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人生における大きな決断のひとつに「結婚」がある。そして「結婚」という言葉から“結婚指輪”を連想する人は多いはず。パートナーと人生をともに歩んでいく決断をする。そんな特別なシーンでは、どのように指輪を選べばいいのか。どんな理由で、どんなコーディネートで…結婚を考えながらも指輪選びに迷っている人には、ぜひ先輩たちの指輪選びの体験談を参考にして欲しい。短期連載『僕らの結婚指輪物語』第1回目はトゥモローランドプレスの井上さんの「カルティエ」にフォーカス!

1人目は
トゥモローランドプレス 井上直哉さん
2021年に結婚。
結婚指輪・婚約指輪の両方を購入
1回目は、本誌でも数々の企画やスナップにご出演していただき、洗練されたファッションやライフスタイルに注目が集まるトゥモローランド プレスの井上直哉さんが登場。2021年に結婚した井上さんは、結婚の意向を固める中でパートナーと話し合い、婚約指輪と結婚指輪の両方を購入。そこで結婚の話から指輪選び、その後、どのような順序で指輪を揃えたか、日々の手元コーディネートまで聞いてみた。
結婚話から指輪選びまで
どんな流れだった?
結婚の話が浮上、
それと同時に婚約指輪についても話し合い。
「彼女と付き合って2年くらいが過ぎた頃、お互いに自然と結婚を考えるようになったと思います。日常の中にも“結婚したら〜”とか“結婚指輪はどうしようか?”という会話が出てくるようになり、たまたま休みだった日に結婚指輪を見に行こうと思い立って出かけることにしました。
結婚の話が出たときから、彼女から“婚約指輪は必須”と聞いていましたし、僕も自然と贈るつもりでいて。そこで僕たちはまず、婚約指輪や結婚指輪を扱っているブランドがあるデパートへ行って、カウンターを覗きつつ、そこでいくつか試着もさせてもらいました。」

結婚指輪を試しつつ、
婚約指輪も入念にチェック
「まずデパートで結婚指輪と婚約指輪を見た段階で、自分たちの好みのブランドが3つくらいに絞れたので、その後、銀座などにあるブティックへ出かけました。実際にブティックへ行き、落ち着いて指輪を試着して、見比べてみるとどれもカーブや厚み、ちょっとしたボリューム感やゴールドの色調が微妙に違って。結婚指輪ってシンプルなものだと思っていたけど、ブランドによって細かな違いがあることに驚きました。」

結婚指輪を一緒に選ぶなかで、パートナーの好みや指輪に対するリアクションにも気を留め、2回の下見で婚約指輪のデザインとサイズも頭に入れていたという井上さん。
「デパートへ出かけたのが1回、その後にブティックを回ったのが1回。指輪探しで出かけたのは2回くらいですが、そこで彼女がいいなと言っていた婚約指輪とお互いの指のサイズも確認しておきました。婚約指輪は『カルティエ』の一粒ダイヤのスタンダードなものを贈りましたが、決して安い買い物ではないですし、そんな高価なものを誰かにあげるって人生でそうない経験だと思うんです。それが僕にとってはケジメになりましたし、働いた対価を形にして贈ることに責任を感じて、身が引き締まる思いもあり、僕は用意して良かったと思います。」
「カルティエ」のリングに
決めた理由は?
結婚指輪選びのキーワードは
「クラシックとタイムレス」

「2回、指輪を見に行ったところで2人が一番しっくりきたブランドが『カルティエ』でした。まわりの先輩たちも『カルティエ』の指輪をつけている人が多く、なんとなく目にしてはいたんですが、やはりクラシックでタイムレスなデザインに惹かれましたね。そこで結婚指輪も婚約指輪も決めようと。
最終的に選んだ結婚指輪は本当にシンプルなイエローゴールド18Kのものです。クラシック、タイムレスというキーワードを大切にしたかったので、アーチ型のオーセンティックなデザインのもので2人とも揃えました。『カルティエ』がいいなと思った理由のひとつが、婚約指輪などと重ね付けしても美しく見えるデザインや幅、フィット感になっているところ。結婚後に妻から結納返しとしてもらった同じ『カルティエ』のトリニティの七連リングと合わせてもしっくり馴染んでいると思います。」
普段、結婚指輪は
どうコーディネートしている?
アクセサリーは季節によって使い分け

