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ここまで暑いと手っ取り早く機能素材に頼りたくなるけど、あえて天然繊維を選ぶのもいい。選び方や着こなし方を実力派スタイリストの池田尚輝さんに聞いた。
夏は、空気を味わう季節です
「夏って暑いとか蒸すとか、ネガティブなことを言われがちですが、実際はいい面もたくさんある季節だと思うんです。天気もいいし、夕方なんて特に『夏だな』という香りがする。冬の服って、冷たい外気と肌を断絶する素材が主流。夏はその逆で、空気を肌になじませるような服が多い。もちろんテックなアイテムも活躍しますけど、せっかくならリネンやシルク、コットンガーゼなど、空気と肌がなじむための橋渡しをしてくれるような素材を選びたいですね」(池田尚輝)
海風が似合う
コットンのストールを

「大判のコットンのストールは、日よけにも、汗を拭くのにも大活躍。タオルよりもムードがあるし、手ぬぐいよりも大判で使い勝手がいいんです。フードをかぶるような感覚で、ラフに楽しみたい。もちろん首から垂らしても。家で手軽に洗えてすぐ乾くところも優秀」。
ノースリーブなら、脱げる!

「シャツの下は半袖Tシャツでなく、ノースリーブのカットソーを。袖がないぶん涼しいし、脇の下があくことで快適。それにいざ! というときもタンクトップと比べると気負わず脱げて1枚になれるところも重宝します」。
太陽と仲よくできるキャップ

「毎年買い足している、サンシェードのついたキャップ。撥水&速乾性に優れた素材は蒸れにくいうえ、アウトドアブランドではなかなか出会えない絶妙なグリーンが魅力です! シェード部分はスナップボタンで外せるので普通のキャップにも」。
蒸れないからメリノウール一択

「洋服を作る際に出てしまう残布で作られたメリノウールのトランクス。ウール100%のなめらかさに加え、蒸れにくく消臭効果も。下着だと思うと少し値は張りますが、残布を利用することで実はかなりコスパがいいと思います。抜群のはき心地をぜひ体感してほしい。カラバリもかわいいですよね」。
リネン×レザーが最“快適”解

「リースや打ち合わせ、撮影で一日中歩き回った夏の日、リネン混のソックス×革張りソールの靴のコンビのときは蒸れにくいと発見! 意外に思われるかもですがお試しあれ。レザーソールは“裏張り”せずに、傷ついたら修理をする、くらいの使い方が個人的には好きです」。
パーカはガーゼでないと

「ガーゼ地のフーディーはシャリッとした肌触りが気持ちいい。クリアな白を、鮮やかなショーツと合わせて楽しみたいです。夏は30℃を超えると平常心ではいられないというか、“色だ! 色を着なくては”という気持ちにさせられます。パタゴニアのショーツは汗ばむ日も快適だし、環境に配慮しているところもいい」。
Photos:Naoto Usami Hair:JUN GOTO[ota office] Stylist:Naoki Ikeda Model:Keisuke Nakata[MEN’S NON-NO model]

中村
メンズノンノ編集部
ハイブランドからコスパアイテムまで、ファッションとカルチャー企画を担当。服を買うときは直観重視で、色や柄、素材にぐっとくるポイントがあると即決! ジュエリーと靴と猫とコーヒーが好き。
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