東ロンドンの有名クラブとして名高い「fabric」（ファブリック）は、ポスターやイメージヴィジュアルなどのアートワークでも知られた存在。

その「fabric」のアートワークを展示する世界初のエキシビションが、「DIESEL ART GALLERY」（住所：東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti 地下1階）で開催中だ。

13年に渡るナイトクラブとしての歴史を象徴するポスターやイメージが一堂に見られるほか、アートブック、ポストカード、fabricのアートワークをプリントしたTシャツなども販売される。

1990年代にロンドンで主流となった商業的なクラブとは対極にあるfabricは、これまで音楽パフォーマンスとリリース活動に専念してきたという。

今回の「DIESEL」（ディーゼル）との取り組みは、fabricが初めてロンドンを飛び出して、その哲学や精神が視覚的に認知される世界初の試みとなる。

ちなみに、ロンドンのナイトクラブ「fabric」の住所は、77a Charterhouse Street, London EC1.

地下鉄Farringdon駅から徒歩5分の距離にあり、営業時間は金曜・日曜が22時から翌朝5時、土曜が22時から翌朝7時まで。料金は16～18ポンド。

ロンドンに旅行した際はおっかなびっくり覗いてみるのもいいだろう。

fabric創設者のKeith Reilly氏は以下のようにコメント。

「今回DIESEL ART GALLERYで皆様に私たちのアートを紹介する機会を与えてもらったことに非常に感謝しています。

日本という確かな審美眼をもった国で、私たちの最初のエキシビションができることに喜びを感じています。かねてより日本文化と、繊細な美を表現する能力に尊敬の念を持っていて、影響を受けているので、そういった経緯からある種の凱旋のように私は感じています。

展示作品は、写真やモデルメイキング、純粋なデザインといった広範囲かつ集中的なプロセスの結晶です。それらを構成しているのは私たち自身の投影であり、作品は私たちの情熱や存在、そしてハートを写し出す鏡です。

すなわち、作品は”私たち自身”なのです。

この機会に皆さんが少しでも私たちの作品の中に美を見つけてくれたらと願っています。」

Text by Takafumi Hojoh