ハングオーバー! の旅 in ラスベガス | 洋平’sノンノ | MEN'S NON-NO WEB | メンズノンノ ウェブ

洋平’sノンノ

2017年 7月号

ハングオーバー! の旅
in ラスベガス

 ツアーが終わって約3週間のオフをもらった。ここまで長期間の休暇は大学生以来。デビューして初めてだ。だから正直戸惑った。元来が怠け者なので休みは大好きなのだが、それ故にいろいろ予約したりするのが面倒くさく感じてしまう。が、今回はおそらくあと数年はないかもしれない超長期休暇である。またとない機会をフル活用しようと考え、メンバー4人で2年ぶりに旅行をすることにした。

 いや、バカげていると思う。どうしてあれだけ毎日一緒にいる人間たちとせっかくの休みにまで一緒に過ごすの? と思われるかもしれない。実際メンバー自身が思った。だが、意外かもしれないがメンバー4人だけで過ごす瞬間というのは実は少ないのだ。ツアー中は常に大勢のスタッフが同行しているし、リハーサルにもエンジニアやサポートミュージシャンが携わってくれている。だから本当にメンバー4人だけというのは、自発的につくらないと生まれないのである。そしてうちらの場合はそれが結構大事だったりするのだ。

 2年前にメンバー4人でハワイ旅行をした。昔からのささやかな夢を実現することができてリーダーの私としては感無量だった。だが思いのほか、ギターの白井にとってハワイは好みではなかったらしく終始冷ややかな表情を浮かべていた。ダイビングを4人で敢行したのだが白井だけレギュレーターを口にくわえると「オエエ」とえずいてしまう。一番おいしかったご飯は? と聞くと「リンガーハット・ホノルル店」と答える始末。これは次回の4人旅行は違う場所を考えないといけないなと感じていた。そこで決まった今回の行き先がラスベガスである。映画『ハングオーバー!』の4人が頭に浮かんだ。あの映画と同じホテルに宿泊し、ハチャメチャなことをしでかそう! と企んだのだ。

 まずL.A.に1泊し、翌日昼すぎから車でラスベガスに向かう。ラスベガスに行くならこの行程がオススメである。何もない荒野をイージー・ライダーさながら(あれはバイクだが)5、6時間走ると砂漠上にラスベガスの明かりがゆっくりと浮かんでくる。これがなかなか幻想的なのである。到着すると早速、映画と同じシーザーズパレスにチェックインし、荷物を部屋に投げ置き、ビシッとスーツを着てカジノに向かった。何を隠そう私はそれまでギャンブルをしたことがなかった。パチンコもスロットさえも経験がない。そんな人間が人生初の賭け事をラスベガスでするというのは気がきいていると我ながら思った。さて、肝心の勝負はというと。ブラックジャックで200ドル勝った。小さいと思われるかもしれないがハマる前にそれ以上はやめておいた。直感ではあったが私にはなんとなくギャンブルは向いていないなと思ったのだ。それでも広大な砂漠に聳え立つ光り輝く町はまさにパラダイスシティ。いるだけでおもてなしをされている気分に浸れる。すべてがエンターテインメントでつくり上げられているんだなと感じた。

 結果的にラスベガスは自分の好みではなかった。大人気のミュージカルも観たがそこまで感動はしなかったし、グランドキャニオンは途中で飽きた。『ハングオーバー!』みたいな大人の青春情事もなかった。そして何より飯がうまくなかった。だが久しぶりにメンバー水入らずで過ごせたのは大きかった。お互いの健闘をたたえ合ったり、昔話に花を添えるようなことはなかったけど、ただ何も考えずに普通の日本人観光客として過ごした。それが何より楽しかった。あぁ我々も人間の集まりだなと。友達に戻れた瞬間である。もちろんあと数日したら金ヅルの仲に戻るのだが。そんなこんなでアレキサンドロスのGWは3泊4日で幕を閉じた。次回はどこへ向かおうか。ツアーとはまた違う感覚で海外に渡りたいなーと思う。

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