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ずぼらな僕は、予定が無い日となると昼過ぎまで寝ている。
可愛げのある、鈍い破滅にハートをむしばまれながら。
破滅は、僕のハートが大好物なんだ。
ここ数年、すくすくと育っている気がしている。
最近の僕に訪れた、様々な「秋」を紹介したいと思う。
まずは、“映画の秋”。
戦後にジャズを演奏する、男たちの物語。メンバーそれぞれが戦争のしこりを心に宿しながら、進駐軍のクラブで外国人相手に演奏し、お金を稼ぐ。諸刃の剣によって未来を切り拓こうとする、萩原聖人さんの役が最高にかっこいい!
若者はいつでもギリギリで青臭い生き物なんだなぁ、とシンパシーの涙。
続いて、“読書の秋”。
ジョージとレニー。ふたりは農場労働者で、お金をためて自分たちの小さな農場を持つことが夢。大恐慌時代のカリフォルニアを舞台に、現実の厳しさを味わう話。
「しかたがねえよ、ジョージ。まったく、しかたがなかったのさ」
人生の無情な”しかたなさ”に、涙。
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