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【プロが推す東京の古着屋④前編】 アメリカン・ヴィンテージの博物館! 高円寺・サファリ1号店をスタイリスト松川 総さんと栄莉弥が訪ねた

【プロが推す東京の古着屋④前編】 アメリカン・ヴィンテージの博物館! 高円寺・サファリ1号店をスタイリスト松川 総さんと栄莉弥が訪ねた

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おしゃれプロが推しの古着屋を紹介する連載の第4回。古着やカルチャーに造詣の深い松川 総さんが、メンズノンノモデル栄莉弥を連れて高円寺の古着店サファリ1号店へ。ヴィンテージで有名な老舗を、松川さんがメンズノンノ世代に推すワケは?

スタイリスト

松川 総 さん

長崎県出身。福岡の古着店スタッフを経てスタイリスト橋本 敦氏に師事し、2011年に独立。トラッドからストリートまで、カルチャーへの深い造詣に裏打ちされたスタイリングが持ち味。ファッション媒体やアーティストを中心に、縦横無尽な活躍を見せる。

高円寺 サファリ1号店

カジュアルの原点でもある
アメリカのヴィンテージが一堂に

  

SHOP PROFILE

古着屋がひしめく高円寺の長仙寺エリアに店を構えるサファリ1号店。現在では高円寺内に5店舗、吉祥寺にも出店する老舗古着店だ。2001年に高円寺でスタートし、15年ほど前、現在の場所に移った。オーナーが「旅」を意味するスワヒリ語のSAFARIにインスピレーションを得て店名にしたそうだ。


サファリの原点となる1号店はアメリカン・ヴィンテージに特化したお店。店内には整然と、見やすく商品が並べられている。デニム、ミリタリー、アロハ、スニーカーに加え、近年、ヴィンテージとして脚光を浴びるチャンピオンのスウェット類も充実。世代を問わず人気が高いデニムは、リーバイスを筆頭に40~60年代の本格的ヴィンテージがサイズ豊富にそろう。

今回は古着通の兄貴スタイリスト松川さんが、古着初心者の栄莉弥を同行するスペシャル回。

ここは看板にも書かれている通りBUY&SELL、国内での買い取りで仕入れをしている古着屋です。コレクターからの売り込みも多く、ヴィンテージがたくさん並んでいるけれど、実はけっこう掘り出し物も多くて。本物を見てほしいという思いと、掘り出し物を見つける楽しさの、両方を知ってほしくて選んだんだ」と、熱い思いを込めて松川さんは熱く語る。

古着屋はほぼ初心者という栄莉弥も、足を踏み入れた瞬間から「見たことないものばかり!」とワクワクモード。

   


STAFF PROFILE

年代やディテールなど瞬時に応えてくれるバイヤーの松本孝行さん。店頭にも立つ頼れる存在だ。

服装を見ればそのスタッフの愛するジャンルがわかるサファリ。バイイングも担当する松本孝行さんは、サファリ1号店がこの地に移った頃から働くベテランスタッフだ。アメリカン・ヴィンテージ全般に精通するが、前職がレプリカデニムの有名ブランドということもあり、デニムの知識は人一倍。

この日は50’sのレーヨンシャツに90’sのリーバイス505スーパーブラックというコーディネート。「デニムが好きで、古着やヴィンテージのことをもっと知りたいと思って、サファリのスタッフになりました」という松本さん。ヴィンテージをサラッと着こなすセンスも見事だ。

    


RECOMMENDED ITEMS

アメリカン・ヴィンテージブームは80~90年代の日本から起こったという背景があり、多くの良品が日本に集まっている。「サファリには日本全国のヴィンテージ・コレクターから商品が持ち込まれます。希少なものが多く、コンディションもいいのが特長です。しかも商品は日々入荷します」(松本)。