「手元のアクセサリーは季節によって使い分けています。夏場は汗もかくし、半袖だとブレスレットなどの見え方も変わってくるので。今回は長袖ということで右手には『エルメス』のシェーヌ・ダンクルのブレスレット。ファッション関係者だけでも愛用している人が多く、アイコニックなブレスレットとして知られていますよね。昔は夏場も含め常につけていましたが、歳を重ねて最近は長袖からチラリと覗くくらいの存在感がいいなと思うようになりました。中指のリングは『MAISON KANOKOGI(メゾン カノコギ)』と言って僕と同世代の男性が作っているジュエリーブランドのリングです。」

「『MAISON KANOKOGI(メゾン カノコギ)』の指輪は18Kのイエローゴールドの中にイエローサファイアが組み込まれていて、近くで見るととても華やかに輝きます。そんなさりげないギミック感も好きですし、最近では男性もダイヤモンドなど、石付きのジュエリーをつけるようになってきて、トレンド感もあっていいなと。」
結婚指輪が定位置の左手は時計でアレンジ
「左手はゴールドの結婚指輪にトリニティの七連のリング。この重ね付けがお気に入りで、もはや定番になっていて、逆にほかのリングはつけなくなりました。その代わり、時計でアレンジしています。」

「時計は『ロレックス』のチェリーニです。これまでは『カルティエ』、『エルメス』、『オメガ』など、どれもシルバーステンレス系の文字盤のものが多く、ゴールドフェイスの時計が欲しくて探していたんです。それもできれば手巻き。そんな時に出会ったのがこのチェリーニです。『ロレックス』のドレスウォッチで、フェイスは18Kのイエローゴールドです。今現在も『ロレックス』では現行品で金無垢とメッキ、両方展開しているんですが、これはレザーバンドの尾錠まで金無垢なんです。ヴィンテージショップで購入したんですが、状態もとてもいいし、このチェリーニは隠れた名品だと思います。」
結婚や指輪探しを考えている読者へ、
アドバイスをするとしたら?
それぞれが持つ価値観やフィーリング、相性の良さがありながら、それに甘えず大切な場面ではしっかり自分の要望や気持ちを伝え、相談することも必要。そんなことを感じさせる井上さんの指輪探し。振り返ったときに“こうすればよかったかも”と思う部分はあるのだろうか?

「当時の自分たちは指輪の素材についてはゴールドと決めてブティックを見て回っていました。しかし後々、プラチナという選択肢もあったなと思い、見るだけ見ておけばよかったなと。またゴールドのリングでもさっき言った通り、ブランドによって幅やボリュームなど、違いがさまざまなので、もっと他のものを試してみてもよかったなと今は思います。」
まずは話し合いながら
指輪の方向性や好みをすり合わせて
2回の指輪探しでスムーズに理想の指輪と巡り合った井上さんだが、一方で、より視野を広げ、さまざまなリングに触れながら、じっくり探してみることで新たな発見や出会いもありそう。では井上さんが改めて今、結婚や指輪選びを考えている人へアドバイスをするとしたら?
「指輪探しに関しては、パートナーの方とどんな方向性で行くかをまず話し合うといいと思います。“結婚指輪、婚約指輪といえばここ!”というような、誰もが知っているジュエラーやブランドを中心に探すのか。または人と被りたくない、自分たちだけのオリジナルが欲しいという人はオーダーメイドで作ったり、まだあまり知られていない新しいブランドを一緒に開拓するのも楽しいと思います。インターネットで探しながらも、実際お店へ足を運ぶことで色々とイメージが膨らむこともあるのでぜひ、いろんなお店へ見に行くといいと思います。
トゥモローランドでも不定期で開催しているのですが、お店によってはブライダルジュエリーのイベントをやることもあります。一昨年のイベントでは、『hum(ハム)』や『MONAKA jewelry(モナカ ジュエリー)』、『Satomi Kawakita Jewelry(サトミ カワキタ ジュエリー)』など、うちが注目しているブランドを集めて開催しましたが、スタッフの中にはこの時に指輪を買ったという話も聞きました。あまり身構えず、気軽に足を運んで試着もしてみて、2人の好みや価値観に合うものをじっくり選んでいけばいいと思います」。
Photos:Yoshiko Kojima Interview & Text:Wakako Matsukura
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