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服好きたちに、2025年の「ベストバイ」を3つ紹介してもらう。連載「人生のベストバイ」のスピンオフ企画。
今年のベストバイ、3つ教えて!

今回の服好きゲストは、mita sneakersでプレスを務める草ヶ谷 駿さん。
1.〈ASICS SportStyle〉の「GEL-LYTE ∞ “TRICO” “mita sneakers”」

「アシックスの節目を彩ってきたトリコロールカラーを纏ったこちらは、ミタスニーカーズのコラボとして8月に発売した新作です。『ゲルライト』の『Ⅲ』と『Ⅴ』を足した『8』を横に倒して『∞(無限)』。デザインも、そのハイブリッドになっています」


「アッパーとソールをくっつけた一般的なハイブリッドではなくて、『Ⅲ』と『Ⅴ』のアッパーを幾重にもレイヤードした、まったく新しい構造。『Ⅲ』のスプリットタンが、シュータンとアッパーが一体化した『Ⅴ』のモノソック構造に組み込まれています」

「前回、『人生のベストバイ3』に出演したとき、“トレンドじゃない方”のアシックスという意味合いで、『ゲルイエティ』を紹介しました。2025年のベストバイとしてこのコラボモデルを選んだのも、個人的には同じ思いで」

「『ゲルライトシリーズ』は、ナイキでいう『エアマックスシリーズ』のように、本来アシックスのアイコンで、コアなスニーカーヘッズのなかではファンも多い名シリーズ」

「現在、Y2Kのトレンドを牽引した『ゲルカヤノ』や『ゲルニンバス』などが新定番として幅広い年齢層から支持を受けていますが、だからこそ、僕はこのシリーズの魅力を再定義して、主に若い世代へ伝えていきたい。常にお客さまの選択肢を増やせる提案ができたらと思っています」
2.〈adidas Originals〉の「ZX8000 “OFFSPRING × mita sneakers” “CONSORTIUM”」

「ミタスニーカーズとアディダス、そして、ロンドンのスニーカーショップ・オフスプリングとのトリプルコラボ。じつは、これも同じく前回出演時にお話しした内容と関係があって。2023年にアディダスが開催したコンソーシアムカップで、僕らは1回戦で敗退しましたが、そのときの対戦相手が、まさにこのオフスプリングだったんです」

「大会ではもちろん勝敗を競い合うので、基本的には、ショップ同士はライバル関係です。ただ、オフスプリングとミタは、そこからリレーションシップが生まれました」

「大会で優勝したオフスプリングですが、ミタとの1回戦がかなりの僅差だったこともあってか、大会後には心からのリスペクトを示してくれました。その後、コミュニケーションを深めていきながら、アディダスコンソーシアムチームのサポートもあって、今回のコラボが実現しました」

「デザインは、お互いの街や文化をインスピレーション源にしたもの。ロンドンの曇り空や東京のアスファルトを、異なるトーンのグレーで表現しています。ヒールの握手マークは、“共同体”を表すアディダスコンソーシアムのロゴ。まさに今回のコンセプトを表しています。誕生するまでの過程やプロダクトの奥深さがスニーカーの大きな魅力のひとつだと、改めて実感した1足です」
3.〈NEW BALANCE〉の「FRESH FOAM TRAINER “UNITED ARROWS & SONS × mita sneakers”」

「ニューバランスのパフォーマンスモデルの、ユナイテッドアローズ&サンズとの別注モデルです。モダンミリタリーをテーマに、カラーリングやディテールをアレンジしています」

「サンズとのコラボはこれまでも定期的におこなってきたのですが、スニーカーではなく、そこに合わせるコラボパンツの展開のみでした。『いつかスニーカーもつくれたら』という三者の思いが、ようやく結実したモデル。ちなみに、最初につくったパンツは『ニューバランスのスニーカーに合うパンツ』というコンセプトでした」

「僕はいわゆるコレクターではありませんが、フレッシュフォームという独自の機能が搭載されたモデルは、このモデルを筆頭に何足か買ってしまったほどお気に入り」

「とくに気に入っているのは履き心地です。ひと昔前は、走るなら走る用のシューズを、日常履きは別のシューズを、と何足か必要でした。でも、これは走れるし、日常の歩行にも最適なチューニングがされていて、おまけに普段のコーディネートにも落とし込みやすい」



「私服にコーディネートするときは、僕はあえてクイックシューレースを外してしまいます。シュータンとアッパーがエラスティックバンドで繋がっているので、そうしてスリッポン仕様にしても快適。見た目もモダンだと思います」

「ニューバランスというと、やっぱり、イングランド製やUSA製の『メイドシリーズ』に目が行きがちですが、こうした現在進行形でチャレンジングなモデルは、アジア製の方が多いんです。僕はライフスタイル向けにアレンジされたモデルを履く機会が多いので、この点でもとても気に入っています」
Photos: Shintaro Yoshimatsu Composition&Text: Masahiro Kosaka[CORNELL]
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