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結婚指輪は２人で作ってよかった「オーダーメイドリング」。メンズノンノモデル・守屋光治の場合。【令和の結婚指輪選び】

2025.12.27

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人生における大きな決断のひとつに「結婚」がある。そして「結婚」という言葉から“結婚指輪”を連想する人は多いはず。パートナーと人生をともに歩んでいく決断をする。そんな特別なシーンでは、どのように指輪を選べばいいのか。どんな理由で、どんなコーディネートで…結婚を考えながらも指輪選びに迷っている人には、ぜひ先輩たちの指輪選びの体験談を参考にして欲しい。短期連載『僕らの結婚指輪物語』第２回目はメンズノンノモデル守屋光治の「オーダーメイドリング」にフォーカス！

2人目は
メンズノンノモデル守屋光治

2024年に結婚。
結婚指輪を購入

２回目は、2012年より本誌専属となり、13年目の今も本誌のほか、さまざまな分野で活躍する専属モデルの守屋光治にインタビュー。昨年の春、『メンズノンノ』の企画で一緒に登場したパートナーLonoさんと秋に晴れて夫婦となり、2人はオーダーメイドで結婚指輪を購入。そこに至った経緯とオーダーメイドリングの具体的な作り方、手元のコーディネートについて伺った。

メンズノンノモデル

守屋光治

2012年からメンズノンノ専属モデルに。ファッションにもビューティにも幅広く精通。メンズノンノモデルたちの兄貴的存在。

長く付き合った末の結婚話、
どう切り出す？

コロナ禍で同棲、交際6年を経て
プロポーズを決意。しかし…

「付き合って7年目になる去年、結婚しました。コロナの最中は一時的にですが、この先どうなるかと不安に駆られて時間が経ち、友達からは“結婚するする”詐欺なんて言われたりして（笑）。

プロポーズにも時間が掛かりました。僕自身、ここぞという時にうまく決められないという自覚があったのですが、それでもプロポーズはしっかりしたいと思っていたんです。それで２回ほどレストランを予約してプロポーズ計画を立てたんですが、その都度、いろいろあり頓挫。とうとう2023年の年末、義理の両親へご挨拶へ行く前日の夜、家で泣きつく勢いで “結婚してください”って言っちゃって（笑）。彼女は爆笑してましたけど、やはり普段からやらないことは上手くできないものなんだと、改めて思い知りました。」

指輪選びについて
2人で話し合ったこととは？

婚約指輪はスキップ、結婚指輪はオーダーメイドで。

「そんな感じで、僕がカッコつけられない部分もあり、普段からわりとなんでもオープンに話し合うんですが、指輪についても同じでした。婚約指輪は用意しない代わりに、そのお金で旅行やインテリアなど、2人の思い出作りや暮らしに役立つものに使うということで意見が一致して。その分、普段から身につける結婚指輪は、自分たちのこだわりやオリジナリティのあるものを探すことにしました。」

メンズノンノモデル守屋光治のオーダーメイドで作った結婚指輪と2人で話し合ったこと

「その時、彼女から知り合いにジュエリーを作っている人がいて、その人に作ってもらいたいという話を聞き、それは素敵だねということでオーダーメイドで作ることにしました。デザイナーさんと打ち合わせを始めたのが、昨年の７月頃でした。」

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完全オーダーメイドで作る場合の段取りとは？

まずはデザインと素材、予算を相談する。

「オーダーメイドで結婚指輪を作るにあたり、デザイナーさんと相談するのがまずデザイン。そしてどの素材で作るかと予算ですね。そもそもジュエリーの知識がなかった僕は、まず欲しいと思うリングのイメージに近いモチーフや画像を探して、そこからデザインのイメージを膨らませていきました。毎日つける前提で、自分の服装の好みや普段つける時計、アクセサリーとの相性も考えて、素材はゴールドにしました。予算に関してはまず素材だけでどのくらいかかるのか。凝ったデザインにしたり、裏（内側）に日付けやイニシャルを入れるとオプション料金がかかってきます。またゴールドは年々、価格が上がっているので、その上で指輪自体の厚みや幅、ボリューム感も考えました。」

メンズノンノモデル守屋光治のオーダーメイドで作った結婚指輪についてインタビュー　まずはデザインと素材、予算を相談

上がってきたサンプルを見ながら最終調整、作製へ。

「僕のリングは、表にランダムに打ち付けた凹凸があり、不規則なスクラッチやラインが入ったデザインをお願いしました。結婚指輪だからとあまりシンプルになり過ぎず、彼女のリングとお揃いであることも意識せず、ある意味でファッションリングのように考えました。

