「#THENEXT エイジアクロスモデルオーディション2015」でグランプリを受賞しデビュー。2016年、ポカリスエットのイメージガールに抜擢される。さらに、同年から2021年まで、雑誌『Seventeen』の専属モデルとして活躍。2022年公開予定のNetflixオリジナルシリーズ『First Love 初恋』では、満島ひかり演じる野口也英の若年期役として出演。

八木莉可子写真集
『Pitter-Patter』
(初回限定特装版)




『ポカリスエット』のCMで注目を集め、Netflixオリジナルシリーズ『First Love 初恋』への出演が話題になるなど、活躍がめざましい女優・八木莉可子さんのファースト写真集。
撮影は八木さんとプライベートでも親交のある気鋭の若手写真家・石田真澄さんが担当。10代から20代になる約3年半に寄り添い、揺れ動く八木さんの複雑な感情とその変化を見つめ続けた、かけがえのない記録が1冊に!
 
発売予定:5月下旬
写真:石田真澄
アートディレクション:前田晃伸
定価:4,400円
※本書は限定3000部の特別仕様となります
※特製しおり付

・特設サイト
https://www.special.seigensha.com/pitter-patter
・公式インスタグラム
https://www.instagram.com/pitapata_rikako_official

シャツ¥16500・パンツ¥23100(カルバン・クライン ジーンズ)・ショーツ¥3850(カルバン・クライン アンダーウェア)/カルバン・クライン カスタマーサービス【0120-657-889】 スイムブラ(ロサンゼルスアパレル)¥5335/スリーハンドレッド バイ ロサンゼルス アパレル【03 6427 9390】 サンダル(チャールズ&キース) ¥6820/チャールズ&キース ジャパン【https://charleskeith.jp/】

Photos:Wakaba Noda(TRON) Stylist:Miku Hair&Make-up:Konomi Kitahara(KiKi inc.) Model:Rikako Yagi Composition & Text:Ayano Nakanishi

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