1号店がコレクションするアメリカン・ヴィンテージから、今のファッションのモチーフにもなっているアイテムをピックアップしてくれた。

90’sのチャンピオン・カレッジスウェット¥25,300

まずはサファリが力を入れているチャンピオンのスウェット。「ヴィンテージスウェットの中でも、カレッジものとミリタリーものは、このところかなり人気が高いです。特にアメリカの名門大学、アイビー・リーグのロゴは入荷するとすぐに売れてしまいます」(松本)。アメリカで最も長い伝統を誇るHARVARD大学のフーディ。アメリカサイズでLとビッグシルエットで、今っぽく着られる。

チャンピオンの年代を判別する襟元のタグ。この商品はロゴが青・赤配色の刺しゅうで入っていることから通称「刺しゅうタグ」と呼ばれ、90年代~00年頃までのものとわかる。青・赤配色がプリント(通称「トリコタグ」)で入っていたら80年代のもの。


50’sのリーバイス507セカンドGジャン¥385,000

続いてはGジャン。デザイナーズブランドのGジャンが模していることでもおなじみのリーバイス・セカンドモデル。センタープリーツと両胸のフラップポケット、ボクシーなシルエットが特徴で、1953年から1962年まで生産された。「セカンドはディテールによって細かく年代が判定できます。これは赤タブの裏面が無地の『片面タグ』なので、1955年までのものとわかります」(松本)

フロントのイエローステッチがL字になっているのも、セカンドの初期型の特徴。襟元のラベルが残っていたら紙でなくレザーパッチだったタイプだ。色が濃いほど、またサイズは大きめのものに高値が付く。


60’s後半のリーバイス501ビッグE ¥132,000

パンツではやはりリーバイス501。赤タブのLEVI’SのEが大文字のものが1971年まで製造された「ビッグE」で、以降は「スモールe」のLeVI’Sに変わっていく。「この501は隠しリベットがなく、ウエスト部分がシングルステッチなので60年代後半のものとわかります」(松本)。通称66(ロクロク)と言われるヴィンテージモデルだ。

ヒップラベルの501の上にSと印字されているのも60年代後期の証。「この記号に関しては諸説あり、以前は生地のランクと言われていましたが、今は生産地を示している説が有力です」(松本)。ヴィンテージの情報も日々アップデートされている。


60’~70’sのL.L.ビーンのワーデンジャケット¥66,000

フィッシングブームで、ファッションシーンでもフィッシングウエアのポケットディテールなどがピックアップされている昨今。「古着好きの間ではおなじみのWARDEN JACKET(ワーデンジャケット)。L.L.ビーンの代表的なフィッシングジャケットです。ポケットの多いフィッシングジャケットは、トレンドにもマッチすることから最近人気を集めています」(松本)

60~70年代の製品につけられた細い筆記体ロゴのタグ。70年代の後半になると線が太くなり右上にTM(トレードマーク)表記が加わる。ワーデンジャケットはオリーブグリーンだからミリタリー感もあって、コーディネート力は抜群だ。

60’sのネルチェックシャツ¥33,000

最後はネルシャツ。古着のネルシャツではよく出てくるKing Cole(キング コール)というシャツブランドのもので、最近はセレクトショップなどに復刻ものが並ぶ。「ブランド、というよりもこのイエロー、グリーン、ブラウンの配色が珍しくて、高額になっています」(松本)。赤×黒が代表的なブロックチェックも、この配色だとトレンド感が出る。

シャツのスリット部分に補強のマチがついているのも、60年代頃までのヴィンテージシャツの特徴だそう。古き良き時代のMade in U.S.A. の象徴でもある。ブランドやディテールなどのストーリーを知るのも、古着の醍醐味だ。

後編】では
スタイリスト松川 総さんと栄莉弥が
気になったアイテムやコーディネートを紹介!


SHOP DATA

住所:東京都杉並区高円寺南3-57-4 ベルシャトー高円寺1F
TEL:03-5378-9230
営業:13:00〜20:00
定休日:無休
Instagram:@safari_kouenji
WEBサイト:https://e-safari.co.jp/

Photos:Yumi Yamasaki
Composition & Text : Hisami Kotakemori


小竹森久美

小竹森久美

エディター

「僕らの永久定番ファイル」や「コレクション速報」などファッションテーマを幅広く執筆。

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最終更新日 :

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