そんなイメージをデザイナーさんへ伝えると、デザイナーさんがそれをワックスで作ったサンプルリングにして見せてくださいました。そこで改めて、デザインを確認します。デザインはもちろん、薄さや幅違いで何種類か作ってきてくださったので、それらを見比べながら“ここはこうしたい”とか“こっちの厚みがいいかも”など、要望に対してアドバイスももらいながら微調整して。そしてサンプルが納得できるものになってから、本番となるゴールドで再現してもらいます。やり取りは７月からスタートして、およそ２ヶ月程度。デザインが決まってから１ヶ月くらいで指輪が手元に届きました。」

オーダーメイドだから叶う
自分たちだけの“スペシャル”なリング。

「ゴールドで作られた現物を見たときには、感動して “うわーっ！”って声が出ました（笑）。郵送で届いたんですが、箱を開けたら僕らの名前入りのプレートやデザイナーさんからのおめでとうのメッセージもあって。そんな心遣いも嬉しかったです。

指輪は期待通り、普段の着こなしやアクセサリーともしっくりと馴染む仕上がりになっています。この先、歳を重ねてリングのサイズが変わった時でも、他の指や右手につけたいと思っています。自分たちの理想のデザイン、唯一無二の結婚指輪というだけで気分も上がりますし、作ってよかったと思います。」

今現在、お気に入りの手元のコーディネートとは？

個性派リングとクラシカルな時計に調和する結婚指輪

メンズノンノモデル守屋光治のオーダーメイドで作った個性派リングとクラシカルな時計に調和

「アクセサリーは年齢とともにあまり付けなくなってきた、というか仕事やジムで頻繁に外すので、つい無くしてしまうんです（笑）。それでも気に入ってつけているのがこの時計と指輪です。」

座布団みたいなフェイスに一目惚れした腕時計

メンズノンノモデル守屋光治のオーダーメイドで作った結婚指輪一緒につけているバーグウォッチ

「時計は『バーグウォッチ』というブランドで、知り合いのお店でイベントをしている時に知りました。アンティークウォッチをソースにしたり、デザインを再現しながらユニークな時計を作っているのですが、やはりシルバーとゴールドがミックスしたデザインに惹かれて。加えてこの時計の文字盤のフォルムが絶妙で気に入りました。少し厚みがあり“座布団”とも呼ばれているんですが、ロレックスのアーカイブにあるフォルムだそうです。あとはレザーベルトとのコンビネーションも絶妙。夏でも手首にあまり汗をかかないタイプなので、一年中これをつけています。」

メンズノンノモデル守屋光治のオーダーメイドで作った結婚指輪一緒につけているフリーメイソンのリング

中指で異彩を放つ、フリーメイソンのヴィンテージリング

「これは友達に連れられて行ったフリーメイソングッズのお店で買いました。たくさんのヴィンテージリングがあったのですが、その中でもゴールドで指のサイズに合うものがこれでした。このリングだけは、今でも無くさずに済んでいます。」

指輪選びで迷っている読者へ、
アドバイスをするとしたら？

長く付き合う間に積み重なった信頼から、ありのままで対話することが日常となっている守屋とLonoさん。そんな2人を象徴するような結婚から指輪探しまでのエピソード。最後に、アドバイスも含め、振り返って“こうすれば良かったかも”と思うところは？

結婚を象徴する結婚指輪を
“自分の日常”と紐付けて探すのもアリ

「今は結婚の選択も指輪選びも、さまざまな価値観があるので、当事者である2人が良ければそれでいいと思ます。その上で結婚指輪はわりとどんな仕事でも着けてよしとされるアクセサリーだと思うので、それを考慮して選ぶと楽しいと思います。シンプルでなければとか、そういうものも囚われずに。

僕は仕事柄、撮影のたびに取り外すことになりますし、家に置いて行くこともあります。それでも日常の着こなしや時計のとの相性を考えて、ファッションリング感覚で指輪作りするのは楽しかったです。」

ジュエリー作りは下調べ＆綿密な相談が大切

「一方で、指輪作りで大変だったのは、やはりデザインですね。すでに完成した既存の指輪と違い、ゼロから作り出して、自分で最終決定するところ。これは既製品でも同じだと思うのですが、指輪の厚みやボリュームって0.1mm変わるだけでだいぶ印象が変わりますよね。凹凸の表情やスクラッチの細かさ、それぞれ少しの印象の違いを見比べて自分好みに仕上げてもらうのが醍醐味でありながら、大変でもありました。デザイナーさんに何度も何度もサンプルを作り直してもらいましたが、しっかり自分で下調べした上で、納得できるまでデザイナーさんと相談することをお勧めします。」

「僕らの結婚指輪物語」をもっと読む！

Photos:Yoshiko Kojima　Interview & Text:Wakako Matsukura