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4/29(日・祝)~5/27(月)まで!江東区の深川番所ギャラリーで角田みどり・松本順による二人展、“変幻”

「Untitled」 2011, type-C print,
(C)2012 Midori Tsunoda and Jun Matsumoto

4月29日(日・祝)から5月27日(月)まで、東京・江東区常盤の「深川番所ギャラリー」(Fukagawa Bansho Gallery)で、角田みどり・松本順による初の二人展、“変幻”(Metamorphose)を開催。

両氏とも、本誌「MEN’S NON-NO」(メンズノンノ)のファッションページを度々手掛けられている、フォトグラフ(角田)とヘア&メイク(松本)のスペシャリストだ。

角田みどりさんは1977年東京都生まれ。

2000年上智大学学外国語学部ロシア語科を卒業後、フォトグラファーの宮原夢画氏に師事し2004年に独立。現在は東京を拠点に制作活動を行っている若手写真家の一人。「MEN’S NON-NO」(メンズノンノ)ほかファッションを中心とした雑誌や広告のキャリアを始め、CDジャケット写真を数多く手がけており、2010年には「渋谷 Bunkamura Gallery」などで個展を開催している。

松本順は1975年、千葉県生まれ。

KIKUCHI TADASHI氏に師事した後2003年に独立。ファッション雑誌や広告、コレクションランウェイなどでヘア&メイクアップアーティストとして、独創的かつバリエーション豊かなスタイルを作り上げることで定評がある。

2人の共同創作のキッカケは、2009年、モード誌「high fashion」(発行:文化出版局)のヴィジュアルページ。互いの世界に共感した角田と松本は、その後、共同制作をはじめる。

「Untitled」 2011, type-C print,
(C)2012 Midori Tsunoda and Jun Matsumoto

その制作プロセスはとてもシンプル。

松本が制作したマスクをモデルに装着し、ヘアメイクを施して独特な生物を形創ると、松本は撮影の全てを角田に任せ、角田はその生物を普段自分が手がけるポートレイトのように撮影、それのみ。

モデルは作家と親交の深い友人やファッションモデル、現代舞踏家など、作家との大きな信頼関係のもとでの制作協力とのこと。

作品について、深川番所ギャラリーのサイトにはこうある。

「厚く白い皮膚、深い皺、柔らかそうな角、ごわごわと逆立つ頭髪。モデルたちは顔にマスクを装着することによって現世の人格から隔 離され、あの世からの使者 でもあるような佇まいをしています。また、身体は衣服をまとわずに晒されることで時代や民族性といったものが削ぎ落とされています。

角田みどりのフィル ターを通して、松本順の作りだした一見恐ろしくもある生物は、儚く、繊細で美しいポートレイトとなり、私たちはその佇まいに悲しみや喜び、楽しさや怒りと いったさまざまな表情を読み取ることができます。

社会性が乖離した存在は、時代を超えたピュアな存在として現代の私たちに語りかけます。」

2011年から制作が始められたこのシリーズ作品は、本展が初の二人展。新作を中心に10点前後の展示が予定されているとのこと。

ホラーチックでエロチックでとびきりモードな、“変幻”なる世界。

そこでは美醜も同価値なのだろう。

ちょっぴり難しいかもだけど是非、見てみよう。

角田みどり+松本順 「変幻」
期間:2012年4月29日(日・祝)~5月27日(月)/開場時間:12:00~19:00/場所:深川番所ギャラリー / Fukagawa Bansho Gallery(住所:東京都江東区常盤1-1-1 2階/TEL:03-6666-9862/MAP: https://archive.mensnonno.jp/map/map.php?m=4976
深川番所ギャラリー / Fukagawa Bansho Gallery: http://gallery.kawaban.net/
角田みどり: http://midori-tsunoda.com/

Text by Takafumi Hojoh

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