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久保史緒里「野球だけじゃなくて、ちゃんとお花も好きなんですよ(笑)」 【ウィークエンド・インタビューズ 第10週】

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編集部が気になる人に会いに行き、仕事からプライベートまでじっくりインタビュー。第10週は、乃木坂46の人気メンバーであり、女優やモデルとしても活躍している久保史緒里さんが登場! 映画初出演にして初主演ということで大いに注目を集める『左様なら今晩は』のことから、野球以外でハマっていることまで、いろいろと話してくれました!

落ち込んで、その日の夜、
ホテルで泣いたのを覚えています

久保史緒里「野球だけじゃなくて、ちゃんとお花も好きなんですよ(笑)」 【ウィークエンド・インタビューズ 第10週】 映画『左様なら今晩は』
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久保史緒里「野球だけじゃなくて、ちゃんとお花も好きなんですよ(笑)」 【ウィークエンド・インタビューズ 第10週】 映画『左様なら今晩は』

-本作が映画初出演にして初主演でした。ドラマや舞台でのお芝居の経験もありますが、初めての主演映画はどうでしたか?

ものすごく難しかったです。特に撮影の初日はすごく緊張していたこともありますし、本当にうまくいかなくて。落ち込んで、その日の夜、ホテルで泣いたのを覚えています。お芝居に関しても、初めのうちは大きい画面で流れるということが想像できなくて、些細なうそやちょっとのごまかしが全部大きいスクリーンで流れるんだよなと思うと、はたしてできていたのかなという気持ちになります。

-そうですか。久保さんが演じる愛助は、こんな幽霊ならぜひ出てきてほしいと思う幽霊でした! 初めて愛助と名前がつけられるシーンとか、初めてデートをするシーンとか、とてもよかったです。個人的に印象に残っているシーンはありますか?

いちばん時間をかけて撮ったのが、デートから帰ってきて玄関で「ただいま」というシーンなんですけど、「ただいま」の言い方がなかなか自分の中で定まらなくて。それが監督にも見抜かれて、監督と何回もディスカッションをしながら撮ったので、そういう意味でもいちばん印象に残っています。自分がこんなにも映っている作品というのを観るのが初めてだから、冷静な目でまったく観られないというか・・・。どう受け止められるのかすごく不安ではありますが、あのシーンは終盤に撮っていて、このチームでの撮影も終わりに近づいていたときでもあったので、さみしいなという思いが自分としても、愛助としてもうまく重なったシーンかなと思います。


久保史緒里「野球だけじゃなくて、ちゃんとお花も好きなんですよ(笑)」 【ウィークエンド・インタビューズ 第10週】 映画『左様なら今晩は』
久保史緒里「野球だけじゃなくて、ちゃんとお花も好きなんですよ(笑)」 【ウィークエンド・インタビューズ 第10週】 映画『左様なら今晩は』

-終わるのがさみしかったということは、現場は楽しかったんですね。裏話的に何か面白かったエピソードはありますか?

お相手の萩原(利久)さんも、監督の高橋(名月)さんも年齢が近かったのもあって、すごく話しやすくて、とても居心地のいいチームでした。めちゃめちゃ裏側の話ではあるんですけど、ジュースじゃんけんをしたのは楽しかったですね。じゃんけんで負けた人がジュースを奢るんですけど、そういうことを私はしたことがなかったので。

-ジュースじゃんけん、初めてだったんですか?!

はい。中学生で乃木坂に入って、もちろん乃木坂としてものすごく大きな経験をさせてもらっていますけど、そのぶんできなかったこともあるから、いわゆる学生時代の青春みたいなことを同年代の方たちと経験できたのはすごく楽しかったです。

-ちなみに、じゃんけんは勝ったんですか?

私、全勝しました。負けなかったんですよ(笑)。


役として生きられたなと
思えた瞬間はとても楽しかった

久保史緒里「野球だけじゃなくて、ちゃんとお花も好きなんですよ(笑)」 【ウィークエンド・インタビューズ 第10週】 映画『左様なら今晩は』

-本作を経験して、あらためて演技の面白さみたいなものは感じられましたか?

