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全100回、いろんな話をしてきたけれど、最後にKANADA氏に“カッコいい”について語ってもらった。“好き”は何より強く、それが自分だけのカッコよさを見つける第一歩だそう。まだまだ話し足りなそうにアツい…から、また会いましょう!

金田祐吏さん(20歳・大学生)
KANADA氏の末っ子。青春を野球に捧(ささ)げており、夢中で打ち込む姿が眩(まぶ)しい。カッコよさとは何か、彼を通して考えてみた。

100回を迎え、結局僕は何を伝えたかったかというと、自分だけのカッコよさを持とうということ。カッコいいってよくわからないことが多いよね。雑誌に載っているものはどれもすてきだけど、それを買ったからカッコよくなれるわけではない。このヘアにしたらおしゃれになれるよ、と言い切れるスタイルがあるかと聞かれるとそんなものはないと思う。イケメンだったら? 高いものを身につけていたら? どれも根拠にはならない。だけどそれってつまり、人それぞれのカッコよさがあるということの証でもある。最終回では、6歳から野球ひと筋の僕の息子を紹介しよう。ファッションの知識もなく、おしゃれに気を使う環境に身を置いたこともない彼。昨今は球児も髪を伸ばしてOKな高校が増えているけど、本人の美学に反していたため「ロン毛のピッチャーの球なんて絶対打ってやる」と五厘刈りを貫き、父親がヘアアーティストと思えないくらいストイックだった(笑)。でもそれが彼にとっての譲れないカッコよさであり、その姿はかなりカッコいいと思う。しかしそんな彼も大学生になり徐々におしゃれに目覚めてきた。何か似合うヘアを提案したいなと思い、彼の硬派さを生かすべく、50’sのムードたっぷりのフェードラインにしてみた。球児として極めたカッコよさの延長に無理なくハマり、とても似合っている。様式美にリスペクトを持つカッコよさ、規律に縛られず自由なスタイルを求めるカッコよさ…どんなスタイルでもいい、自分のカッコよさを大事にしてね!
芯がある人に響く、心意気でやるヘア

カットライン命のKANADA氏がずっと避けてきたフェードカット。似合う・似合わないや、おしゃれ云々(うんぬん)でなければ、もちろんトレンドでもなく、好きだからわざわざやるスタイルの最たるものらしい。スポーツ刈りからの移行期におすすめ。
KANADA PROFILE/メンズノンノ本誌はもちろん、数々の広告やショーで活躍するヘアアーティスト。俳優やタレントからの信頼も厚い。ヘアそのものだけでなく、コーディネートとのバランスも考えたトータルでのプロデュースを得意とする。
Hair:KANADA[LAKE TAJO] Photos:Go Tanabe Stylist:Tomohiko Sawasaki[S-14]
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