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服好きたちの私物のなかでも、とくに思い入れの強い「人生のベストバイ」を教えてもらう連載。ひとつには絞りきれないって? なら、3つ教えてください!
人生のベストバイ、3つ教えて!

今回の服好きゲストは、Parabootでプレスを務める唐澤寿幸さん。
1.〈Paraboot〉の革靴

「僕は、収集癖があるというか、一度ハマるとそのスタイルばかりやり続けるみたいなのが、本当に多くて」

「たとえば、20歳の頃にはカメラにハマって、とにかく短期間にいろんなカメラを試していました。知識もなにも無いのに、ライカ買ったりとかして。ここ1年はスウェットにハマっています。USAボディとか好きなブランドとか、手当たり次第にめちゃめちゃ集めていて。でも、少しすると突然飽きてしまうんです。急にぷつんと興味が無くなってしまって......」

「そんな僕が、ずっと飽きないのが革靴です。洋服の趣味はコロコロ変わるのに、唯一、そこだけは変わりません」

「履くようになったのは大学時代。アパレルのバイトをはじめて、先輩がパラブーツを履いてたんですよね。いろんなブランドを教えてもらいながら、今月はパラブーツ、今月はオールデン、みたいな感じで、そのときも急激にハマりました」

「ひと通り履いて、いちばんしっくりきたのがパラブーツでした。自分のスタイルにも合うし、履き心地もいいし、気分も上がる」

「それまではスニーカーも履いていたので、ラバーソールのクッション性や屈曲性が、スニーカーの延長みたいな感覚だったんだと思います。いまはパラブーツだけで50足くらい持っていますね」

「これは、去年、大阪店の10周年を記念してつくられた特別な『ミカエル』。グリーンスウェードのアッパーに、トレッキング仕様のソールや紐を付けています。僕がPRになってから初めて大きく携わった仕事だったので、思い入れがあるんです」
2.〈malcolm betts〉のリング

「このリングは、マルコムベッツというイギリス人デザイナーがひとつずつ手作業のハンマリングで仕上げたもの」

「いちばん細いものは結婚指輪です。ちょうど結婚指輪を探しているタイミングで先輩が着けているのを見て、これにしよう!と奥さんの要望も聞かずに決めてしまいました(笑)」

「22Kとプラチナのハーフ。『互いを尊重し合い、ひとつになって人生を歩む』という意味が込められているそうです。また、どちらを外側に見せるかで印象が変わります。気分によって、あえて半々で見せたりとかも。機能的ですよね」

「その後、マルコムベッツの魅力を知っていくうちに他のリングも欲しくなって、2個目も奥さんとお揃いで。そして3個目に買ったのがダイヤ入りのモデルですね」

「もともとはインディアンジュエリーをじゃらじゃら着けるタイプでしたが、これを買ってからは一切やめてしまいました。僕はスタイルがわりとカジュアルなので、金とかプラチナとかダイヤとかで、ギャップをつけたかった。スーツスタイルにも使えますし」
3.〈Cartier〉の腕時計

「こちらもゴールドが入ったコンビカラーですね。カルティエの『サントスカレ』。80年代のヴィンテージです」

「『サントス』でよく見かけるのはベルトがビスタイプのものですが、これにはゴドロンブレスが使われています」

「高級時計にも、一時期めちゃくちゃハマって、3ヶ月に1本ペースで買っていました。アタマおかしかったですね(笑) ただ、ロレックスなんかは2、30代で着けるには身の丈に合わない気がして。カルティエは品があるし、アクセサリー感覚で着けられるからいいなと思います。宝飾ブランドなので、時計時計してないというか」

「じつは、まったく同じものを2本持っているんです。夏に汗をかくとリューズから水分が入って錆びちゃったりするので、ローテーションできるように。なにもまったく同じ時計にしなくてもいいんですけど、僕は、もう生涯コレしか着けないと決めたので。......いまのところは(笑)」

「いろんな趣味にお金を使って、使いすぎたなって反省することもありますが、でも、やっぱり自分で買わないとわからないことだらけです。いくら失敗しても、経験することが大事だと思います」
Photos: Shintaro Yoshimatsu Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]
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