楽しいなと思う瞬間はいっぱいありました。私は、萩原さんとのお芝居がほとんどだったんですけど、「愛助って、こういうときはこんな感情なんだ」とか、萩原さんに引っ張ってもらったおかげで、愛助という役を生きられたなと思えた瞬間はとても楽しかったです。

-そういう瞬間をもっと味わいたいと思いますか?

そうですね。初めての映画で初主演という、あまりにもありがたすぎる境遇だったので、この経験が無駄にならないように頑張りたいなと思います。本当にすごく素敵な機会をいただけたので、今後自分がいろいろな作品に出て、お芝居をしていくことがこの映画への恩返しになるのかなと。


-お芝居をしたいという気持ちは昔からあったんですか?

乃木坂46に入ったときはまったく自分が興味を持つとは思ってなかったんですけど、初めての舞台で「お芝居って楽しいな」というのを知って、そこからいろいろな経験をさせてもらう中で、やっぱりお芝居が好きなんだなというのに気づきました。

久保史緒里「野球だけじゃなくて、ちゃんとお花も好きなんですよ(笑)」 【ウィークエンド・インタビューズ 第10週】 映画『左様なら今晩は』

-例えば、この監督の作品に出てみたいとか、あったりするのですか?

湯浅(弘章)監督ですかね。それこそ乃木坂46のMVをよく手がけてくれていて、ほかには萩原さんも出演されていた『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』という映画の監督も撮られていて。『志乃ちゃん』は、ちょうど私が休業していた時期に公開されていた映画で、その時期は家からあまり出なかったのに、この映画は劇場に観に行ったんですよね。それがすごく印象に残っていて。なので、湯浅監督とはいつか乃木坂46のお仕事以外でもご一緒したいなと思います。あとは、中川龍太郎監督の作品も好きです。ものすごく映像がきれいなんですよね。繊細な部分を拾って、拾ってという作品が多くて、どれも素敵だなと思って観ています。


いい意味で自分に対して
諦めがつくようになった

久保史緒里「野球だけじゃなくて、ちゃんとお花も好きなんですよ(笑)」 【ウィークエンド・インタビューズ 第10週】 映画『左様なら今晩は』

-久保さんは、2016年、乃木坂46の3期生オーディションに合格し、デビューしました。6年ほどの月日が経つわけですが、この間に自分の中で変わった部分、変わらなかった部分って何ですか?

変わったなと思う部分は、諦めがつくようになりました。反対に、変わらないなと思う部分は、負けず嫌いなところです。昔から本当に負けず嫌いで、悔しいという感情も人一倍大きいし、なかなか人の喜びを素直に祝えない時期とかも正直あったりしました。でも、この6年間の乃木坂46の活動の中で、私の身に起きたうれしいことに対して、一緒になって喜んでくれるメンバーだったり、スタッフさんがたくさんいて、その存在がすごくありがたくて心強くて、私も素直に人の幸せを喜べる人になりたいと思うようになったんです。

-素晴らしいです!

もちろん、自分がやりたいお仕事をほかのメンバーがやっていたりするのを見て、悔しいなと思うこともありますけど、それはその子にとって本当に喜ばしいことだから、「おめでとう」という言葉を素直な感情で言えるようになったのは大きな変化だなと思っています。それが自然にできるようになったのは、諦めがつくようになったからなんですよね。「これはこの子にしかできないことだし、私がそうなるためにはまだ足りないんだな」って、いい意味で自分に対して諦めがつくようになったので、そこは大きな変化だなと思います。


-最終的にこうなっていたいという理想の姿はあるんですか?

理想の姿ですか…。やっぱり人の幸せをいちばんに喜べる人でありたいなというのと、今までは人に優しく、自分に厳しくが正義だと思っていたんですけど、最近は人に優しく、自分にも優しくというのが大事なんだなと思うので、そういう人になっていたいですね。

あのときの自分が
今の自分を知ったら喜ぶと思う

久保史緒里「野球だけじゃなくて、ちゃんとお花も好きなんですよ(笑)」 【ウィークエンド・インタビューズ 第10週】 映画『左様なら今晩は』

-忙しい日々が続いていると思いますが、大変だなって思うことはありますか?

