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中川大志「完璧なことのほうが面白くないと思うようになった」 【ウィークエンド・インタビューズ 第8週】

中川大志「完璧なことのほうが面白くないと思うようになった」 【ウィークエンド・インタビューズ 第8週】

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編集部が気になる人に会いに行き、仕事のことからプライベートなことまでじっくりインタビューする「WEEKEND INTERVIEWS」。第8週は、数多くの話題作に出演する俳優の中川大志さんが登場! 初座長を務める舞台の話からプライベートでハマっていることまで、あれこれ聞いてみました!

新しいことへの挑戦を
素直に楽しみたい

中川大志「完璧なことのほうが面白くないと思うようになった」 【ウィークエンド・インタビューズ 第8週】 音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』
中川大志「完璧なことのほうが面白くないと思うようになった」 【ウィークエンド・インタビューズ 第8週】)

-本格的な舞台初挑戦にして、初座長を務めます。まだ稽古が始まったばかりですが、今はワクワクとドキドキだとどっちのほうが強いですか?

どっちもあります。当然初めてのことなので、緊張や不安はありますけど、逆に言うと、ドキドキできないことにワクワクできないと思うんです。なかなか経験できることではないので、新しいことへの挑戦を今は素直に楽しみたいと思っています。

-出演が決まってからボイストレーニングに取り組んできたそうですが、その成果というのは実感していますか?

(取材当時)まだそこまでの本格的な稽古をしていないので、何とも言えませんが、これからパフォーマンスの稽古に入ったときに、「あのトレーニングがここにきて効いてきたんだな」って実感するのかなと思います。やっぱり初めての経験なので、実際に体がどういう状態になるのか、よくわからないんですよ。


中川大志「完璧なことのほうが面白くないと思うようになった」 【ウィークエンド・インタビューズ 第8週】 音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』

-どういうトレーニングだったんですか?

ボイストレーニングは、歌の技術的な部分はもちろんですが、それ以前に体の強度といいますか、呼吸や発声などの基礎となる部分のトレーニングをかなりやりました。発声もそうなんですけど、結局、筋力なんですよね。今まで使ってこなかった部分の筋力をつけるトレーニングだったので、歌の体力というのは上がってきたかなというのは感じています。今までだったら喉がつらくなったり、体が疲れてしまったりしていたラインを確実に更新している感覚はありますね。

-まったく想像がつかないとは思いますけど、初日はどんな状態で迎えていると思いますか?

本当に想像できてないですね。これから1カ月以上かけて、いろいろな積み重ねを経て作品が出来上がっていくだろうし、自分の中でのキャラクターも出来上がっていくと思うので、どうなっているのかはまったくわからないです。ただ、間違いなく緊張はしていると思います(笑)。


お芝居をしているときはいつも
お客さんが観ている顔を想像する

中川大志「完璧なことのほうが面白くないと思うようになった」 【ウィークエンド・インタビューズ 第8週】 音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』

-舞台ならではの面白さってどういうところにあると思いますか?

映像だと一度OKが出たシーンは二度と演じることがないので、その場での瞬発力みたいなものが必要とされたりもするんですけど、舞台は本番までに何回も何回も稽古を重ねて、せりふの言い回しや動きとかに関していろいろな可能性を探っていけますし、それこそ本番が始まってもできるので、そこはものすごく贅沢だなと思います。何度やっても新しい発見はあると思いますし、同じ脚本、同じシーンの中でたくさんの可能性を探っていけるのは、僕自身もすごく楽しみです。実際、初めて知ることも多くて、いろいろなことを吸収したいなと思いながらやっています。

-今回の舞台に限らず、お芝居をしているときの喜びってどういうときに感じるのですか?

やっぱりお客さんに観てもらったときですね。それ以上でもそれ以下でもないという感じです。映画にしてもドラマにしても本にしても音楽にしても、何でもそうだと思うんですけど、誰かに受け取ってもらうためにつくっていると思うので、お芝居をしているときはいつもお客さんが観ている顔を想像しながら演じています。今回の舞台はお客さんのリアクションを目の前で感じられるので、そこもすごく楽しみですね。


完璧なことのほうが
面白くないと思うようになった

中川大志「完璧なことのほうが面白くないと思うようになった」 【ウィークエンド・インタビューズ 第8週】 音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』

-中川さんは現在24歳ですが、俳優としてのキャリアは10年以上あります。あらためて振り返って、いちばん変わったなと思うことは何ですか?

