「バンドの話」 | 洋平’sノンノ | MEN'S NON-NO WEB | メンズノンノ ウェブ

洋平’sノンノ

2019年 2月号

「バンドの話」

 世間を席巻しております映画『ボヘミアン・ラプソディ』。クイーンのヴォーカル、フレディ・マーキュリーの半生が描かれており、彼の私生活やバンドとの関係性などがドラマチックに垣間見られる内容となっています。もちろん昔からのファンからすると賛否両論はあるのだろうけど(こういう映画にはつきものですね)、映画単体としては本当にすばらしすぎるぐらいの出来だと思うし、彼の死後数十年たった後でもこうやって音楽チャートまで食い込んでくること自体(光栄なことに我々アレキサンドロスと発売日近かったのです)すごいバンドだなと改めて実感します。

 そしてこの映画、バンドをやっている側から観ると、また違う視点から観られました。例えばバンドメンバー同士の揉め事の内容に「めっちゃわかるわ~」と思ったところがいくつもありました。あとはレーベルやテレビ局とのいざこざも昔から変わってないんだなぁ~と思ったり。一番興味深かったのは、クイーンのメンバーで田舎で合宿をするときに最初の部屋決めをするシーンがあるのですが、我々もN.Y.で合宿するときに部屋割りを決めていました。が、クイーンはヴォーカルのフレディが当然のように一番広くていい部屋を割り当てられていたのですが、我がアレキサンドロスでは完全なる公平性を保つためにジャンケンが行われておりました(なので最終の合宿で私はジャンケンにボロ負けして一番小さくて電源がひとつしかない部屋になりました…)。

 改めて「バンド」というものを考えるいいきっかけになりました。仲間であって、仲間じゃない。会社であって、会社じゃない。家族であって、家族じゃない。その時々で関係性が変わります。仕事仲間としての割り切りも可能ですが、やっぱり高校の同級生だったりもするので。何かやっぱり単純に友達としても落ち着くなぁと思いました。

 先日、光栄なことにとある自治体から成人式のコメントの依頼がありまして、僭越ながら(映像で)しゃべらせていただいたのですが。結局大人になっても変わらないことばかりだな、とコメントをしながら思いました。大人とはなんですか? という質問がメインだったのです。そもそも自分的には社会地位的に大人になってしまっただけで、精神的には中学生ぐらいのままだなぁと。中2病という言葉がありますが、中2にもなってない、中1ぐらい。中1病(笑)。

 というのも中学生ぐらいにやりたいと思っていたことを今やっているので。そういう意味では変わってないな、と。メンバーも高校の同級生だったりするし(ベースのやつは大学だけど)。変わっていくよさも素敵だけど、変わらないよさこそに結局返ってくることが多いなぁと思います。成長とはまた違うことだとは思うんですが。学生時代から比べるとステージも大きくなって海外にも行くようになったけど、やっぱり同じような気持ちや関係性でやれているのが面白いなぁと思うのです。

 でもいつか終わりが来たりするのかと思うと切なくも思います。いいときばかりではないわけですからね。その日がくるまで精いっぱいやります。そんなことを『ボヘミアン・ラプソディ』を観て思いました。

 いよいよ2年ぶりのツアーが始まりました。まずはライヴハウスツアー。その後アリーナツアーを回ります。アルバムの曲はもちろんですが、昔の曲も盛り込んでかなり肉体的なセットリストになっているのでやっていて毎回筋肉痛です。その疲労が最高に気持ちいいのですが。

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