自分では大変だなって全然思わなくて。昔、同期のほかの子と比べて外のお仕事がない時期があって、その時期の悔しさを知っているから、もし私が今、「忙しい」「休みたい」と言っていたら、あのときの自分が怒るだろうなと思います。むしろ、あのときの自分が今の自分を知ったら喜ぶと思うんです。こうやって映画に出させてもらったり、舞台もやらせてもらったりしている状況を絶対にうれしいと思うだろうなって。だから、楽しんでやっています。


久保史緒里「野球だけじゃなくて、ちゃんとお花も好きなんですよ(笑)」 【ウィークエンド・インタビューズ 第10週】 映画『左様なら今晩は』

-今、ハマっていることは何かありますか?

やっぱり野球になっちゃいますね。野球になっちゃうから、何か違うことを言いたいなと思うんですけど、本当に私の人生、野球しかないので(笑)。何だろう。ちょっと待ってくださいね。ハマっていることか・・・。あっ、私、すごくお花が好きなんですよ。お花が好きで、旅先とかで買ってきた瓶にお花を飾るのが好きなんです。それで、今回の映画の撮影で広島の尾道に行ったんですけど、映画の中にも出てくる尾道プリンの瓶をいまだに大事にしていて、その瓶にお花を一輪飾るのにハマっています。野球だけじゃなくて、ちゃんとお花も好きなんですよ(笑)。


久保史緒里 SHIORI KUBO

2001年7月14日生まれ、宮城県出身。2016年、乃木坂46の3期生オーディションに合格し、デビュー。21年、ドラマ「クロシンリ 彼女が教える禁断の心理術」で連続ドラマ初主演。現在、雑誌『セブンティーン』専属モデルのほか、ニッポン放送「乃木坂46のオールナイトニッポン」のメインパーソナリティーも務めている。公開待機作に『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(23年公開)がある。
公式HP:www.nogizaka46.com
公式Instagram:https://www.instagram.com/kubo.shiori.official/

久保史緒里「野球だけじゃなくて、ちゃんとお花も好きなんですよ(笑)」 【ウィークエンド・インタビューズ 第10週】 映画『左様なら今晩は』

映画『左様なら今晩は』

2022年11月11日(金)より、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
 
出演:久保史緒里(乃木坂46)、萩原利久、小野莉奈、永瀬莉子、中島ひろ子、宇野祥平 ほか
原作/山本中学『左様なら今晩は』(少年画報社「ヤングキング」刊)
監督/高橋名月
脚本/高橋名月、穐山茉由
 
配給/パルコ
 
公式サイト:https://sayokon-movie.com/
 
同棲していた恋人に振られた陽平(萩原利久)の部屋に、突如姿を現す幽霊の愛助(久保史緒里)。ずっと部屋に住む陽平のことを観察していたという愛助は、 「優しいふりして面倒なことから逃げているから、恋人にも逃げられた」と、いきなり上から目線でダメ出しをする。かと思いきや、生きている間に恋愛を経験しなかった愛助は、男女が“付き合う”ことに興味津々で、陽平に質問攻めの毎日。最初は煙たがり、何とかして愛助を除霊しようとする陽平だが、人間の女の子と変わらない愛助との時間に居心地の良さを感じ始める。一方、陽平に思いを寄せる同僚の果南(小野莉奈)は、陽平の身に起こる異変に気づき始め――。
 
©︎2022 山本中学・少年画報社/「左様なら今晩は」製作委員会
 

ワンピース¥17,600/LAGUNAMOON ルミネ新宿 靴¥18,700/ダイアナ 銀座本店 イヤリング(サンポークリエイト)¥2,640/アネモネ ネックレス¥42,900/エナソルーナ

Photos:Yutaro Yamane[TRON]  Hair & Make-up: Risa Uto Stylist: Maiko Ito Interview & Text:Masayuki Sawada
 

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ウィークエンド・インタビューズ

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