いちばん変わったことですか。昔は新品のほうが好きだったんですけど、今は古着とかビンテージが好きになりました。でも、そういうことじゃないですよね(笑)。何だろう…。これは仕事にも私生活にも通ずるところだと思うんですけど、前は1個欠けると残りの99個が無駄になってしまうような気がしていました。全部きれいに完璧にしたい人間だったんです。でも、あるときから、たぶん20代に入ったときぐらいかな、完璧なことのほうが面白くない、つまらないと思うようになりました。バランスがちょっと悪かったり、何かが抜け落ちていたり、そういうことのほうが結果として面白いなって。特に仕事に関しては、最初から完璧を求めてやっていくと、あまり面白いことにつながらない。がむしゃらに思いっきりやった結果、最初に自分が思い描いていたものとは違う場所、違う形になったとしても、そっちのほうが面白いことにつながると思うようになりました。

中川大志「完璧なことのほうが面白くないと思うようになった」 【ウィークエンド・インタビューズ 第8週】 音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』

-幅が広がったというか、柔軟になってきたというか、すごくいい変化ですね!

そもそも完璧な人っていないし、何か隙があったりとか、そういうところが魅力になったりするじゃないですか。そう思えるようになってから、すごくラクになったことがいっぱいあります。これはべつに諦めたということではなくて、本気で一生懸命やった結果がそのときの自分がつくり出せる最大のものなので、そこを意識してやっていれば自然といい方向に進んで行くのかなって。

-では、将来的にはどうなっていたいとかってありますか?

あんまりないですね。具体的にこうなっていたいという理想像はないです。ただ、この仕事は大好きなので、自分がやりたいと思う以上は続けられたらいいなと思います。あとは、家族とか友達が変わらず周りにいてくれたら最高です。好きな人たちと一緒にご飯を食べたりとか、お酒を飲んだりとか、そういう時間にすごく救われているので、これからも大事にしたいなって思います。


料理のレパートリーを
もっと増やしたい!

中川大志「完璧なことのほうが面白くないと思うようになった」 【ウィークエンド・インタビューズ 第8週】 音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』

-今ハマっていることって何ですか?

昔からそうなんですけど、いろいろなことに興味があります。だから、いろいろ手を出して、趣味も増えたり減ったりしています。今ハマってるのは、ゴルフです。始めて2~3年ぐらいなんですけど、楽しいです。今回の舞台で共演する池田成志さんと浅利陽介さんとも稽古に入る前に行きました。それと、キックボクシングにもハマってます。4年ぐらいやっていて、叩いたり蹴ったりしているとストレス発散にもなるし、すごく楽しいです。

-これから新しく挑戦したいことってありますか?

料理をもっと頑張りたいです。ちょこちょこやるんですけど、もっとレパートリーを増やせたらいいなと思っていて。

-得意料理は何ですか?

カレーとか焼きそばとかチャーハンとかパスタです。まぁ、普通ですよね(笑)。なので、もうちょっと手の込んだものをつくれたらいいなって。

中川大志 TAISHI NAKAGAWA

1998年6月14日生まれ、東京都出身。2009年に俳優デビュー。ドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)の演技で脚光を浴び、NHK連続テレビ小説『なつぞら』など、数多くの話題作に出演。19年、映画『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』の演技が評価され、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。公開待機作に『ブラックナイトパレード』(12月23日公開)、『スクロール』(23年公開)がある。また、監督作『アクターズ・ショート・フィルム3』が23年放送・配信予定。
公式HP:https://www.stardust.co.jp/talent/section3/nakagawataishi/
公式Instagram:https://www.instagram.com/taishi_nakagawa_official/

音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』

作・演出:倉持 裕
出演:中川大志/松井玲奈 福本雄樹/浅利陽介 中村 中/山内圭哉/池田成志
 
●2022年11月6日(日)~11月30日(水) 東京・明治座
●2022年12月8日(木)~12月12日(月) 福岡・キャナルシティ劇場
●2022年12月17日(土)~12月25日(日) 大阪・新歌舞伎座
公式HP:https://www.sanjushi2nd-2022.com/
 
ねじ曲がった四肢と醜く引きつった顔を持つ鳴尾定(中川大志)。戦後の芸能界に君臨する鳴尾一族の汚れとして影の中で生き長らえてきた定は、闇医者の施術により、絶世の美男子・桜木輝彦に変身を遂げる。その血に、その運命に復讐を遂げるべく、桜木輝彦による唄と殺しの華麗なるショーが幕を開ける──。“昭和歌謡版リチャード三世”を目指した今作で、作・演出を手がけるのは、舞台に映像と縦横無尽の活躍を見せる倉持 裕。音楽あり、笑いあり、お涙頂戴、勧善懲悪のスペクタクル感とケレン味満載の作品となっている。
 

ジャケット¥49,500・パンツ¥39,600(ともにis-ness)/alpha PR[TEL:03-5413-3546] その他/スタイリスト私物

Photos:Yoshinori Iwabuchi Hair & Make-up:Asako Satori[Vitamins] Stylist:Tsuyoshi Takahashi [VIXI] Interview & Text:Masayuki Sawada

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ウィークエンド・インタビューズ

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